三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、12月14日付のセガサミーホールディングス<6460>のレポートで、同社の業績予想を引き上げた。2012年3月期の営業益予想を748億円から780億円に、2013年3月期を805億円から880億円に、2014年3月期を865億円から920億円とした。
同証券では、「北斗の拳」の販売・稼働が好調なことを評価し、今期発売予定の機種を来期に回せる状況を予想に織り込んだとのこと。パチスロ販売市場が拡大している背景も踏まえ、従来よりも来期での販売増が達成しやすくなっていると見ているという。タイヨーエレックとの部材共通化も原価率改善に寄与。
ただ、コンシューマ事業の業績予想は下方修正。2013年3月期の上期からソーシャルゲームが大量に投入される予定ではあるものの、欧米でのパッケージゲーム販売の環境が厳しいことなどを踏まえたため、としている。2012年3月期の営業益予想を45億円から5億円に、2013年3月期を48億円から15億円とした。
なお、業績予想の上方修正に伴い、レーティングを「Neutral」から「Outperform」に格上げし、今後12ヵ月間の目標株価を1900円から2200円に引き上げた。