
viviONは、翻訳サービス「みんなで翻訳」の拡張を行い出版社から刊行されている漫画作品にも対応を開始した。
この拡張に伴い、「出版社からの作品の翻訳希望」と「翻訳者からの翻訳申請」それぞれの受付をスタートした。
既に世界的な人気を誇るサッカー漫画『キャプテン翼』をはじめとする漫画作品の翻訳が可能となっている。
今後翻訳が完成したデジタル版作品は、2025年度冬ごろより販売を予定している。
■「みんなで翻訳」とは
「みんなで翻訳」は、コンテンツを世界に届けたいクリエイターと翻訳者をつなげ、13言語に作品を翻訳し発売できるサービス。「自分の作品を世界中の人に楽しんでほしいクリエイター」と「大好きな作品を、自国の人に届けたいファン」そして、「正規流通の翻訳作品が世界に広がるようにしたい」というviviONグループの想いをもとに、2021年10月から本プロジェクトを開始した。
「みんなで翻訳」の特徴は、作品への深い理解と情熱を持つファンが翻訳を手がける点で、作品が持つ独特な表現や熱量まで読み取って翻訳される作品が多く誕生している。ファン翻訳された作品はネイティブスタッフによる厳格な審査を通し、翻訳品質の担保をしている。
サービス開始から4年で登録翻訳者数は28,700人を超え、日本国内でも有数の翻訳コミュニティに成長。累計翻訳作品数は45,000作品に達し、翻訳作品による総売上は約30億円(※1)を突破した。
※1:数字はすべて2025年9月30日時点
■サービス拡大の背景:日本の漫画を世界へ
日本のコンテンツ産業の海外売上は2023年に約5.8兆円に達し、政府も成長戦略の重点分野として、2033年までに海外売上高20兆円という目標を掲げており(※2)、アニメ、漫画、ゲームなどの海外需要はますます高まっている。この大きな可能性を背景に、「みんなで翻訳」はこれまで培ってきたノウハウを活かし、出版社の漫画作品の海外展開をサポートすべく、サービスの対象を拡大した。
※2:経済産業省「エンタメ・クリエイティブ産業戦略~コンテンツ産業の海外売上高 20 兆円に向けた5ヵ年アクションプラン~」参照
■『キャプテン翼』とは
1981年『週刊少年ジャンプ』で連載が開始された高橋陽一によるサッカー漫画。主人公・大空翼と、ひた向きにサッカーに打ち込むライバル達の姿を描く。日本国内でサッカーブームを起こすと共に、世界中の多くのサッカー選手達に影響を与える。コミックスの日本国内でのシリーズ累計発行部数は9,000万部以上。
■『キャプテン翼』原作者・高橋陽一コメント
日本から世界へ飛び出し活躍する翼たちと、日本のコンテンツがより世界で活躍してほしいというviviONの想いに共通点を感じ、今回一緒に取り組みを行うことになりました。より多くの世界の方に漫画文化を楽しんでいただければと思います。(高橋陽一)
■「みんなで翻訳」今後の展望
今回のサービス拡大により、『キャプテン翼』をはじめとする176作品を皮切りに、英語、中国語、韓国語、フランス語など最大13言語での翻訳に対応する。今後もより作品数を拡充し、世界中の漫画ファンに作品を届ける。
viviONは、パーパスである「ユーザーとクリエイターが楽しみながら、幸せに生きていける社会にする」の実現に向け、「みんなで翻訳」を通じてクリエイターの活動を支援していく。
日本のクリエイターが生み出した素晴らしいコンテンツが言語の壁を越えて世界中のファンに届き、愛される未来を目指す。
また、viviONでは、「みんなで翻訳」を活用し漫画作品や音声コンテンツを翻訳させたい出版社やクリエイターを募集している。下記より問い合わせよう。
会社情報
- 会社名
- 株式会社viviON
- 設立
- 2021年10月
- 代表者
- 代表取締役 明石 耕作