東映、第3四半期決算は最終益53%増の172億 不動産売却益を計上 興行関連事業と建築内装事が好調 『映画キミとアイドルプリキュア』がヒット

東映<9605>は、2月13日、2026年3月期 第3四半期累計の決算を発表し、売上高1363億4700万円(前年同期比4.6%増)、営業利益277億7700万円(同9.6%増)、経常利益345億9400万円(同17.1%増)、最終利益172億7200万円(同52.9%増)だった。

・売上高:1363億4700万円(同4.6%増)
・営業利益:277億7700万円(同9.6%増)
・経常利益:345億9400万円(同17.1%増)
・最終利益:172億7200万円(同52.9%増)

興行関連事業、建築内装事業が引き続き好調し、業績拡大をけん引した。地代家賃、人件費、諸手数料などの費用増を吸収して増益となった。映像関連事業、催事関連事業、観光不動産関連事業も堅調に増益となった。経常利益は、持分法投資利益の増加、最終利益については不動産売却益を計上したことによる。

 

■ 映像関連事業(減収・増益)

映画事業では32本を配給し、『映画キミとアイドルプリキュア♪ お待たせ!キミに届けるキラッキライブ!』がヒット。『花まんま』『でっちあげ』『仮面ライダーガヴ』『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』なども好稼働した。旧作では『35年目のラブレター』が引き続き堅調だったが、前年に『帰ってきたあぶない刑事』がヒットした反動減が影響した。

ドラマでは『仮面ライダーガヴ』『仮面ライダーゼッツ』『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』などを制作。特撮IPの国内商品化やゲーム向け版権許諾も堅調に推移した。

コンテンツ販売では、『室町無頼』『花まんま』『あぶない刑事』『ドラゴンボール』『ワンピース』などの配信権販売が好調。海外では『【推しの子】』『バトル・ロワイヤル』『仮面ライダー』シリーズなどが堅調に推移し、アジアや欧米でのサイマル配信も進展した。

この結果、売上高は925億5900万円(前年比4.2%減)、営業利益は242億6200万円(同1.4%増)となった。

 

■ 興行関連事業(大幅増収増益)

直営館「丸の内TOEI」は閉館したものの、完全子会社化したティ・ジョイによる23サイト230スクリーン体制が業績を牽引。『名探偵コナン』『ミッション:インポッシブル』『鬼滅の刃』『ズートピア2』などの大ヒットが寄与した。新規オープン施設も好調に稼働。

売上高は199億4900万円(同40.9%増)、営業利益は23億5800万円(同194.7%増)と大幅増益となった。

 

■ 催事関連事業(増収増益)

「古代エジプト展」「シルバニアファミリー展」「全スーパー戦隊展」など各種催ことが好調。仮面ライダー関連イベントやキャラクターショー、物販も堅調だった。一方、東映太秦映画村はリニューアル工事の影響で伸び悩んだ。

売上高は98億700万円(同11.3%増)、営業利益は14億3200万円(同11.2%増)となった。

 

■ 観光不動産事業(減収・増益)

商業施設やオフィスビルの賃貸は賃料見直し等により堅調に推移。ホテル事業はインバウンド回復で稼働率が改善した一方、国内団体客減少や物価高の影響を受けた。価格改定やコスト管理で利益を確保。

売上高は49億700万円(同1.1%減)、営業利益は20億3200万円(同12.3%増)となった。

 

■ 建築内装事業(大幅増収増益)

資材費・人件費高騰の影響はあったものの、商業施設やシネコン、マンション、福祉施設など大型案件の受注が増加。案件精査と業務効率化も奏功した。

売上高は91億2300万円(同56.8%増)、営業利益は9億9100万円(同207.8%増)と大幅な増収増益となった。

 

■2026年3月期の見通し

2026年3月期の業績は、売上高1774億円(前期比1.4%減)、営業利益312億円(同11.3%減)、経常利益364億円(同9.0%減)、最終利益205億円(同30.4%増)、EPS329.32円を見込む。

・売上高:1774億円(同1.4%減)
・営業利益:312億円(同11.3%減)
・経常利益:364億円(同9.0%減)
・最終利益:205億円(同30.4%増)
・EPS:329.32円

【通期計画に対する進捗率】
・売上高:76.9%
・営業利益:89.0%
・経常利益:95.0%
・最終利益:84.3%

東映株式会社
https://www.toei.co.jp/

会社情報

会社名
東映株式会社
設立
1949年10月
代表者
代表取締役会長 多田 憲之/代表取締役社長 吉村 文雄
決算期
3月
上場区分
東証プライム
証券コード
9605
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