コナミ、第2四半期は営業益150%増の201億円…デジタルコンテンツの営業益は前年比3.2倍に

コナミ<9766>は、本日(11月4日)、第2四半期累計(4~9月期)の連結業績(SEC基準)は、売上高及び営業収入1230億円(前年同期比6.3%増)、営業利益201億円(同150.8%増)、当期純利益114億円(同173.4%増)だった。デジタルエンタテインメント事業を中心に全事業セグメントが増益を達成したようだ。

 

 

■事業セグメントの状況

主力のデジタルコンテンツ事業は、売上高581億円(前年同期比9.4%増)、営業利益151億円(同3.2倍)だった。「ドラゴンコレクション」、「戦国コレクション」、「プロ野球ドリームナイン」を中心にソーシャルゲームが会員数1100万人を突破するなど好調に推移したほか、「ウイニングイレブン」シリーズの最新作「Pro Evolution Soccer 2012」も堅調だった。

この日開示された決算説明会資料を見ると、ソーシャルゲームと家庭用ゲームの売上高は以下のとおりとなった。第1四半期では両者が逆転したことが話題になったが、家庭用ゲームでは主力タイトルがリリースされたこともあり、再び家庭用ゲームが上回った。今後年末商戦でさらに開くものと思われる。

 

 

ゲーミング&システム事業は、売上高105億円(同13.8%増)、営業利益27億円(同12%増)だった。ビデオスロットマシン「Podium」やメカニカルスロットマシン「Advantage5」、「Advantage Revolution」などの販売やプロフィットシェアによる収入が増加した。

遊技機事業は、売上高133億円(同33.0%増)、営業利益36億円(同5.8%増)だった。「マジカルハロウィン3」がパチスロ機で過去最多の出荷台数を記録するなど順調だった。

健康サービス事業は、売上高133億円(同33.0%増)、営業利益10億円(同33.3%増)だった。運動指導・栄養指導・健康管理のIT化を活かしたプログラムの開発・導入を進めるなど、健康意識の高まる顧客へのサービス提供に務めた。

各セグメント別の状況は以下のとおり。

 

■2012年3月期の見通し

2012年3月通期は、売上高及び営業収入2580億円(前期比変わらず)、営業利益330億円(同58.7%増)、当期純利益185億円(同43.0%増)を見込む。先ほど報じたように上方修正を行なっている。各科目の進捗率は、売上高及び営業収入が47%、営業利益が60%、当期純利益が61%となっている。

 

 

主力のデジタルコンテンツ事業を中心に下期の取り組みを記載すると、まず、ソーシャルゲームでは「ドラゴンコレクション」や「戦国コレクション」、「プロ野球ドリームナイン」に続くヒットコンテンツを産み出すべく、これまでに培った制作・運営ノウハウや豊富なコンテンツを活かして、ラインナップの拡大を進めていく。

また、ゲームソフトでは、グラフィックや操作性をよりブラッシュアップした「Pro Evolution Soccer 2012」や、英国Rebellion社とのコラボレーションにより制作中の「NeverDead」、実写映画化が決定している「サイレントヒル」シリーズの最新作「SILENT HILL Downpour」などのグローバル展開を行なっていく。

株式会社コナミデジタルエンタテインメント
https://www.konami.com/games/corporate/ja/

会社情報

会社名
株式会社コナミデジタルエンタテインメント
設立
2006年3月
代表者
代表取締役会長 東尾 公彦/代表取締役社長 早川 英樹
決算期
3月
直近業績
売上高1940億1100万円、営業利益336億4700万円、経常利益348億9300万円、最終利益278億2800万円(2023年3月期)
企業データを見る
コナミグループ株式会社
http://www.konami.com/

会社情報

会社名
コナミグループ株式会社
設立
1973年3月
代表者
代表取締役会長 上月 景正/代表取締役社長 東尾 公彦
決算期
3月
直近業績
売上高3603億1400万円、営業利益802億6200万円、最終利益591億7100万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム(ロンドン証券取引所にも上場)
証券コード
9766
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