セガサミーホールディングス<6460>が本日(10月31日)発表した第2四半期の業績は、減収・減益となったものの、広告宣伝費の削減などにより当初想定を上回る着地となった。売上高1526億円(前年同期比29.9%減)、営業利益151億円(同67.6%減)、経常利益147億円(同68.1%減)、四半期純利益39億円(同83.7%減)だった。
同社では、主力のパチスロやパチンコ機器を手がける遊技機事業は下期に主力商品を展開する予定となっているほか、コンシューマ事業の赤字幅拡大が主な要因だった。
セグメント別の状況は以下のとおり。
・遊技機事業は、売上高749億円(44.2%減)、営業利益206億円(56.7%減)だった。パチンコ遊技機全体で18万1000台を販売し、パチスロ遊技機では販売台数は5万2000台を販売した。
・アミューズメント機器事業は、売上高205億円(1.9%減)、営業利益15億円(17.0%減)だった。『セガネットワーク対戦麻雀 MJ5』の販売や、『ボーダーブレイク』のレベニューシェアも堅調だった。
・アミューズメント施設事業は、売上高232億円(1.7%減)、営業利益16億円(52%増)だった。セガ国内既存店の売上高は1.2%蔵と堅調だったほか、新規店舗も寄与した模様。
・コンシューマ事業は、売上高338億円(13.1%減)、営業損益60億円の赤字(前年同期13億6000万円の赤字)だった。家庭用ゲームソフトは、国内の新作販売が堅調だったが、海外市場では低迷したとのこと。
■2012年3月期の予想
2012年3月通期の見通しについて、利益予想の上方修正を行なっている。売上高4400億円(前回予想4500億円、前期比10.9%増)、営業利益770億円(同600億円、12.0%増)、経常利益755億円(同590億円、同10.8%増)、当期純利益380億円(同330億円、同8.5%減)を見込む。
遊技機事業において、主力タイトルの受注状況等を勘案し、パチスロ遊技機の販売台数を 31 万台(前回予想 29.0 万台)、パチンコ遊技機の販売台数を40 万台(同 45.5 万台)に修正するとともに、部材のリユースや広告宣伝費の削減などにより利益率改善を見込む。とりわけ、12 月上旬に出荷予定の「パチスロ北斗の拳」の受注は16 万台を突破し、当初計画していた販売台数を大幅に超過したという。
このほか、アミューズメント機器事業や、アミューズメント施設事業では、堅調な業績の推移を見込む一方、コンシューマ事業では、新作ゲームソフト販売の厳しい市場環境を勘案し、年間販売本数を下方修正した、としている。