【先行レビュー】“もう一度、時空を超える”——完全新作として生まれ変わったRPG『アナザーエデン ビギンズ』の魅力に迫る


ライトフライヤースタジオは、9月17日にNintendo Switch 2/Nintendo Switch/SteamにてタイムトラベルRPG『アナザーエデン ビギンズ』を発売する。本稿では、本作を一足先に体験する機会を得た。その模様をプレイレポートとしてお届けする。

■『アナザーエデン ビギンズ』とは?
『アナザーエデン ビギンズ』は、2017年にスマートフォン向けに配信された『アナザーエデン 時空を超える猫』を基にコンシューマー向けに再構築した作品。『クロノ・トリガー』や『クロノ・クロス』を手掛けたことで知られる加藤正人氏がシナリオ・演出を担当、同じく『クロノ・トリガー』や『クロノ・クロス』の楽曲を手掛けた光田康典氏がメインテーマを担当、同氏が率いる総合音楽プロダクション「プロキオン・スタジオ」がサウンドを担当している。




そんな『アナザーエデン ビギンズ』では、スマホ版『アナザーエデン 時空を超える猫』の第1部(全26章) を加藤正人氏の解釈を加えて再構築。2026年2月6日に設立が発表されたライトフライヤースタジオのゲームスタジオ「スタジオプリズマ」(関連記事)が開発しており、グラフィックを大幅に進化させているほか、豪華声優陣によるフルボイスで物語が彩られるなど、完全新作RPGとして楽しめる作品に仕上がっている。なお、スマホ版『アナザーエデン 時空を超える猫』は現在、第3部まで展開されている。



また、以下の関連記事は約9年前に『アナザーエデン 時空を超える猫』がリリースされる前にgamebizにて掲載されたレビュー記事だ。シリーズの歴史について知りたいという方はぜひこちらも参考にしていただきたい。

【関連記事】
【レビュー】”冒険する”スマホRPG『アナザーエデン』は「ガチでソシャゲやめてました」…最新のCBT版から過去の発表内容を全てさらい尽くす!

■今一度、時空を超えて冒険の旅へ

物語は16年前に主人公の「アルド」と妹の「フィーネ」がバルオキー村の村長に拾われたところから始まる。時が経ち、バルオキー警備隊の隊員となったアルドだったが、王国建国祭の日に魔獣王が村を襲撃し、フィーネを連れ去ってしまう。ここからアルドの冒険が始まるわけだが、本作は“タイムトラベルRPG”と銘打たれている通り「現代~未来~古代」と3つの時代を翔けた物語が展開する。

アルドとフィーネに関しては、『アナザーエデン 時空を超える猫』から衣装も一新。

●アルド


●フィーネ


■プレイアブルキャラは19人! 出逢いと深掘りで広がる仲間たちの魅力

なお、『アナザーエデン ビギンズ』にはアルドを含め、19人のプレイアブルキャラクターが登場する。『アナザーエデン 時空を超える猫』でもお馴染みの仲間、エイミ、サイラス、リィカはもちろん、時代や種族が異なる様々なキャラクターたちと会える。

●エイミ


●サイラス


●リィカ


そして、コンシューマー向けタイトルである本作には当然「出逢い」(※いわゆるガチャ)が存在しない。そのため、「出逢いクエスト」と呼ばれるストーリーが用意されており、冒険の旅のなかで仲間が増えていく仕組みとなっている。

▲出逢いクエストをクリアした仲間はすぐにパーティへ編成可能。メニュー画面のUIも一新されているため、『アナザーエデン ビギンズ』ならではの新鮮味がある。


▲仲間が増えた後も「キャラクタークエスト」や「親密度クエスト」でさらにキャラクターの深掘りがなされているのも本作の大きな魅力のひとつだ。

さらに、リリース後は第1弾~第5弾までのDLCが予定されており、計10人のキャラクターが追加される予定だという。

■進化したグラフィックと演出へのこだわり、自由探索で没入感がさらに向上!

次に、これは主に『アナザーエデン 時空を超える猫』の既プレイユーザーに向けた発信となるが、本作をプレイしてまず始めに驚くのはグラフィックの進化だろう。スタジオプリズマならではの映像技術で、これまでより奥行きが濃く表現され、フィールドがより立体的に見えることに気付くはずだ。


▲村人と会話した際にカメラがズームするなど、細かな演出にもこだわりを感じる。

本作はフィールドを自由に探索することができるようになっている点にも注目したい。バトルもシンボルエンカウントが採用されたことで、より探索時の楽しみが増え、ストレスが軽減された印象だ。


▲草むらや物陰の裏に隠されたアイテムがあるかもしれないなど、マップの隅々まで調べたくなるように。

■“チェインスキル”でコンボの爽快感&戦略性が大幅にUP!

続いては『アナザーエデン ビギンズ』のバトルの魅力にも触れていく。


▲バトル画面はスキル名が大きく表示されており、分かりやすくシンプルなコマンド選択式のバトルを楽しめる。また、先述したグラフィックの進化はこういったバトル画面にも活かされている。

注目したいのは“チェインスキル”の存在だ。まず、各キャラ2種類のチェインスキルを所持しており、その中から1つを設定できる。チェインスキルにはそれぞれ発動条件があり、条件を満たすことでCPが蓄積、CPが一定数溜まると自動的にチェインスキルが発動するという流れになっている。


▲例として、アルドの「真空斬」は「弱点を攻撃した時」にCPが蓄積する。これは、チェインスキルをセットしたアルドだけでなく、仲間の誰かが「弱点を攻撃した時」に溜まるようになっているため、同じ条件のチェインスキルをセットした仲間がいれば、ひとつの条件を満たすだけでどんどんとCPが溜まり、次々にコンボが繋がるというわけだ。

今回の試遊会では、複数の仲間に「クリティカルが発動した時」というチェインスキルをセットした状態を体験することができた。クリティカルが発動しやすいスキルを放つことでCPが溜まりやすくなっているうえ、誰かがチェインスキルを発動した際にクリティカルが出ればさらにCPが溜まるという爽快なコンボが体験できた。



チェインスキルという要素があることで、パーティ単位でスキルやチェインスキルの相性や構成を考える楽しみが増加している。

『アナザーエデン ビギンズ』では、メインパーティとアナザーパーティを編成。“ヴァリアブルチェンジ”を使用することで、戦闘中にパーティメンバーを丸ごと入れ替えることが可能となっている。この要素が、よりチェインスキルの魅力を引き立てていると感じた。


▲先述したチェインスキルを活かすにはパーティ単位で相性を考える必要がある。“ヴァリアブルチェンジ”のシステムがあれば、メインパーティとアナザーパーティで異なる特徴を持たせることができるため非常に相性が良い。

最後に、アナザーフォースゲージが一定以上に達するとLボタン+Rボタンで発動できる“アナザーフォース”は、発動すればゲージがなくなるまでの間、スキルが打ち放題になるという爽快感抜群のバトルシステムだ。


▲元々の操作性とテンポが非常に完成度の高いものだったことを踏まえれば、本作でもその心地良さが健在なことは分かるだろう。しかし、開発側はさらなるブラッシュアップの余地を感じているようで、今後の調整によってさらに爽快感が高まっていくことにも期待したい。

■「ニューゲーム+」で出逢う謎の少女「ラミュ」と、期待せずにはいられないマルチエンディング

ここからは『アナザーエデン ビギンズ』の大きな魅力である「ニューゲーム+」についても触れていく。

「ニューゲーム+」は、ゲームクリア後にキャラクターの装備や育成状況を引き継いで新たな冒険を始められる、いわゆる「強くてニューゲーム」にあたる要素だ。しかし、もちろんそれだけではない。「ニューゲーム+」でのみ出逢えるキャラクター「ラミュ」が新たに登場するほか、プレイヤーの選択によって分岐する10種以上のマルチエンディングが用意されている。


▲出逢ったばかりの段階では記憶を失っており何も分からないという「ラミュ」。クエストを通して仲を深めていけば、彼女が何者なのか明かされることになるのだろうか。

『アナザーエデン 時空を超える猫』では描かれなかった新たな物語が展開されるため、既存ファンにとっては特に見逃せないポイントと言えるだろう。さらに、マルチエンディングと聞けば、「クロノ」シリーズを想起するファンも多いはず。同シリーズのDNAを受け継ぐ本作がどのような分岐と驚きを用意しているのか、期待せずにはいられない。

そのほか、 やり込み要素として世界中に点在する50匹以上のねこを見つける 「ねこ図鑑」の収集なども用意されているとのこと。

ここまで本記事を読んだ方なら分かる通り、『アナザーエデン ビギンズ』は、世界観やキャラクター、シナリオこそ『アナザーエデン 時空を超える猫』を踏襲しているものの、そのグラフィックや演出、システム、UIなどの部分に関しては全て刷新されている。まさに、“完全新作RPG”と呼んで差し支えない出来となっている。そのため、これまで『アナザーエデン』に触れる機会がなかったという方にこそ強くオススメしたい。



加えて、「ニューゲーム+」から派生していく複数のエンディングや、本作のために書き下ろされたキャラクター関連のシナリオなど、『アナザーエデン 時空を超える猫』の既存ユーザーが遊んでも新たな発見と驚きを味わえる仕上がりとなっている。

発売を迎えたその時、再び時空を超える冒険がどのような体験として結実するのか——その答えを、ぜひ自身の手で確かめてほしい。

(取材・文 編集部:山岡広樹)



【関連記事】
【レビュー】”冒険する”スマホRPG『アナザーエデン』は「ガチでソシャゲやめてました」…最新のCBT版から過去の発表内容を全てさらい尽くす!


【商品概要】

タイトル:アナザーエデン ビギンズ
ジャンル:タイムトラベルRPG
対応機種:Nintendo Switch 2 /Nintendo Switch/Steam
発売日:2026年9月17日(木)
価格:
▼パッケージ版/ダウンロード版
Nintendo Switch 通常版:4,980円(税込)
Nintendo Switch 2 Edition 通常版:5,480円(税込)

▼パッケージ版のみ
Nintendo Switch コレクションボックス:9,980円(税込)
Nintendo Switch 2 Edition コレクションボックス:10,480円(税込)
Nintendo Switch スペシャルコレクションボックス:19,980円(税込)
Nintendo Switch 2 Edition スペシャルコレクションボックス:20,480円(税込)
CERO:B(12歳以上対象)






■『アナザーエデン ビギンズ』


※画面は開発中のもの。
Nintendo Switchは任天堂の商標。
©2026 Valve Corporation. Steam及びSteamロゴは、米国及びまたはその他の国のValve Corporationの商標及びまたは登録商標。
©WFS Developed by WRIGHT FLYER STUDIOS

株式会社WFS
https://www.wfs.games/

会社情報

会社名
株式会社WFS
設立
2014年2月
代表者
代表取締役社長 柳原 陽太
企業データを見る