グリー<3632>がこの日(11月2日)発表した第1四半期(7~9月期)の連結業績は、売上高304億円(前四半期比44%増)、営業利益166億円(同70%増)、経常利益165億円(同70%増)、四半期純利益94億円(同66%増)だった。念のために書いておくが、増減は前年同四半期ではなく、前四半期(4~6月期)との比較である。
同社では、「GREE」における有料課金収入が前四半期比49.5%増の275億円と大きく伸びたことが主な要因。自社ソーシャルゲームだけでなく、パートナーゲームでも伸びたとのこと。さらに、純広告やパートナー広告、アドネットワーク、リワード広告も収益に寄与した。広告メディア収入は、前四半期比8%増の29億2800万円となった。子会社費用やのれんの償却費などの負担が発生したものの、増収効果で吸収し、過去最高益を更新した。
下の画像は、グリーの四半期ごとの売上・営業利益を示すグラフだが、本当に呆れるような伸び方をしている。7~9月期の売上・利益はディー・エヌ・エーを超えてしまった。
■2012年6月通期
2012年6月通期は、売上高1300~1400億円(前期比102.6~118.1%増)、営業利益400~500億円(同92.7~124.8%増)、経常利益600~700億円(同94.6~127.1%増)、当期純利益330~390億円(同80.9~113.8%増)を見込む。先日発表したように上方修正を行なっている。
同社では、米国や欧州、アジアに自社ソーシャルゲームをリリースするとともに、下半期にはグローバルなワンプラットフォームの提供を開始する予定。海外でのソーシャルゲームの収益は、この数字には含まれていないとのこと。
このほか、北米、中国での現地法人に続き、アジアや欧州、南米などに拠点の設立、有力プラットフォーム、ゲームデベロッパーとの提携などを行なっていく方針。
会社情報
- 会社名
- グリー株式会社
- 設立
- 2004年12月
- 代表者
- 代表取締役会長兼社長 田中 良和
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高613億900万円、営業利益59億8100万円、経常利益71億2300万円、最終利益46億3000万円(2024年6月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3632