ブシロード<7803>は、ポケットペアのサバイバルクラフトゲーム『パルワールド』を題材にした新作トレーディングカードゲーム『パルワールド オフィシャルカードゲーム(以下、パルワールドOCG)』を、2026年7月30日に日本語版・英語版・簡体字版で世界同時発売する。
▲特定の時間帯では、ブシロードの代表取締役社長・木谷高明氏がゲーム説明を担当。
ライフ制とソウル、そして速攻――回転の速い対戦設計
体験会で配布されたプロトタイプデッキは、メインデッキ50枚とソウルカード10枚の計60枚で構成される。製品版のトライアルデッキも同じ枚数構成だ。
勝利条件は大きく2つ。相手のライフを0にするか、相手の山札を尽きさせる「デッキアウト」を成立させれば勝利となる。ライフは場のパルが持つ打撃力で削っていき、パルでプレイヤーに攻撃を通すと相手の山札からカードを失わせる処理も発生する。ビートダウンとデッキ破壊の両面で勝ち筋を組み立てられる構造だ。
設計面で目を引くのが、ソウルの増え方だ。コストの上限が毎ターン少しずつ増えていくタイプのTCGは少なくないが、本作ではソウルが毎ターン2枚ずつ加わる。序盤から運用できるリソースが一気に伸びるため、盤面の展開も戦闘の激化も早い。加えて、場に出したパルはその場で攻撃でき、先攻1ターン目から殴り合いが始まる。総じて対戦のテンポは速く、短時間で局面が動く印象を受けた。
もっとも、一方的な殴り合いにはならない。相手の攻撃に対してはクイックタイミングでの妨害が可能で、攻守の読み合いが盤面に生まれる。さらに、ダメージを軽減する「ラッキーパル」の存在も見逃せない。ダメージを受ける際に山札の一番上をめくり、ラッキーパルが現れればそのダメージを打ち消せるという、いわゆるトリガー型のランダム要素だ。デッキの再構築(リフレッシュ)はないため、引きの管理とリソース配分が読みどころになる。
建築物への"アサイン"とパルの武装"ギア"――原作要素の再現度
システムの個性を決定づけているのが、原作のサバイバルクラフト要素をルールに落とし込んだ仕掛けである。
もうひとつは、原作の"パルギア"に相当する「ギア」カードだ。たとえば「シングルショットライフル」は、敵パルに1000ダメージを与えたうえで場に残り、毎ターン指定したパルの攻撃力を上げ続ける効果を持つ。パルが武器を扱うという原作の特徴が、継続的な強化として表現されている。なお、拠点に出せるパルは5体まで。6体目を展開する際は、すでに場にいるパルを1体墓地へ送る必要がある。
商品展開と今後――世界大会も視野に
第1弾「パルパゴスの夜明け」は、ブースターパックとトライアルデッキ2種を同日に発売する。
所感
実際に対戦して受けた印象は、既存タイトルの文法を踏まえつつ、原作のサバイバルクラフトを"アサイン"と"ギア"という形で取り込んだ手触りにまとまっている、というものだ。ルールの導入は平易で、初めて触れるプレイヤーでも数ターンで流れを掴める。一方、ソウル2枚供給による速い立ち上がり、建築物の運用、妨害のタイミング、ラッキーパルの採用枚数といった要素に、構築・プレイを深掘りする余地が用意されている。3,500万人規模のIPを土台に、競技シーンまで見据えた設計の輪郭が、先行体験の段階でも見て取れた。
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会社情報
- 会社名
- 株式会社ブシロード
- 設立
- 2007年5月
- 代表者
- 代表取締役社長 木谷 高明
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高561億7500万円、営業利益48億6800万円、経常利益48億4400万円、最終利益34億1800万円(2025年6月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 7803




