
2026年2月26日、東京ミッドタウンホールにて「ポケモン30周年、はじまる」キックオフ発表会が開催された。
まず登壇したのは、株式会社ポケモン代表取締役 COOの宇都宮崇人氏。宇都宮氏は30周年という節目を迎えられたことについて、「30周年を迎えられたのは、世界中のファンの皆様のご支援があったからこそです。30年前、ポケモンはモノクロの小さなドットの中から始まりました。その後、カードゲーム、アニメーション、そしてスマートフォンと、活動の舞台は大きく広がってきました」と述べた。

続いて、30周年を象徴するロゴが公開。このロゴはこれまでに発見された全ポケモンに対応した1025種類が用意されているという。その意図について宇都宮氏「1025種類すべてのロゴを用意したのは、どのポケモンも誰かにとっての一番好きなポケモンであり、かけがえのないパートナーだからです」と語る。

これからのポケモンの展望について、宇都宮氏は「動詞」という言葉をキーワードに挙げた。「『捕まえる』『育てる』『交換する』『戦う』。ポケモンにとって動詞は非常に重要なテーマです」。
この「動詞」を切り口としたプロジェクトの柱として、今回は具体的に3つのテーマが紹介された。
1つ目は 「はじまる」。「プロジェクトの皮切りとして、新しくポケモンを始める方にも、久しぶりに戻ってくる方にも楽しんでいただけるよう、今ここから始められる『入口』をご用意いたします」と宇都宮氏。
続いては 「うたう」。音楽を通じて、仲間や家族と一緒に盛り上がれるような心躍る企画を準備しているという。
そして「たべる」。日常の食のシーンにポケモンが彩りを添え、楽しさを共有できるような体験も計画しているとのこと。
さまざまなコラボで彩る30周年イヤー
発表会では、30周年という節目をともに盛り上げるパートナー企業との取り組みが紹介された。イオンモールでは年間を通じて家族で楽しめる施策を展開し、サントリーは飲料を通じて日常の中でポケモンを感じられるコラボレーションを1年間にわたり実施。また、Yahoo! JAPANでは明日2月27日より、1年を通したスペシャルコンテンツの公開を予定している。
さらに、今回の発表会では、特にチャレンジングな試みを行う3つのプロジェクトについて詳細が明かされた。

国際線就航40周年を迎える全日本空輸(ANA)とは、新たな冒険をテーマにした取り組みを行う。その目玉として、新たに3機の「ポケモンジェット」が就航することが発表された。それぞれ『ポケットモンスター 赤・緑・青』をモチーフにしたデザインとなり、詳細は5月中に公開される予定だ。
登壇した全日本空輸の上席執行役員 CX推進室長、大前圭司氏は「飛行機の塗装だけでなく、さまざまな形でANAとポケモンに触れていただければと考えております」と期待を寄せる。

日本オリンピック委員会(JOC)からは専務理事の太田雄貴氏が登壇。太田氏は「30年前はアトランタオリンピックが開催された年でした。日本のスポーツもポケモンとともに進化してきました」と、その歩みを振り返った。

今回のプロジェクトでは、ポケモンが「JOCキッズスポーツアンバサダー」に就任。子どもたちがスポーツとポケモンをより好きになるきっかけ作りを共同で行っていく。会場では、各競技を応援する「応援ポケモン」の一部も公開された。すでに展開中のエースバーン(サッカー)、ニャオハ(テニス)に加え、新たに空手をダゲキ、フェンシングをネギガナイトが担当し、各競技を盛り上げていく。

続いて、リーグの垣根を超え、プロ野球12球団との大型企画「ポケモンベースボールフェスタ2026」が発表された。各球団のユニフォームを着用したピカチュウが登場するほか、球団のイメージに合わせたポケモンも選出。一例として、東京ヤクルトスワローズにはスバメ、千葉ロッテマリーンズにはキャモメといった、各球団の特色を活かしたチョイスがされている。
会場では、読売ジャイアンツの田中将大投手からのビデオメッセージが公開。「僕もポケモンとともに大きくなってきました。今は子どもと一緒にポケモンを遊んでいます。特別試合やオリジナルグッズ、さらに『Pokémon GO』などでこのフェスタを楽しんでください」とメッセージを送った。

豪華ゲストが語る「ポケモンと歩んだ30年」

イベントの後半には、俳優の高杉真宙さん、山本美月さん、子役の永尾柚乃さん、そしてお笑いコンビ・レインボーのジャンボたかおさんと池田直人さんが登壇した。会場に用意された巨大な年表を前に、それぞれの人生に寄り添ってきたポケモンの思い出が語られた。
プロ野球12球団とのコラボレーションについて、学生時代に野球部に所属していたジャンボたかおさんは、「12球団のピカチュウは本当にワクワクします」と期待を寄せた。池田さんも、かつてアニメに登場した架空の球団が目の前に現れたような感覚だと語り、「12球団コラボに興奮している」と笑顔を見せた。


トークセッションでは、ゲスト陣が自身の人生とポケモンとの関わりを振り返ることに。1996年の『ポケットモンスター 赤・緑』発売当時、まだ4歳だったという山本さんは、自分ではまだゲームをプレイできなかったものの、両親が熱中している様子を側で見ていたのが出会いだったという。実際に自分でプレイするようになってからは、「レベル上げを両親に手伝ってもらうこともありました」と、家族との微笑ましい思い出を披露した。
ジャンボたかおさんは、小学1年生の誕生日に兄からゲームボーイを譲り受け、両親からソフトをプレゼントされたことが原体験だという。自身の成長の傍らには常にポケモンがあったと振り返り、「当時は教科書の代わりに攻略本を見ていました」と懐かしんだ。
また、初めて購入してもらったソフトが『ポケモン 金』だったという池田さんは、映画もポケモンが初体験だったと明かし、「主人公になったつもりで色々な所へ出かけていました」と当時の心境を語った。

2002年発売の『ポケットモンスター ルビー・サファイア』を「青春」と表現したのは高杉さんだ。小学校低学年の頃、兄弟で『ルビー』と『サファイア』をそれぞれ持ち寄り、夢中でバトルや交換を楽しんでいたという。今でも兄弟間で連絡を取り合うことがあるそうで、「今でもポケモンで繋がっています」と、作品を通じて続く家族の絆を強調した。
2016年以降の年表に話が及ぶと、現役小学生の永尾さんが元気よくエピソードを語った。3、4歳の頃に映画『名探偵ピカチュウ』を観たことがきっかけでポケモンを大好きになったという永尾さんは、学校でも友達と頻繁にポケモンの話をすると報告。幼少期には、「ピカチュウの耳みたいに髪を結んで」と親にお願いしていたという愛らしいエピソードで会場を和ませた。

トークセッションの話題は、近年の作品や最新の取り組みにも及んだ。山本美月さんは、スマートフォン向けアプリ『Pokémon GO』をきっかけに「父と台湾へ行くほど好きでした」と、驚きのエピソードを披露した。大人になってから父親と旅行をする機会はなかなかないとした上で、ポケモンが「いい機会を作ってくれました」と、親子のコミュニケーションの懸け橋になったことに感謝を述べた。
また、読売ランド内にオープン予定の「ポケパーク カントー」について、レインボーの池田直人さんは既にチケットを確保済みだと報告。ポケモンの世界を実際に体験できる貴重な機会に向け、「カメラも新しく買いました!」と、並々ならぬ気合を覗かせた。
発表会の締めくくりには、30周年を記念した華やかな特製ケーキが登場した。フシギダネやヒトカゲといったお馴染みのポケモンに加え、スイーツにちなんだマホイップがデコレーションされた豪華な仕上がりに。これには最年少の永尾柚乃さんを始め、登壇者全員が「可愛い!」と目を輝かせていた。

会社情報
- 会社名
- 株式会社ポケモン
- 設立
- 1998年4月
- 代表者
- 代表取締役社長 石原 恒和/代表取締役 宇都宮 崇人