ITメディア、売上回復とコスト削減で2Qは増収・赤字幅縮小…7~9月期は黒字転換

2期連続で営業損失を計上するなど業績不振に陥っていたアイティメディア(ITメディア)<2148>だが、期初からの取り組みが奏功し、業績が急速に回復しているようだ。同社は、本日(10月26日)、第2四半期累計(4~9月期)の連結業績を発表し、売上高12億7100万円(前年同期比8.4%増)、経常損失1000万円(同1億6800万円)、四半期純損失1700万円(同1億7900万円)だった。     市況回復による収益の拡大に加え、コスト削減効果がでたため、としている。第2四半期会計期間(7~9月期)では黒字化を果たしている。IT分野で大手IT顧客の売上が拡大したことに加え、7月に取得した「EDN Japan」や、スマートフォンに係るディスプレイ広告が収益に寄与したとのこと。 費用面では、経営合理化に伴う人件費削減が奏功した。同社によれば、人件費は前年同期比6.4%の削減に成功したという。従業員は、前年同期に比べて、編集・記者が5.6%減、営業が11.9%減、技術が14.3%減、管理が28.6%減となった。   ■2012年3月期の見通し 3月通期は、売上高28億3300万円(前期比5.5%増)、経常利益1億1400万円(前期7900万円の損失計上)、当期純利益2200万円(同2億0100万円の損失計上)を見込む。     同社では、前期に行った経営合理化によるコスト削減効果を確認するとともに、採算事業の統廃合など収益性改善への取組みを継続する、としている。コストも保守的に見込んだもので、大幅に増益、黒字化を達成できるとのこと。