
株価ニュースやマーケット情報では、個別銘柄の値動きだけでなく、「日経平均が上昇」「TOPIXが続伸」「東証プライム市場で買い優勢」といった市場全体に関する表現が頻繁に登場する。
しかし、投資を始めたばかりの人にとっては、「日経平均とTOPIXの違いは?」「東証プライム市場とは何か?」など、意外と分かりにくい用語も多い。
第5回となる今回は、日本の株式市場を理解するうえで欠かせない市場運営組織や主要株価指数についてわかりやすく解説する。
■市場運営に関する用語
・東京証券取引所(東証)
日本最大の証券取引所。国内上場企業の大半が上場している。
・証券取引所
株式やETFなどの金融商品を売買するための市場を運営する組織。
・日本取引所グループ(JPX)
東京証券取引所や大阪取引所などを傘下に持つ金融市場運営会社。
・大阪取引所(OSE)
先物取引やオプション取引を中心に扱う取引所。
・証券会社
投資家と市場をつなぐ仲介業者。株式の売買注文を取引所へ取り次ぐ。
・上場
企業の株式が証券取引所で売買できるようになること。
・上場廃止
取引所での株式売買資格を失うこと。
■東証の市場区分
・プライム市場
流動性やガバナンスなど一定基準を満たした企業が上場する市場。
・スタンダード市場
国内企業の中核的な市場。
・グロース市場
高い成長可能性を持つ新興企業向け市場。
・市場再編
2022年に実施された東証の市場区分見直し。
■主要株価指数
・日経平均株価(日経平均)
日本を代表する225銘柄で構成される株価指数。
・TOPIX(東証株価指数)
東証上場企業全体の値動きを反映する代表的な指数。
・JPX日経400
収益性や資本効率などを重視して選定された400銘柄で構成される指数。
・東証グロース市場250指数
東証グロース市場の主要銘柄で構成される指数。
・配当込み指数
配当金を再投資したと仮定して算出される指数。
■海外市場でよく登場する指数
・ダウ平均
米国の代表的な30銘柄で構成される株価指数。
・S&P500
米国の主要500社で構成される代表的な株価指数。
・ナスダック総合指数
ハイテク企業の比率が高い米国株指数。
・FTSE100
英国の代表的な株価指数。
・DAX
ドイツの主要企業で構成される株価指数。
・ハンセン指数
香港市場を代表する株価指数。
■ニュース記事でよく使われる表現
・日経平均が続伸
日本を代表する株価指数が上昇したこと。
・TOPIXは小幅高
市場全体ではやや上昇したこと。
・東証プライム市場の売買代金
プライム市場で成立した売買金額。
・グロース株が買われる
成長企業中心の銘柄群に資金が流入すること。
・ダウ平均が最高値更新
米国市場の好調さを示す表現。
・主要指数がそろって上昇
複数の代表的指数が同時に上昇したこと。
<ニュースや市況解説で頻出の表現例>
「日経平均株価は前日比300円高で取引を終えた」
「TOPIXも続伸し幅広い銘柄が買われた」
「東証プライム市場では半導体関連株が上昇した」
「グロース市場に資金流入が見られた」
「米国市場ではS&P500とナスダック総合指数が過去最高値を更新した
「ダウ平均の上昇を受けて東京市場も買い先行となった」
「東証全体で売買代金が増加した」
株価ニュースでは、個別企業だけでなく市場全体の動向を示すために各種指数や市場区分の名称が頻繁に登場する。特に「日経平均」「TOPIX」「S&P500」は毎日のマーケット報道で必ずと言っていいほど目にする重要な用語だ。
これらの意味を理解しておけば、ニュースで語られているのが「一部の銘柄の動き」なのか、「市場全体の流れ」なのかを判断しやすくなるだろう。
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