ブシロード『パルワールド オフィシャルカードゲーム』を先行体験 "アサイン"と"ギア"で原作のサバイバルクラフトを落とし込んだ2人対戦型TCG


ブシロード<7803>は、ポケットペアのサバイバルクラフトゲーム『パルワールド』を題材にした新作トレーディングカードゲーム『パルワールド オフィシャルカードゲーム(以下、パルワールドOCG)』を、2026年7月30日に日本語版・英語版・簡体字版で世界同時発売する。

商品企画をブシロード、ゲームデザインを遊宝洞が手がけ、原作IPはポケットペアの『パルワールド』という座組みだ。本稿では、東京ビッグサイトで開催された「カードゲーム祭2026」の先行体験会でプレイした内容をもとに、ゲームシステムと商品展開を整理してレポートする。


▲特定の時間帯では、ブシロードの代表取締役社長・木谷高明氏がゲーム説明を担当。

なお、原作の『パルワールド』は、2024年1月のアーリーアクセス開始以降、Steam・PS5・Xbox・Mac版を合わせた総プレイヤー数が3,500万人(2026年3月現在)を突破したタイトルだ。OCG版はその世界観を2人対戦型TCGへ翻案した格好で、第1弾「パルパゴスの夜明け」を皮切りに展開していく。

ライフ制とソウル、そして速攻――回転の速い対戦設計

体験会で配布されたプロトタイプデッキは、メインデッキ50枚とソウルカード10枚の計60枚で構成される。製品版のトライアルデッキも同じ枚数構成だ。



勝利条件は大きく2つ。相手のライフを0にするか、相手の山札を尽きさせる「デッキアウト」を成立させれば勝利となる。ライフは場のパルが持つ打撃力で削っていき、パルでプレイヤーに攻撃を通すと相手の山札からカードを失わせる処理も発生する。ビートダウンとデッキ破壊の両面で勝ち筋を組み立てられる構造だ。

ターンは、レスト状態のカードを起こす「スタンドフェイズ」、メインデッキから1枚引く「ドローフェイズ」(先攻の1ターン目はドローなし)、リソースとなるソウルカードを追加する「ソウルフェイズ」、パルの展開や戦闘を行う「メインフェイズ」、締めの「エンドフェイズ」という順に進行する。初期手札は5枚で、マリガンは1回まで。先攻はドローを行わず、後攻はソウルを1枚多く構えて始まるなど、先後の有利不利を均す調整も入っている。



設計面で目を引くのが、ソウルの増え方だ。コストの上限が毎ターン少しずつ増えていくタイプのTCGは少なくないが、本作ではソウルが毎ターン2枚ずつ加わる。序盤から運用できるリソースが一気に伸びるため、盤面の展開も戦闘の激化も早い。加えて、場に出したパルはその場で攻撃でき、先攻1ターン目から殴り合いが始まる。総じて対戦のテンポは速く、短時間で局面が動く印象を受けた。



もっとも、一方的な殴り合いにはならない。相手の攻撃に対してはクイックタイミングでの妨害が可能で、攻守の読み合いが盤面に生まれる。さらに、ダメージを軽減する「ラッキーパル」の存在も見逃せない。ダメージを受ける際に山札の一番上をめくり、ラッキーパルが現れればそのダメージを打ち消せるという、いわゆるトリガー型のランダム要素だ。デッキの再構築(リフレッシュ)はないため、引きの管理とリソース配分が読みどころになる。



建築物への"アサイン"とパルの武装"ギア"――原作要素の再現度

システムの個性を決定づけているのが、原作のサバイバルクラフト要素をルールに落とし込んだ仕掛けである。

ひとつは建築物カード。場のパルをレストして建築物に"アサイン"することで、ドローや相手への追加ダメージといった建築物ごとの恩恵を得られる。パルを拠点で働かせる原作の感覚が、そのままカードの挙動へ置き換えられている。建築物は相手の攻撃対象にもなって破壊されうるため、盤面に置いたリソースをどう守り、どう崩すかという攻防が、本作ならではの駆け引きを生んでいた。



もうひとつは、原作の"パルギア"に相当する「ギア」カードだ。たとえば「シングルショットライフル」は、敵パルに1000ダメージを与えたうえで場に残り、毎ターン指定したパルの攻撃力を上げ続ける効果を持つ。パルが武器を扱うという原作の特徴が、継続的な強化として表現されている。なお、拠点に出せるパルは5体まで。6体目を展開する際は、すでに場にいるパルを1体墓地へ送る必要がある。

商品展開と今後――世界大会も視野に

第1弾「パルパゴスの夜明け」は、ブースターパックとトライアルデッキ2種を同日に発売する。

ブースターパックは1パック7枚入りで440円(税込)、1BOX(12パック)が5,280円(税込)。ノーマル100種に加えてパラレルカードが収録される。トライアルデッキは「レッド・ブルー」「グリーン・パープル」の2種で、各1,980円(税込)。構築済みデッキ60枚に、ブースターパック1パック、プレイガイド、紙製プレイマット、紙製ライフカウンターが同梱される。カードイラストは全点描き下ろしだ。

さらに、ブースターパック第2弾を2026年10月30日に発売することも発表済み。発売後は全国のカードショップでの公認大会や公式大会を順次展開し、2026年秋には世界一を決める世界大会も予定している。先行発売会と講習会は6月27日に東京、6月28日に大阪で実施される。




所感

実際に対戦して受けた印象は、既存タイトルの文法を踏まえつつ、原作のサバイバルクラフトを"アサイン"と"ギア"という形で取り込んだ手触りにまとまっている、というものだ。ルールの導入は平易で、初めて触れるプレイヤーでも数ターンで流れを掴める。一方、ソウル2枚供給による速い立ち上がり、建築物の運用、妨害のタイミング、ラッキーパルの採用枚数といった要素に、構築・プレイを深掘りする余地が用意されている。3,500万人規模のIPを土台に、競技シーンまで見据えた設計の輪郭が、先行体験の段階でも見て取れた。


(C)PALWORLD (C)bushiroad



株式会社ブシロード
https://bushiroad.com/
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会社情報

会社名
株式会社ブシロード
設立
2007年5月
代表者
代表取締役社長 木谷 高明
決算期
6月
直近業績
売上高561億7500万円、営業利益48億6800万円、経常利益48億4400万円、最終利益34億1800万円(2025年6月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
7803
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