DeNA、『ポケポケ』の課題だった継続率改善については「アップデート効果を引き続き見極める」 第2四半期、第3四半期ともに運営成績は順調

ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>の岡村信悟社長は、この日(11月10日)、オンラインで開催した9月中間期の決算説明会において、主力タイトル『Pokémon TCG Pocket(ポケポケ)』について、リリース初期の反動は見られるものの、引き続き大きく収益貢献したとコメントした。9月中間決算におけるゲーム事業の売上収益は、前年同期比48.9%増の335億7400万円、セグメント利益は同615.8%増の170億3900万円だった。業績予想における同タイトルの影響は、売上収益・営業利益ともボラティリティを織り込んで、レンジ予想として設定していたが、第2四半期は上限に近い水準で推移したそうだ。
同タイトルは、第2四半期のMAU(月次アクティブユーザー数)が3000万人で、ユーザー消費額の6割は海外からとなっている。そして、サブスクリプション利用も堅調に推移しているという。新拡張パックやイベントの追加を継続的に実施し、グローバルで高い利用を維持している。
また、前回の決算説明会で課題にあげた既存ユーザーの継続率改善のため、リリース1周年にあわせてカードコレクション体験の充実を主眼にしたアップデートを実施した。継続率向上やログイン頻度の増加などMAU向上を目指すものだが、施策の効果は引き続き見極める必要があるという。周年イベント・キャンペーンの効果が大きいため、アップデートの効果を見極めるのは簡単ではないからだろう。第3四半期についても順調に立ち上がっており、引き続きレンジ予想の上限に近い水準で推移しているという。



会社情報
- 会社名
- 株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
- 設立
- 1999年3月
- 代表者
- 代表取締役会長 南場 智子/代表取締役社長兼CEO 岡村 信悟
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上収益1639億9700万円、営業利益289億7300万円、税引前利益318億1700万円、最終利益241億9300万円(2025年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 2432