
スパイスマートは、中国ゲーム企業における外部決済の利用状況に関する調査結果の概要を発表した。Tencent GamesやNetEase Gamesといった大手ゲーム企業による独自の外部決済システム運営の実態と、AppleおよびGoogleが発表した手数料引き下げ方針が中国ゲーム市場に与える影響について分析している。
調査は2026年1月から3月にかけて、中国本土の代表的なゲーム企業15社の外部決済事例を対象に実施したところ、対象企業の多くが公式サイトなどを通じて外部決済を提供しており、特に大手企業では独自の決済システムを構築、運営していることが判明したという。外部決済は単なる決済手段に留まらず、クーポン配布、ポイント還元、限定商品の販売といったプロモーション施策と組み合わせて提供されている。
また企業規模によって施策は異なる傾向が見られ、Tencent GamesやNetEase Gamesなどの大手企業は複数タイトルを統合管理するプラットフォームを構築する一方、中規模企業は一部タイトル・サイト単位で提供する動きがある。購入対象もゲーム内通貨だけでなく、アイテムパックやレアアイテムなど多様な商品設計が見られた。決済手段については、多くの企業がWechatPay・AliPayに対応しており、スマホ決済が発達した中国市場の特徴を示している。
また、2026年3月にAppleが中国App Storeの手数料率を30%から25%に引き下げる発表を行い、GoogleもGoogle Playの標準手数料引き下げと外部決済開放の方針を公表した。この手数料引き下げは、中国ゲーム業界の中小デベロッパーや独立開発者の収益改善に寄与すると期待されている。
収益改善に伴い、ユーザー還元施策や開発投資の拡大、さらに国内で培った外部決済の運営ノウハウを海外市場で活用するなど、中国ゲーム企業の海外展開やグローバル戦略を後押しする要因になるとみられる。
一方で、中国国内で高手数料率を維持しているAndroid系サードパーティーのアプリストアから、自社の公式サイトや『TapTap』などの無料配信プラットフォームへのシフトや、シーズンパス・買切り型DLCを含む収益モデルの多様化といった様々な影響が推測されている。
本調査結果の詳細は、レポート『LIVEOPSIS』契約企業へ配信しているとのこと。スパイスマートは今後も中国ゲーム市場における外部決済の動向について調査を継続したい、としている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社スパイスマート
- 設立
- 2015年7月
- 代表者
- 代表取締役 久保 真澄