エムティーアイ、2011年9月期は営業益18%増…スマホへの移行進み会員比率は8.1%に

エムティーアイ<9438>がこの日(11月1日)に発表した2011年9月期の連結業績は、売上高323億円(前期比4.9%増)、営業利益37億円(同18.2%増)、経常利益36億円(同17.9%増)、当期純利益17億円(同1.5%減)だった。

 

 

同社では、スマートフォンの普及を見込み、スマートフォン向けのサービス展開に注力した、としている。スマートフォンに訴求したテレビCMを放映するとともにフィーチャフォンからスマートフォンに移行してもデータを引き継げる環境を整備したとのこと。

この結果、9月末現在のスマートフォン向けサービスの有料会員数は順調に拡大し73万人となる一方、フィーチャフォンの有料会員の減少傾向は続き、2010年9月末比で117万人減の821万人となった。合計では、44万人減の894万人となった。有料会員に占めるスマートフォン会員の比率は、前年9月末の0%から8.1%となった。

業績については、第2四半期までの有料会員数の増加に伴う増収効果に加え、音楽系コンテンツのダウンロード数の低下、健康情報など原価率の低いサービスの売上構成比の増えたことにより、営業利益、経常利益は2ケタの伸びとなった。販売管理費で、人件費や外注費、減価償却費が増加したものの、売上総利益の伸びが吸収した。

また、純利益はマイナスとなったが、これについては、子会社の赤字が続き、実質的な法人税の負担割合が増加したため。

 

■2012年9月期の見通し

2012年9月期は、売上高325億円(前期比0.5%増)、営業利益27億円(同27.1%減)、経常利益26億円(同27.4%減)、当期純利益13億円(同27.7%減)を見込む。

 

 

今期は微増収・減益を見込んでいる。フィーチャフォン向けサービスの売上減が見込まれるものの、スマートフォン向けサービスの伸びでカバーする見通し。費用面では、スマートフォン向けサービスの積極投資を行うため、マーケティング・開発人員の増加に伴う人件費の増加や、スマートフォン向け開発費の増加を見込む、としている。

株式会社エムティーアイ(MTI)
http://www.mti.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社エムティーアイ(MTI)
設立
1996年8月
代表者
代表取締役社長 前多 俊宏
決算期
9月
上場区分
東証プライム
証券コード
9438
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