
Cygamesが運営する育成シミュレーションゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』(以下、『ウマ娘』)において、10月29日(水)のアップデートより新育成シナリオ「ごくらく♪ゆこま温泉郷」が配信される。
本シナリオのメイン舞台は、URAが誇る保養施設「ゆこま温泉郷」。衰退の危機にある温泉郷で、新たな源泉を求めて掘削しながらトレーニングで体力を消費し、温泉でたくさんリフレッシュ(回復)する、というのがコンセプトになっている。
実装に先立ち、媒体向けの先行体験会が行われたので、本稿ではその様子をレポートしていく。なお、基本的に筆者は推しの「デュランダル」で育成シナリオを攻略。もちろん、いっぱい褒めた。
※ゲームバランス等が最終調整の段階だったため、シナリオのネタバレや細かな育成イベント、スキルなどの仕様は言及しない。あくまで全体的な感想として読んでほしい。
■【ストーリー】温泉郷の再建を目指しながら、保養の極意を学べ!
まずはシナリオ面から。「ごくらく♪ゆこま温泉郷」では、新キャラクターとしてゆこま温泉郷の女将である保科健子(CV:高垣彩陽)と、後継として修業中のユノハナブルーム(CV:豊崎愛生)が登場。保科は元トレーナーでもあり、ユノハナブルームは元担当という関係だ。
▲姉御肌な保科健子。
▲献身的なユノハナブルーム。
実はトレセン学園からほど近い場所にある「ゆこま温泉郷」。ひょんなことから、その無料体験ができることになり、“保養”の力を目の当たりにすることになる。そして、トレーナーはその極意を学びつつ、ウマ娘たちは衰退の危機にある温泉郷を救うべく、源泉を求めて掘削したり、PR活動などを行っていく。
ウマ娘って掘削もできるんだ……。
▲ストーリー序盤からこんなにも尊いイラストが見られる。
シナリオリンクキャラクターは、「トウカイテイオー」「ミホノブルボン」「トランセンド」「ホッコータルマエ」「ワンダーアキュート」「保科健子」の6名。それぞれの持ち味を生かしながら、温泉郷の良さを発信していく様子が楽しめる。ウマ娘たちのキュートな作務衣姿にも注目だ。
▲PR活動時の演出もかなり可愛い。
なにより! 注目なのが!! 入浴シーン!!!!
これまでは超低確率の「温泉旅行券」入手イベントを発生させなければ見られなかった入浴シーンが、今回はシナリオ上で複数回見ることができるのだ。もはや革命だよこれは。
▲(言葉にならない声)。すまない、こんな王ですまない。
もちろん、入浴シーンは本育成シナリオ専用のもの。しかも、どんどん施設が豪華になっていき、これまで描かれなかった他のウマ娘たちと入浴する様子も描かれる。
■【育成シナリオ】“ターン消費なし”の温泉イベントでリフレッシュしてからトレーニングへ!
今回の新育成シナリオの大まかなポイントは、「源泉の掘削」と「入浴券を使用した温泉でのリフレッシュ」の2点。どんどん源泉を掘り進めることで旅館の評価が上がり、年に一度の“湯浴み会”での評価に応じて各パラメータとスキルPtなどを獲得できる仕組みだ。
流れとしては、これまでの育成シナリオ「無人島へようこそ-DESIGN YOUR ISLAND-」や「走れ!メカウマ娘 -夢繋ぐ発明-」に近いイメージだが、より分かりやすく、なおかつ“保養・休息”にスポットを当てたところが大変ユニークだ。また、評価がジュニア、クラシック、シニア各年末の合計3回になっているのもポイントだろう。
なお、本育成シナリオのラストには「URAファイナルズ」が開催。育成シナリオ上で、ウマ娘それぞれのストーリーも楽しめる仕様となっている。
先に全体の感想を述べておくと、今回は全距離適性系の育成シナリオだと感じた。前回が中・長距離だっただけに、短距離・マイルを存分に育てられるのはありがたい限りだ。
□源泉を掘削して即時&継続効果を発揮する“温泉パワー”を獲得!
本作の最重要システムが源泉の掘削だ。源泉はいくつかポイントが存在し、それぞれ多い地層(※詳しくは後述)や掘削完了後に発揮される効果が異なる。掘削の進行はトレーニングやレース、お休み・おでかけなどで進み、完了すると次の源泉を選ぶ流れだ。
▲トレーニングを行うと、左上の掘削の進行度が進む。
掘削完了時に発揮される効果はかなり強力。即時効果として体力回復などが発揮されるほか、永続効果として各トレーニング効果や育成目標達成時の獲得パラメータに大幅なバフが入る。後半に出現する源泉ポイントには、より強力な効果も……! どの源泉を優先するかが、トレーナーの腕の見せ所となる。
▲どれだけ多くの温泉パワー効果を発動できるかが攻略の鍵。
なお、掘削の進行度は掘削装備のレベル(※こちらも後述)や友情トレーニングの発動などによって大きく異なる。試遊会では当日確認できたすべての源泉ポイントを掘削することは叶わなかったが、多くの源泉を掘削した状態になるシニア級では、かなり強力なバフ効果に期待できるだろう。
そうこうしながら育成シナリオを進めると、毎年年末に「湯浴み会」が開催。掘削完了した源泉数に応じて、ふつう、いい湯、シニア級の湯浴み会ではその上の最高評価が得られ、その評価に応じて全パラメータとスキルPt、シニア時にはシナリオスキル固有ヒントも獲得できる仕組みとなっている。
また、掘削完了した源泉数に応じて「旅館ランク」も上がっていく。ランク効果として、得意率アップや超回復(※後述)時のスキルヒント獲得数などのボーナス効果を得られるので、とにかく効率よく掘削していくことが重要だ。
□掘削装備を強化して、得意な地層の源泉を選ぶべし
源泉には砂・土・岩の3種類の地層があり、それぞれの場所で構成が異なる。掘削する源泉を選ぶ際に、掘削用装備の強化を行うのだが、それぞれの装備に得意な地層があるため、目標とする源泉に合わせて強化することが攻略の鍵を握る。
一例を挙げると、装備「ホールディガー」であれば、砂の地層を掘削するのに適しており、主にスピード・賢さ・スタミナの影響を受ける。こちらを優先するのであれば、砂の地層の多い源泉をメインに進めるのがオススメだ。
なお、装備のLvのほか、それぞれのパラメータや関連因子の数によって、掘削力がアップ。掘削のスピードを上げることができる。できるだけ短い期間で掘削の完了を目指そう。
□癒やしの効果は絶大! 温泉に入ってパワーアップ!!
源泉を掘り当てたあとは、レッツ温泉! ということで、様々なタイミングで入手できる「入浴券」を使用すると、温泉に入ることが可能だ。「体力回復」「やる気アップ」「一部の悪いコンディション解消」といった効果を得られるだけでなく、トレーニングにもプラス効果を発揮する。
さらにターンを消費しないという親切仕様のため、重要なトレーニング前に温泉に入り、獲得パラメータを大幅に上昇させる……という使い方が可能だ。
「入浴券」の具体的な獲得方法は、トレーニング欄に追加される「PR活動」を行う、初回源泉選択時、最終湯浴み会後など様々。また、特定の友人サポートカードの有無によって、掘削完了時や夏合宿直前にも獲得できる。
試遊時には友人サポートカードの効果もあり、想定していたよりも多くもらうことができた。3枚までしかストックできないため、積極的に使用するほうがいいだろう。ちなみに、体力回復効果もあるため、「お休み」や「おでかけ」を選択する機会が激減。友人との「おでかけ」を進めるタイミングが難しかった。
そして温泉の回復は一定量の体力を消費することで、確率により「超回復」が発生。超回復時は通常の温泉パワーよりも多くの体力を回復するだけでなく、体力上限を超えて最大150まで回復! こちらに関しては一時的なものだが、それでも攻略においてはかなり強力な効果といえるだろう。他にもスキルPtやスキルヒントの獲得することもあるので、ガンガン体力を消費して「超回復」発動を狙うのも手だ。
▲左は超回復発動時。右は超回復が発動可能になった状態。
なお、夏合宿やURAファイナルズ開催期間中は掘削を進めることはできない。ただし、温泉には入ることができるので、入浴券の枚数管理をしっかりすることをオススメする。
■【サポカ】上を狙うならSSR友人サポカは必須級か
シナリオ実装と同タイミングで実装されるSSR友人サポートカード「[ゆるり、ゆこま旅館]保科健子」。トレーナーたちなら予想できると思うが、これまでの流れと同様に、今回のSSR友人サポートカードも必須級に強力だ。
なにより、掘削完了時、夏合宿直前、最終湯浴み会後に「入浴券」が+で獲得できる効果が素晴らしい。自前で用意できない場合は必ずフレンドサポート枠として利用したいところだ。なお、入浴券の獲得枚数は減るがR友人サポートカードでも同様の効果を持つようなので、そちらを利用する手もある。
■【ライブ】まだこんな引き出しがあるの!? ライブに漂う90年代歌謡感
「ごくらく♪ゆこま温泉郷」のシナリオラストに見られるライブ曲「ゆこまロマン純情派」。すでにぱかチューブっ!でショートVer.の動画がアップされたほか、最近開催された「ウマ娘6th EVENT The New Frontier」秋公演 DAY2ではフルVer.が披露された。
初めて聞いたときの衝撃は今でも忘れられない。こ、これは懐かしき90年代歌謡曲……! 歌詞にハートとスペードのマークがあり、男女2人で歌うタイプのアレだ……!!
舞台も「ゆこま温泉郷」ということで、今は懐かしき温泉旅館の大広間風。合いの手も何故か歌う前からタイミングバッチリでできる不思議。
懐かしさマシマシな感じだが、ウマ娘たちが歌うことで可愛らしさもしっかりあるのが素晴らしい。
ちなみに、試遊会ではトウカイテイオーが歌詞中に「はちみー」に関して何かを語っていたのを記憶している。もしかして、特定のウマ娘の場合は何かが変化する……? ぜひ探してみたいところだ。
■【余談】メディア対抗プライベートマッチで聖剣が翔ける……!
先行体験会では、毎回試遊の最後に育成したウマ娘たちを持ち寄って、メディア対抗のプライベートマッチが開催されている。なお、育成は完全オート育成のしばりがある。
今回のレースの舞台は「阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神 芝 1600m)」。gamebizはもちろん、自慢の騎士・デュランダルで参戦。強めのスキルをうまく獲得できたこともあり、なんと1番人気になった。
後は勝つだけだ……! と思いきや、最後の直線で伸ばしきれず5着という結果に。1位はスティルインラブ(AUTOMATON)だった。おめでとうございます!
いや、うちのデュランダルもよく頑張った! 偉いぞ!! また頑張ろうな!!!!
(取材・文 ライター:長戸勲)
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