2024年スマホゲームヒットタイトルの48%がオフラインイベントを実施【スパイスマート調査】

スパイスマートは、2023年6月から2025年5月末にかけて実施したスマホゲームのヒットタイトルにおけるオフラインイベントの実施状況を調査し、2025年8月時点の最新レポートとして結果をまとめた。対象となった年間平均セールスランキングトップ100タイトル(※)のうち、48タイトルがオフラインイベントを実施しており、特にトップ20では75%の実施率となり前年を上回った。

【調査概要】
2024年の年間平均セールスランキングトップ100タイトル(※)が実施した「オフラインイベント」(※日本App Storeセールスランキングに基づきスパイスマートが独自集計)

 

■調査対象としたイベント

ファン交流・感謝祭など、エンゲージメント向上を目的としたタイトル単体イベントを中心に、一般参加が可能な複合型イベントも含む

ただし、以下のイベントは調査対象外としたとのこと。

・コラボカフェ、カラオケコラボといった商品・アンテナショップ出店など、物販主体のイベント
・特定施設の一部コーナーでの展示・宣伝のみといったイベント
・東京ゲームショウなどの複合イベントやメーカー主催のタイトル横断イベント
・賞金をかけたプロ選手が出場するe-sportsのみをメインとしたイベント

【調査期間】
2023年6月~2025年5月

【調査内容】
オフラインイベントの実施有無・イベント名・日時・会場・有料/無料・参加条件・概要・登壇者・物販・配信の有無といった基本情報を整理

 

【トップ20でのイベント実施率は75% ―人気タイトルほどリアル展開にシフトか】
2025年8月時点での最新調査によると、スマホゲームにおけるオフラインイベントの実施率は対象タイトル全体の48%に達した。前回調査(2023年調査)を大きく上回る実施件数となり、2020年前後のコロナ禍以降ユーザーとのリアルな接点が本格的に復調したことを示している。

 

▲スパイスマート調査|年間平均セールスランキングトップ上位タイトルのオフラインイベント実施率

 

特にトップ20タイトルにおいては、実施率は75%(15作品)。ユーザー基盤の大きい人気タイトルほど、ファンのエンゲージメント向上などの目的でリアルイベント施策に注力している構図が見えてきた。

 

▲スパイスマート調査|年間平均セールスランキングトップ20タイトルのオフラインイベント実施率

 

【世界観に引き込むテーマ設定イベント演出がトレンド】
今回の調査で見えてきたイベント形式のトレンドとしては、『崩壊:スターレイル』の"カーニバル"イベントや、『雀魂』の"縁日"、『呪術廻戦 ファントムパレード』ではゲーム内イベント「懐玉・玉折編」など、テーマを設定するものが目立った。音楽・ライブ演出や作品テーマにちなんだ展示、物販、フォトスポットなどを複合的に構成することで、ユーザーを世界観に引き込みエンゲージメントを高める設計がされている。

 

【配信・ライブビューイング導入でユーザーのイベント参加機会が拡大】
また、ライブなどの有料イベントでは、ライブビューイングや有料配信(ABEMAなど)の導入が一般化していた。展示型・位置情報型を除く多くのイベントでは、YouTubeなどで全編または一部の配信が行われており、現地に来られないユーザーにも参加機会が提供されている。このように、ユーザーがコンテンツに触れることのできる様々なタッチポイントが提供されている点も特徴的だという。

なお、この「オフラインイベント調査(2025年版)」は、スパイスマートが提供する運営ソリューション『LIVEOPSIS』にて配信中。

株式会社スパイスマート
http://corp.spicemart.jp/

会社情報

会社名
株式会社スパイスマート
設立
2015年7月
代表者
代表取締役 久保 真澄
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