ケイブ、定時株主総会に先立ち株主が関心を持つと思われる事項にコメント…株主還元や株価水準、新作、でらゲーとの関係、役員人事まで

ケイブ<3760>は、この日(8月25日)、8月28日に開催される第31回定時株主総会に先立ち、株主が関心を持つと思われる事項に関するコメントを公表した。株主還元や株価水準、新作、でらゲーとの関係、役員人事まで幅広い内容を網羅している。

主な内容は以下の通り。

【株主還元】
安定的な配当を基本方針とし、将来の企業価値向上のための投資(新規プロダクト開発、新規事業投資)に内部留保資金を活用する方針。自社株式の取得にも柔軟に対応する。

【株価水準】
株価は市場要因によって形成されるため、直接関与できないと認識しており、業績向上や企業価値増大を目指す。

【株主優待制度】
長期保有と事業理解促進のため、保有期間に応じた優待品やオリジナルグッズの提供に変更した。今後も改善を検討する。

【業績予想の開示】
ゲーム事業の経営環境の変動が大きいため、信頼性の高い業績予想の開示は困難と考えている。

【IR活動の方針】
関係法令および規則に従い、正確、適時かつ公平な情報開示を行う。適時開示規則に該当しない情報も積極的に開示し、決算補足資料や決算説明動画も公開する。

【ゲーム事業のタイトル別売上高やKPI】
個別タイトルごとの具体的な情報は非開示。

【「メテオアリーナ・スターズ」の状況】
大幅なリニューアル・バージョンアップを行い「メテオアリーナ・スターズ」としてリリースしたが、想定収益の確保が困難と判断し、ソフトウェアの減損処理を行った。今後はコストコントロールに重点を置く。

【「OUTRANKERS」の状況】
仮称「カミツクプロジェクト(仮)」の正式タイトルで、過去のヒットタイトルを手掛けたクリエイターが開発を進めており、2025年リリースに向けて事前登録を開始している。9月1日からはクローズド・ベータ・テストを実施する。

【ゲーム事業のパイプライン】
2025年リリースに向けて開発中の「OUTRANKERS」があり、その他の開発中プロダクトは公表可能な時期が来たら発表したい。

【M&Aの方針】
事業ポートフォリオ改善や規模拡大の有効な手段と考えており、株式取得や事業買収だけでなく、業務提携や組織再編も積極的に検討する。

【でらゲーとケイブの共同プロジェクト】
現状具体的な進捗はないものの、シナジー効果が期待できる有力な選択肢の一つと考えている。

【でらゲー社が保有するケイブ株式の取扱い】
発行済株式数の約1割を占めており、既存株主や経営環境への影響が少なくないため、相当な時期に処分を行うべく慎重に検討しており、一部は自社で買い取った。

【役員の選任理由】
・高橋祐希氏: 同社事業における豊富な経験と見識から、経営全般を適切に遂行できるとして代表取締役社長CEO候補に選任。
・吉成夏子氏: エンターテインメント事業に関する豊富な経験と経営知識、広い人的ネットワークから、事業投資や新規事業推進、グループ全体のシナジー効果の最大化が期待できるとして取締役会長候補に選任。
・金子浩明氏および濵田剛知氏: 社外取締役として外部視点からの助言・提言を通じ、経営の透明性・客観性向上、企業価値向上に貢献することを期待。

株式会社ケイブ
http://www.cave.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ケイブ
設立
1994年6月
代表者
代表取締役社長 秋田 英好/代表取締役CFO 伊藤 裕章
決算期
5月
直近業績
売上高139億6900万円、営業利益11億3300万円、経常利益11億3100万円、最終利益2億4600万円(2025年5月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3760
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