
KADOKAWA<9468>は、5月14日、2026年3月期の連結決算を発表し、売上高2829億0800万円(前の期比1.8%増)、営業利益81億0200万円(同51.3%減)、経常利益117億0100万円(同34.1%減)、最終利益12億7800万円(同82.7%減)と大幅減益だった。
・売上高:2829億0800万円(同1.8%増)
・営業利益:81億0200万円(同51.3%減)
・経常利益:117億0100万円(同34.1%減)
・最終利益:12億7800万円(同82.7%減)
Webサービス事業や教育事業が増収増益となったものの、出版・IP創出事業とアニメ・実写映像事業が苦戦したことが響いた。ゲーム事業は『ELDEN RING』大型拡張コンテンツの反動減の影響で減益となった。最終利益については子会社ののれん償却を計上したことなどによる。
出版・IP創出事業は、売上高1556億3400万円(前期比2.8%増)、営業利益40億5400万円(同51.6%減)となった。年間6000タイトル超の新規IPを生み出す同社グループの中核事業として推移し、2026年3月期の新規IP創出数は前年同期比9.3%増加した。海外では米国やアジア市場に加え、近年設立した新拠点も寄与して増収を確保。国内では1タイトル当たりの売上規模が小型化する傾向がみられたものの、第4四半期に事業構造改革の成果が一部顕在化したほか、前年に発生したサイバー攻撃による減収影響が解消したことで増収となった。一方、電子書籍・電子雑誌はヒット作品不足や前年の見積計上効果の反動などで減収となり、ライセンス収入減少や人件費増加も利益を圧迫した。
アニメ・実写映像事業は、売上高482億5600万円(同5.6%減)、営業損失4億6500万円(前年同期は営業利益47億2900万円)となった。新作アニメ比率の上昇で1タイトル当たりの売上規模が縮小したことに加え、前年に大型人気シリーズ作品が貢献していた反動が影響した。実写映像でもメディアミックスによる劇場新作は貢献したものの、前年に劇場公開済み作品の二次利用収入が大きかった反動減が発生した。
ゲーム事業は、売上高297億8100万円(同11.4%減)、営業利益75億4100万円(同20.9%減)となった。ELDEN RING NIGHTREIGNの国内外販売は好調に推移したが、前年に『ELDEN RING』大型拡張コンテンツ「SHADOW OF THE ERDTREE」や本編リピート販売が大きく伸びていた反動が響いた。
Webサービス事業は、売上高205億1500万円(同13.7%増)、営業利益21億1700万円(前年同期は営業損失9億9800万円)と黒字転換した。前年に大きな影響を受けたサイバー攻撃の反動改善に加え、「ニコニコ超会議2025」や「Animelo Summer Live2025」など大型イベントも好調に推移。ITインフラ費用減少も利益改善に寄与した。
教育・EdTech事業は、売上高171億6600万円(同13.5%増)、営業利益28億4400万円(同19.4%増)となった。バンタンでは「KADOKAWAアニメ・声優アカデミー」など新スクール開校や展開地域拡大により生徒数が増加。ドワンゴでもN高・S高・R高等学校の新キャンパス開設やZEN大学設立などにより生徒数拡大が続いた。
その他事業は、売上高170億3100万円(同4.7%減)、営業損失39億6600万円(前年同期は営業損失42億400万円)となった。MD事業では前期ヒット商材の反動減が発生した一方、ところざわサクラタウン関連や全国主要都市でのIPイベントは好調に推移。KADOKAWA Connectedの組織再編影響もあり全体売上は減少したが、サイバー攻撃影響が発生した前年からは損益改善が進んだ。
■2027年3月期の見通し
2027年3月期の業績は、売上高3003億円(前期比6.1%増)、営業利益101億円(同24.7%増)、経常利益120億円(同2.6%増)、最終利益58億円(同353.7%増)、EPS39.46円を見込む。株価収益率は85.2倍となる。
・売上高:3003億円(同6.1%増)
・営業利益:101億円(同24.7%増)
・経常利益:120億円(同2.6%増)
・最終利益:58億円(同353.7%増)
・EPS:39.46円


会社情報
- 会社名
- 株式会社KADOKAWA
- 設立
- 1954年4月
- 代表者
- 代表執行役社長CEO 夏野 剛/代表執行役CHRO兼CLMO 山下 直久
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高2829億800万円、営業利益81億200万円、経常利益117億100万円、最終利益12億7800万円(2026年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9468




