
電子部品メーカーのホシデン<6804>の2026年3月期の任天堂向けの販売額は前の期比145.7%増の3495億5100万円と大幅に伸びたことがわかった。全体の売上に占める割合は57.4%から78.0%に上昇した。前の期(2025年3月期)の実績は1422億2100万円だった。
同社では、アミューズメント関連(=任天堂)向けのコネクタ、ジャック、スイッチの売上高が大幅に増加し、営業利益は同41.7%増の192億3600万円と大幅増益を達成した、としている。同社が「任天堂関連」とよく言われるのは任天堂向けの売上比率が非常に高いためだ。
同じく「任天堂関連」とされるメガチップス<6875>については、任天堂向けの販売額は前の期比8.7%減の278億6500万円と減収となった。任天堂向けの比率は72.1%から77.0%に上昇した。この期は、営業損失1億7400万円と前年21億9000万円の黒字から赤字転落となった。
同社は、ゲームソフト格納用LSI(カスタムメモリ)やゲーム機本体・周辺機器向けのLSIなどを任天堂向けに提供している。新型ハードウェアへの移行に伴う端境期にありながらも、顧客密着型の開発及びサポート体制を維持し、安定的な収益の確保に努めた、としている。
このように任天堂向け売上では、ホシデンとメガチップスで明暗が分かれた格好だ。ホシデンはNintendo Switch 2の量産開始を背景にコネクタやスイッチなど本体組み立てに不可欠な部品需要が急増したようだ。
一方、メガチップスはゲームカード向けLSIや本体向けLSIを供給するが、新型ハードへの移行期にあたり、Switch 1向け需要の減少をSwitch 2向け需要がまだ十分に補えなかったのかもしれない。デジタル販売の増加も一因となった可能性がある。ただ、売上全体に占める任天堂向け比率は上昇しており、任天堂向け事業が引き続き同社の収益を支える構図に変化はない。




