エイベックス<7860>は、9月29日、連結子会社エイベックス・クリエイター・エージェンシー(以下「ACA」)が保有するバーチャル・エイベックス(以下「VAI」)の株式の発行総数の81%に当たる3645株をVAIの取締役である原佳祐氏に10月31日付で譲渡することを発表した。譲渡価格は非開示。
VAIは、2018年より同社の新規事業として事業を開始し、拡大するバーチャルエンタテインメント市場において、事業の最大化を目指して2021年に新会社として設立した。VAIは、バーチャルエンタテインメント領域における運営ノウハウを積み重ね、ノウハウの横展開による他社IPのライヴ制作や自社イベントの開催等により事業規模を拡大してきた。
このような中、VAIの取締役である原佳祐氏より、今後のVAIにおける新たな事業の開始など、独自の成長戦略を推進したい旨の申し出を受けたという。同社グループにおいては、継続的に事業ポートフォリオを見直している中、今後のVAIのあり方について様々な選択肢を慎重に検討したうえで、経営陣が自社の株式を買い取るマネジメント・バイアウト(MBO)方式による今回の譲渡の実行が双方にとって最善であると判断し、原佳祐氏に対してVAI株式の一部を譲渡することを決定した。
なお、譲渡に先立ち、現在VAIの代表取締役社長を務める加藤信介氏が10月1日付で退任し、原佳祐氏が代表取締役社長に就任する。
この株式譲渡が、エイベックスの2026年3月期の連結業績に与える影響は軽微な見通し。また、2026年3月期の第3四半期において、VAIはエイベックスの連結範囲から除外される予定だ。
会社情報
- 会社名
- エイベックス株式会社
- 設立
- 1988年4月
- 代表者
- 代表取締役会長 松浦 勝人/代表取締役社長CEO 黒岩 克巳/代表取締役CFO 林 真司
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1316億9100万円、営業損益18億1900万円の赤字、経常損益17億300万円の赤字、最終利益11億3800万円(2025年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 7860