
10月9日の東京株式市場は反発。日経平均株価は、前営業日比845円45銭高の4万8580円44銭でこの日の取引を終えた。前日の米国でのハイテク株高と為替の円安を手がかりに史上最高値を更新した。指数寄与度の大きいソフトバンクグループが伸びをけん引した。
【主要指数】
・日経225: 48,580.44(+845.45)
・TOPIX: 3,257.77(+22.11)
・ドル/円: 153.09(+0.38)
・ダウ: 46,601.78(-1.20)
・ナスダック: 23,043.38(+255.02)
・SOX: 6,860.20(+225.43)

こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている97銘柄のうち、上昇は39銘柄(40%)、下落は51銘柄(53%)、変わらずは7銘柄(7%)で、売り優勢だった。半導体やAI関連に資金が集中し活況を呈していることもあって、エンタメ関連は総じて下落トレンドから抜けられない状況が続いている。直近IPOのオーバラップHD<414A>も反落。
そのなかでも本日決算発表を控えていたシリコンスタジオ<3907>やトーセ<4728>が買われたほか、SHIFT<3697>、東宝<9602>など直近で決算発表を控えている銘柄が堅調に推移した。


個別材料株も人気となった。Link-U<4446>が大幅続伸し、年初来高値を更新した。アニメ配信世界最大手の米クランチロールと提携し「クランチロールマンガ」のシステムを担当すると発表して以来、業績への貢献を期待した買いが断続的に入っており、この日も値上がり率1位となった。

メガチップス<6875>が反発。昨日、旧村上ファンド系のシティインデックスイレブンスが同社株を買い増したことが10月8日受付で財務省に提出された変更報告書(5%ルール報告書)で判明したことが材料視された。シティインデックスイレブンスと共同保有者のメガチップス株式保有比率は5.10%から6.38%に増加した。

大手ゲーム関連を見ると、ソニーG<6758>、セガサミーHD<6460>、スクエニHD<9684>が高く、任天堂<7974>、バンダイナムコHD<7832>、コナミG<9766>、カプコン<9697>、コーエーテクモHD<3635>が安い。


その他ゲーム会社やディベロッパーは、トーセ<4728>、ユークス<4334>が高く、ネクソン<3659>、マーベラス<7844>、日本一ソフト<3851>、イマジニア<4644>、エヌジェイHD<9421>が安い。

モバイルゲーム系の銘柄は、サイバーエージェント<4751>、MIXI<2121>、DeNA<2432>、コロプラ<3668>、ケイブ<3760>が高く、グリーHD<3632>が変わらず、ガンホー<3765>、アカツキ<3932>、モバイルファクトリー<3912>が安い。


アニメやホビーなどその他コンテンツ関連銘柄は、タカラトミー<7867>、東宝<9602>、KADOKAWA<9468>、東映アニメ<4816>、エディア<3935>、フリュー<6238>が高く、サンリオ<8136>が変わらず、IGポート<3791>、GENDA<9166>、ブシロード<7803>が安い。


最後に騰落ランキングを見ると、Link-Uやシリコンスタジオ、アクセルマーク<3624>、ANYCOLOR<5032>が値上がり率上位となり、モブキャストHD<3664>、オーバーラップHD、バンク・オブ・イノベーション(BOI)<4393>、HEROZ<4382>が値下がり率上位となった。
■ゲーム・エンタメ関連株一覧

※時価総額の単位は億円。