【ゲームエンタメ株概況(10/7)】日経平均は高値警戒で利食い売り 一部エンタメ関連に物色、本格的な戻りは期待できるか?【チャート掲載】

10月7日の東京株式市場は4日続伸。日経平均株価は、前営業日比6円12銭高の4万7950円88銭でこの日の取引を終えた。高市トレードで半導体関連やデータセンターなどを中心に物色され、一時582円57銭高の4万8527円33銭まで買われ史上最高値を更新した。ただ、上値では高値警戒感も強く、引けにかけて利益確定の売りに押されて引け間際にはマイナスに転じる場面もあった。

 

【主要指数】
・日経225: 47,950.88(+6.12)
・TOPIX: 3,227.91(+1.85)
・ドル/円: 150.64(+0.28)
・ダウ: 46,694.97(-63.31)
・ナスダック: 22,941.67(+161.16)
・SOX: 6,774.06(+190.32)

 

こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている97銘柄のうち、上昇は42銘柄(43%)、下落は47銘柄(48%)、変わらずは8銘柄(8%)で、売り優勢だった。市場全体の資金が半導体を中心とするAI関連に向かっていたこともあり、エンタメ系銘柄は上値の重さが目立ったが、相対的な出遅れ感もあり、後場に入ってプラスに転じる銘柄も出てきた。底堅さは感じられるが、本格的な戻りになるかどうかはもう少し様子を見たい、といったところか。

大手ゲーム関連を見ると、ソニーG<6758>、任天堂<7974>、コーエーテクモHD<3635>が高く、カプコン<9697>が変わらず、バンダイナムコHD<7832>、セガサミーHD<6460>、コナミG<9766>、スクエニHD<9684>が安い。任天堂やコーエーテクモHDが前引けはマイナスだったが、後場に入ってプラスに転じた。

 

その他ゲーム会社やディベロッパーは、イマジニア<4644>、トーセ<4728>、ユークス<4334>が高く、日本一ソフト<3851>、エヌジェイHD<9421>が変わらず、ネクソン<3659>、マーベラス<7844>が安い。ネクソンについては、SMBC日興証券がレーティング「2」の継続とし、目標株価を2200円から3400円に引き上げたといの観測が出ている。

 

モバイルゲーム系の銘柄は、DeNA<2432>、ガンホー<3765>、アカツキ<3932>、コロプラ<3668>が高く、サイバーエージェント<4751>、MIXI<2121>、グリーHD<3632>、ケイブ<3760>、モバイルファクトリー<3912>が安い。なお、DeNAについては、SMBC日興証券がレーティング「2」の継続としつつ、目標株価を2900円から2600円に引き下げた。

 

アニメやホビーなどその他コンテンツ関連銘柄は、GENDA<9166>が高く、ブシロード<7803>が変わらず、タカラトミー<7867>、サンリオ<8136>、東宝<9602>、KADOKAWA<9468>、IGポート<3791>、東映アニメ<4816>、エディア<3935>、フリュー<6238>が安い。

 

最後に騰落ランキングを見ると、マンガサービス「Crunchyroll Manga」を手がかりにLink-U<4446>が大幅高となったほか、サン電子<6736>、買取王国<3181>、gumi<3903>が値上がり率上位に入った。前日急騰したモブキャストHD<3664>が利食い売りに押されて大幅反落となったが、朝方の売り一巡後は下げ渋るなど底堅さを見せた。ディー・エル・イー<3686>、enish<3667>、マイネット<3928>が値下がり率上位となった。

 

 

■ゲーム・エンタメ関連株一覧

※時価総額の単位は億円。