河出書房新社、「ビジュアル図鑑 錬金術の歴史」を発売 錬金術の歴史や理論を西洋のみならず、イスラム、アジア地域も網羅して解説する決定版

河出書房新社は、本日(2月25日)、「ビジュアル図鑑 錬金術の歴史」を発売した。

西洋思想の源流であり、思想、科学、芸術などあらゆる文化に多大な影響を与えてきた錬金術。本書は、その歴史や理論を、西洋のみならず、イスラム、アジア地域も網羅し解説する決定版だ。貴重なヴィジュアルをふんだんに用いることで、錬金術の面白さから、美しさ、不思議さをも堪能できる一冊となっている。

■「ビジュアル図鑑 錬金術の歴史」について

卑金属を金(きん)などの貴金属に変える秘密を探求する錬金術は、魔術や占星術と密接に関わり合うとともに、秘密結社にも利用され、神秘主義的で禁断の象徴とされている。

古代から中世にかけて、いずれ「科学」に移行する自然哲学に根付いていた錬金術は、金を探究する過程で、薬、顔料や染料、石灰やアルカリ、酸などを産み出し、科学の発展に寄与してきた。錬金術はこののち、分離、蒸留、精製という過程を経て化学へと変容していく。

一方、錬金術師たちが用いた寓話的で象徴的な言語や視覚的イメージは、とても独特なものだった。それは、その難解さから錬金術に神秘的、秘教的な印象を与え、オカルト(陰秘)哲学とも結びついていく。

しかし同時にその寓話的で象徴的なイメージは、芸術と人文科学の文化全般に深く影響し、豊かなインスピレーションを与える源となってきた。

本書は、古代から現代まで、古今東西の錬金術の歴史を追いながら、錬金術が生み出してきた多くの文献や絵画、版画などの貴重な図版を掲載し、錬金術が持つ想像力豊かで、面白く、美しく、不思議で魅力的な世界を紹介する。そして難解な印象もある錬金術を、世界的に著名な科学ライターが、わかりやすく紐解いていく。

本書は、錬金術の思想と歴史を解説する第一級の史料として、錬金術の歴史や科学・化学のなりたち、芸術全般、魔術やオカルトに興味を持っている方に楽しんでもらえる一冊だ。ビジュアルを豊富に収録しているので、創作関連の資料としても使用できる図鑑となっている。

■本書の特色

①古代エジプトから現代の文学まで、錬金術の歴史を解説。
②西洋のみならず、イスラム、アジアの錬金術にも言及し、日本も登場。
③世界的な科学ライターである著者が、難解な錬金術の理論もわかりやすく解説。
④美しく、想像力が刺激される多彩な貴重図版を多数掲載。

■目次

はじめに
第1章:黒い土──錬金術の起源
第2章:錬丹術──東洋の錬金術
第3章:クリソポエイア──金の探求
第4章:秘伝書──実用の錬金術
第5章:「吹き屋」たち──錬金術の実験室
第6章:世界は劇場なり──化学哲学
第7章:錬金術戦争──錬金術の論争
第8章:坩堝──錬金術から化学へ
第9章:変容──文化における錬金術
索引/参考文献/図版クレジット

■本文より

時代ごとにテーマを設定して錬金術を解説。解説にはその内容を象徴する図版を配置する。右:『錬金術と薔薇十字団の概要』(1760年頃)より、水銀を象徴する三頭の龍、またはメルクリウスの図。

貴重な図版を豊富に紹介。左:『ヘルメス博物館』(1692年)から「神智学と錬金術」の図、右:『リプリーの巻物』(1600年頃)より。

西洋のみならず東洋の錬金術についても章立てて紹介。中国における錬金術は、不老不死の薬を作る練丹術に重きを置いていた。

各章末にはそれぞれの時代に活躍した錬金術に関わる人物も紹介する。

■著者紹介

フィリップ・ボール(Philip Ball)
世界的に著名なイギリスの科学ライター。「Nature」誌編集長。科学と文化の関わりについて30冊以上の著作を発表。邦訳された著書に「ビジュアル 美しい元素の歴史図鑑」(創元社)、「かたち」「流れ」「枝分かれ」(3点、早川書房)、「音楽の科学」(河出書房新社)などがある。

■書誌情報

書名:ビジュアル図鑑 錬金術の歴史
著者:フィリップ・ボール
訳者:辻元よしふみ、辻元玲子
仕様:A4変型判(246×190ミリ)/上製・角背/本文256ページ
初版発売日:2026年2月25日
定価:6490円(本体5900円)
ISBN:978-4-309-22976-8
出版社:河出書房新社

https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309229768/