RenRenGamesは、この日(11月3日)、iPhoneアプリ「人人乱世天下」で発生しているアカウントの不正利用の問題について、当サイトの取材に対し、問題には一切関与していないとコメントした(関連記事)。
この事件は、iTunesのIDとパスワードなどアカウント情報が不正に取得され、その取得したアカウント情報を使って「人人乱世天下」のアプリダウンロードとトップアドオンがダウンロードされる、というものだった。IDやパスワードがどういった経緯で使われたのかは明らかにされていない。被害額は、1人あたり数千円から数万円になっている。
RenRenGamesでは当初、アプリが中国語で記載されているため、問題があったとしてもユーザーが間違えて課金した程度と認識していたようだ。その後、アプリレビュー欄での被害報告の多さに気づき、システムの自主点検を行い、情報流出などの有無を確認する一方、クレジットカード会社やAppleに問い合わせたという。
その結果、RenRenGamesのシステムから情報が流出されなかったことを確認するとともに、不正利用された請求については、クレジットカード会社で利用を停止しており、ユーザーへの補償も行われていることを確認した、としている。また、iTunesでは、たびたびアカウント情報の不正利用の問題が起こっていることも確認したとのこと。アプリそのものに問題があったわけではないので、現在もダウンロードして遊べるようになっている。
ただ、どういう経緯で、「人人乱世天下」が不正利用のアプリとして選ばれたのかはよくわからない、とのことだった。RenRenGamesの王氏は、「当社は今後、日本での本格的なビジネス展開を視野に入れていましたので、このようなことをするはずがありません。この問題には本当に心を痛めており、困っています。」とコメントしている。
RenRenGamesは、ニューヨーク証券取引所に上場する人人のグループ会社で、近く「人人乱世天下」を日本語版をリリースする方針だったとのことで、普通に考えるとこうした不正問題に関与するとは考えづらい。その意味で、評判が著しく悪化し、今後の事業展開に大きな障害が出てしまったわけで、RenRenGamesも被害者といえるかもしれない。
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