
個人ゲーム開発者のPop Elephant Studioは、ポイント&クリック式の心理ホラー・ナラティブアドベンチャー『俺の解体史』の日本語ボイス付きデモ版を公開した。
本作の舞台となるのは、ごくありふれた一室の賃貸マンション。しかし、国を追われた王子ヘクトルにとって、そこにある何気ない日用品の一つひとつは、彼が親しい相手を支配してきた残酷な証拠でもある。
すべてを失い、もう叔父しか残されていない彼が残酷になってしまったことを、果たして責められるでしょうか。今日、ヘクトルは「すべてを忘れる」決断を下する。
プレイヤーの役目は、部屋にあるオブジェクトを調べ、ヘクトルが向き合うことを拒んできた記憶を呼び起こし、彼の自我を消し去る(忘れる)手助けをすることだ。
『俺の解体史』の主な特徴

探索順で変化するノンリニアな物語: どのオブジェクトに先に触れるかによって、ヘクトルが何を先に思い出すかが変化。同じ真実に行き着くとしても、探索の順番によって物語のリズムや体験が変わる。
視覚的な「忘却」の演出: 窓、テレビ、食卓の椅子、薬瓶などの日用品を調べ、過去を少しずつ手放していくにつれ、一度触れたオブジェクトは次第にぼやけ、機能を失っていく。記憶が一つひとつ剥がれ落ちていく様を視覚的に見届けることになる。
ジャンプスケアや怪物のいない心理ホラー: 本作には、突然驚かせるような演出や、襲いかかってくるモンスター、戦闘などは一切登場しない。閉ざされた空間での亡命生活、そして二人の間で親情、愛情、祖国への思いが歪み、変質していく過程そのものが「恐怖」として描かれる。
暗く歪んだ親密関係: 無力さが暴力に、愛情が拷問に変わる世界。叔父と甥、君主と臣下、「ママ」と「赤ちゃん」、介護者と患者といった、吐き気がするほど粘り着いた異常な関係性が赤裸々に描かれる。