サイバーエージェント、クリエイティブ生成AIプラットフォーム「AI SCREAM」に「ブラッシュアップAI機能」を実装


サイバーエージェントは、クリエイティブ生成AIプラットフォーム「AI SCREAM(アイスクリーム)」に、簡単な操作で新規クリエイティブ制作と既存クリエイティブの編集 ・修正を可能にする「ブラッシュアップAI機能」を開発・ 実装したことを発表した。

これにより、特別な画像編集ツールや専門知識がなくとも、誰でも簡単にバナー広告の制作および編集・修正までを「AI SCREAM」上で完結することが可能となった。本機能を中心に「AI SCREAM」 は企業のクリエイティブ制作における業務改革を支援する「 AIクリエイティブBPO事業」の基盤として、 社外企業への展開を推進していく。制作現場におけるクリエイターの創造性を最大化させるとともに、企業の制作現場における業務効率化と独自の制作体制の構築を支援する。

■背景

同社では著作権を侵害せず安全に生成AIを利用できるよう、2024年2月に「画像生成AIガイドライン」 を策定し法令を遵守した上での適正なAI活用を推進するとともに 、広告・ コンテンツ制作の現場でのAI活用をさらに促進するべく、クリエイティブ生成AIプラットフォーム「AI SCREAM」を開発し活用を推進している。

一方で、AIで画像やコピー文などのテキストなどの素材を生成しても、それらを1つのバナー広告として完成させるには専門の画像編集ツ ールとクリエイターによる手作業が必要であり、特に細かなコピー修正の度に工数が発生し、制作スピードのボトルネックとなっていた。こうした背景から、誰でもスピーディーにクリエイティブ制作から部分的な修正・ 編集までを完結させるべく、「ブラッシュアップAI機能」 の開発に至った。

■概要

このたび「AI SCREAM」に実装した「ブラッシュアップAI機能」では、同社のバナー広告制作における知見をもとに、クリエイティブ制作から編集・ 修正までをトータルでサポートする。従来の「素材生成ツール」から、 クリエイティブの制作プロセス全体を完結できる「 クリエイティブ制作プラットフォーム」へと進化した。

●主な機能
①ビジネス職による活用:これまでクリエイターが主に担っていた 修正・編集などの作業を、 ビジネス職を含む誰もが簡単に行えるようになった。これにより、広告クリエイティブの制作・ 検証スピードが大幅に向上する。また、クリエイターは微修正などの業務負荷が軽減され、より高度なクリエイティブ戦略や企画といった本来の創造的な業務に集中できるようになる。

②AIを活用した完成イメージに近いクリエイティブ制作:制作し たいイメージの指示をテキストで入力するだけで、AIが完成形に近いクリエイティブを生成する。

③AIによる部分修正・編集:②で制作した画像または既存のクリエイティブに対し、特定の要素( 例:キャッチコピー、ボタンの色、商品画像) を指定した位置のみ、AIによって簡単に修正・ 編集することが可能。



本機能はインターネット広告用の静止画制作に留まらず、制作した画像をキービジュアルとして活用することで、動画コンテンツの素材制作にも応用可能。その他、イベント告知バナーやメールマガジンのサムネイル画像、印刷物やデジタルサイネージなど、幅広い用途での活用が期待される。

なお、本機能の関連技術について複数の特許出願をしており、その一部については特許権を取得している(特許第7776696号)。また、本プロダクトについては意匠権を出願中。

株式会社サイバーエージェント
http://www.cyberagent.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社サイバーエージェント
設立
1998年3月
代表者
代表取締役 藤田 晋
決算期
9月
直近業績
売上高8740億3000万円、営業利益717億0200万円、経常利益717億4300万円、最終利益316億6700万円(2025年9月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
4751
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