1月に開催された「Next on Netflix 2026」。
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当時は「今年はこんな作品があります」という未来の話だったが、2026年も半年が経過した現在、多くの作品がすでに配信されている。
そこで今回は、
・配信後の評価
・SNSでの盛り上がり
・Netflixランキング
・想定外に伸びた作品
・まだ配信されていない期待作
などを振り返っていく。
「Next on Netflix 2026」発表作品一覧
| 作品 |
配信状況 |
主な反響 |
| 炎炎ノ消防隊 参ノ章 第2クール |
配信中 |
人気アニメシリーズの続編として注目を集めた |
| プリズム輪舞曲 |
配信中 |
Netflixオリジナルアニメとして新規IP展開に期待が寄せられた |
| 超かぐや姫! |
配信済み |
完全オリジナルアニメとして話題に。配信後は劇場公開へ展開し、大きな反響を獲得 |
| 刃牙道 |
配信済み |
人気格闘漫画シリーズの最新アニメ化として注目された |
| BEASTARS FINAL SEASON Part2 |
配信済み |
人気シリーズ完結編としてファンから支持を集めた |
| スティール・ボール・ラン ジョジョの奇妙な冒険 |
配信済み |
待望のアニメ化として国内外で大きな注目を集めた |
| 氷の城壁 |
配信済み |
人気漫画原作のアニメ化として話題に |
| 二十世紀電氣目録 -ユーレカ・エヴリカ- |
配信済み |
京都アニメーション制作の新作として期待を集めた |
| ボーイフレンド シーズン2 |
配信済み |
人気リアリティシリーズの続編として注目された |
| ブラックオークション ~禁断の入札~ |
制作中止 |
Netflixオリジナル作品として配信開始後に注目を集めた |
| あいの里 シーズン3 |
配信予定 |
人気恋愛リアリティシリーズの新シーズンとして支持を獲得 |
| ラヴ上等 シーズン2 |
配信予定 |
恋愛リアリティシリーズの続編として展開 |
| ワールドベースボールクラシック2026 |
配信済み |
Netflix初の大型スポーツライブ配信として大きな話題に |
| 九条の大罪 |
配信済み |
人気漫画原作の実写化作品として期待を集めた |
| ダウンタイム |
配信予定 |
Netflixオリジナル作品として発表時から注目された |
| 地獄に堕ちるわよ |
配信済み |
日本週間ランキング1位、グローバルTOP10入りを達成 |
| ソウルメイト |
配信済み |
日本発オリジナル作品として期待を集めた |
| SとX |
配信予定(8月20日) |
オリジナル作品として発表された注目作 |
| 僕の狂ったフェミ彼女 |
配信予定 |
話題性のある原作を基にした作品として注目された |
| 余命一年、男をかう |
配信予定 |
人気小説原作作品として映像化に期待が寄せられた |
| ONE PIECE シーズン2 |
配信済み |
グローバルTOP10首位を獲得。Netflixを代表する大型IPとして存在感を発揮 |
| ガス人間 |
配信済み |
東宝×Netflixの大型プロジェクトとして注目。配信開始後も好スタート |
| 国民クイズ |
配信予定 |
人気漫画原作の映像化として期待を集めた |
| This is I |
配信済み |
日本発オリジナル映画として高い注目を集めた |
| 喧嘩独学 |
配信済み |
人気Web漫画原作のアニメ化として展開 |
| 俺のこと、なんか言ってた? |
配信予定(10月) |
Netflixオリジナル作品として発表された注目作 |
※作品一覧は「Next on Netflix 2026」で発表されたラインナップを基に作成している。
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■『This is I』──発表会を象徴した一本は、日本発オリジナル映画の存在感を示した
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「Next on Netflix 2026」の実写パートで、ラインナップの先陣を切って紹介されたのがNetflix映画『This is I』だった。
イベントでは斎藤工さん、松本優作監督、Netflix コンテンツ部門 エグゼクティブ・プロデューサーの佐藤善宏氏が登壇。主人公・アイ役に抜擢された望月春希さんについて、松本監督は「オーディションで初めて会ったときに、この人しかいないと思った」と振り返り、斎藤さんも「輝きがこの人にはある」と語るなど、新人俳優を主演に据えた理由や作品に込めた思いが語られた。実話をベースに「自分らしく生きること」を描く本作は、2026年前半のNetflixを代表する日本発オリジナル映画として位置付けられていた。
その期待に応えるように、2月10日の配信開始後は日本のNetflix週間映画ランキング(2月9日~15日)で初登場1位を獲得。翌週も首位を維持し、2週連続でトップに立ったほか、グローバルTOP10(非英語映画)でも10位にランクインし、日本国内だけでなく海外でも一定の視聴を集めた。
作品への評価では、主演・望月春希さんの自然体の演技や、1980年代から2000年代のヒットソングを織り交ぜながら主人公の半生を描く演出を評価する声が目立った。一方で、約130分という上映時間やメロドラマ色の強い構成については意見が分かれ、海外レビューではテーマ性を評価しつつも、脚本やテンポには改善の余地があるとする意見も見られた。
それでも、本作が示した成果は小さくない。Netflixが近年掲げる「ローカルストーリーを世界へ届ける」という方針のもと、日本発のオリジナル映画が国内ランキングで首位を獲得し、グローバルTOP10入りも果たしたことは、コンテンツ戦略の成果を示す一例と言える。人気漫画やゲームなどの既存IPに依存せず、一人の人物の人生を描いたヒューマンドラマでも世界へ発信できることを証明した点は、『This is I』が残した大きな意義だった。
検証結果:期待通り
発表会で実写ラインナップの中核として紹介された期待に応え、日本・海外ともに視聴ランキングで存在感を示した。日本発オリジナル映画を世界へ届けるというNetflixのコンテンツ戦略を象徴する一本になった。
■『地獄に堕ちるわよ』──日本発ドラマの新たな成功例となった話題作
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「Next on Netflix 2026」の実写パートで、『This is I』に続いて紹介されたのが、Netflixシリーズ『地獄に堕ちるわよ』だ。
イベントでは戸田恵梨香さん、瀧本智行監督、Netflix コンテンツ部門 エグゼクティブ・プロデューサーの岡野真紀子氏が登壇。独自の「六星占術」や「地獄に堕ちるわよ!」のフレーズで一時代を築いた占い師・細木数子さんをモチーフに、その栄光と転落、そして知られざる半生を描く作品として紹介された。ティザー映像の上映とともに、実在の人物を題材にしながらも、単なる伝記ではなく人間ドラマとして描く作品であることが印象付けられた。
4月27日の世界独占配信開始後は、日本のNetflix週間シリーズランキングで初登場1位を獲得。さらに週間グローバルTOP10(非英語シリーズ)では4位にランクインし、日本のほか韓国、台湾、香港、タイ、シンガポールなど複数の国・地域でTOP10入りを果たした。日本国内では4週連続でシリーズランキング1位を維持するなど、2026年前半を代表するヒット作の一つとなった。
配信後は、17歳から晩年まで主人公を演じ切った戸田さんの演技に高い評価が集まったほか、昭和から平成にかけてのテレビ業界や出版業界の熱狂を描いたスケール感、欲望や権力をテーマに据えた重厚なストーリーも話題となった。一方で、実在の人物をモチーフとした作品であることから、その表現や解釈についてさまざまな意見が交わされたものの、それも含めて作品への注目度の高さを示す結果となった。
『地獄に堕ちるわよ』のヒットは、Netflixが日本のクリエイターや俳優陣と手掛けるオリジナルドラマの競争力を改めて示した。国内で高い知名度を持つ題材を、世界の視聴者にも届くエンターテインメントへ昇華できることを証明した点は、2026年前半のラインナップを振り返るうえでも大きな成果と言える。
検証結果:期待以上
発表会で実写ラインナップの柱として紹介された期待を上回る成果を残し、日本だけでなく海外でも視聴を伸ばした。Netflixが注力する日本発オリジナルドラマ戦略の成功例として、2026年前半を代表する一本となった。
■『超かぐや姫!』──Netflix発の新たなIPは、配信の枠を超えて広がりを見せた
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「Next on Netflix 2026」のアニメラインナップの中でも、ひときわ異彩を放っていたのが『超かぐや姫!』だ。
日本最古の物語『竹取物語』をベースに、現代のインターネットカルチャーや音楽シーンのエッセンスを融合させた完全オリジナル作品として発表され、山下清悟監督による初長編アニメーション、さらにryo(supercell)、kz(livetune)、HoneyWorksら豪華クリエイター陣の参加も大きな話題となった。人気漫画や小説の映像化が目立つ近年のアニメ作品の中で、Netflixがゼロから生み出す新たなオリジナルIPとして期待を集めた一本だった。
1月22日の配信開始後は、日本のNetflix映画ランキングで首位を獲得したほか、台湾、香港、韓国、タイなどアジア各国・地域でも上位にランクイン。Netflix週間グローバルTOP10(非英語映画)にも名を連ね、日本発オリジナルアニメとして順調な滑り出しを見せた。
配信後の反響では、ライブシーンをはじめとする映像表現や音楽演出への評価が際立った。SNSでは「映画館のスクリーンで観たい」「音響環境の良い劇場で体験したい」といった感想が相次ぎ、Filmarksでも作画や音楽を高く評価するレビューが数多く投稿された。一方で、物語の構成や独特の世界観については好みが分かれるという意見も見られたものの、その挑戦的な作風も含めて、多くの視聴者の印象に残る作品となった。
そして、本作を語る上で最も注目すべきなのは、その後の展開だ。配信後の大きな反響を受けて劇場公開が決定すると、上映館は当初予定から拡大。最終的には興行収入20億円、観客動員100万人を突破し、Netflixオリジナル作品としては異例とも言えるヒットを記録した。
Netflixはこれまで、人気IPの映像化や続編展開によってラインナップを充実させてきた。一方、『超かぐや姫!』は、完全オリジナル作品をゼロから立ち上げ、配信で話題を獲得し、その熱量を劇場公開へとつなげることで、新たなIPとして育て上げることに成功した。単なる配信作品ではなく、Netflixがクリエイターとともに新たなヒットIPを創出できることを示した点こそ、本作が残した最大の成果と言えるだろう。
検証結果:期待以上
発表時に期待された独創性は、配信後の高評価だけでなく劇場公開という新たな展開へと発展した。既存IPに依存せず、新たなIPを生み出し育てるというNetflixの新たな可能性を示した一本となった。
■『スティール・ボール・ラン ジョジョの奇妙な冒険』──世界的人気IPは、Netflix独占配信の存在感を改めて示した
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「Next on Netflix 2026」のアニメラインナップの中でも、世界中のファンからひときわ大きな注目を集めたのが『スティール・ボール・ラン ジョジョの奇妙な冒険』だ。
『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ第7部を原作とする本作は、長年アニメ化を望む声が多かった人気エピソード。イベントでは、Netflixが世界独占先行配信する注目作として紹介され、シリーズ屈指の人気を誇る物語がついに映像化されること自体が大きな話題となった。
3月19日に「1st STAGE」が世界独占先行配信されると、日本だけでなく海外でも大きな反響を呼び、Netflix週間グローバルTOP10(非英語シリーズ)にランクイン。原作ファンからはジョニィ・ジョースターやジャイロ・ツェペリのキャラクター表現、レースシーンの映像化、アニメーションの完成度を評価する声が数多く寄せられた。
一方で、作品そのものとは別に議論を呼んだのが配信方式だ。本作は47分の「1st STAGE」を配信した後、続くエピソードを段階的に展開する構成が採用され、続報を待つ期間の長さについて国内外のファンからさまざまな意見が上がった。作品への期待が非常に高かったからこそ、「早く続きを見たい」という声がSNSやコミュニティで広がり、配信スケジュールそのものが話題となった。
それでも、『スティール・ボール・ラン』が示した意義は小さくない。Netflixは『超かぐや姫!』のようにオリジナル作品を育てる一方で、『ジョジョ』のような世界的IPも独占配信することで、幅広いアニメファンを取り込むラインナップを構築している。本作は、長年愛されてきた人気シリーズの新章を世界同時に届けるというNetflixのアニメ戦略を象徴するタイトルとなった。
検証結果:期待通り
待望のアニメ化は国内外で大きな注目を集め、Netflix独占配信作品として高い存在感を示した。一方で、配信スケジュールには賛否もあり、作品の人気の高さが配信方式への議論を生む結果にもなった。
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■『ONE PIECE シーズン2』──世界的ヒットIPは、Netflixの"顔"としての存在感をさらに高めた
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「Next on Netflix 2026」のラインナップの中でも、グローバル戦略の柱として紹介されたのが、実写版『ONE PIECE』シーズン2だ。
シーズン1は配信直後に世界93カ国でTOP10入り、46カ国で1位を獲得するなど、Netflix史上でも屈指のヒット作となった。続くシーズン2では、舞台を"偉大なる航路(グランドライン)"へ移し、チョッパーをはじめとする人気キャラクターの登場やスケールアップした冒険が予告され、「Netflixを代表するグローバルIP」の続編として大きな期待を集めていた。
3月10日の世界独占配信開始後、その期待は数字でも証明された。配信初週にはNetflix週間グローバルTOP10(英語シリーズ)で1位を獲得し、世界92の国と地域でTOP10入り、63の国と地域では首位を記録。日本でも高い注目を集めたほか、シーズン1も再びグローバルTOP10入りを果たすなど、新シーズンの配信がシリーズ全体の視聴を押し上げる相乗効果も生み出した。
SNSでは、チョッパーの実写表現や、ローグタウン、リトルガーデン、ドラム島など原作の人気エピソードをどのように映像化したのかが大きな話題となった。スケールアップしたアクションや美術、原作へのリスペクトを評価する声が多く見られる一方で、シーズン1が記録した爆発的な視聴数との比較も行われ、「世界的ヒット作の続編」として高いハードルで評価される作品でもあった。とはいえ、その注目度の高さ自体が、本シリーズのブランド力を物語っている。
『ONE PIECE』は、Netflixがオリジナル作品を育てるだけでなく、世界中で愛される巨大IPを自社サービスの象徴として展開していることを示す代表例と言える。実際、シーズン3の制作も早々に決定しており、単発のヒットではなく、長期的に視聴者を惹きつけるフランチャイズとして位置付けられている。『This is I』や『超かぐや姫!』が新たな可能性を切り開く作品だとすれば、『ONE PIECE』はNetflixのグローバル戦略を支える中核タイトルとして、その存在感を改めて印象付けた。
検証結果:期待以上
世界的ヒット作の続編として配信前の期待に応え、初週からグローバルTOP10首位を獲得。Netflixを代表するグローバルIPとしての地位をさらに確立し、同社の世界戦略を支える中核コンテンツであることを改めて示した。
■『ボーイフレンド シーズン2』──恋愛リアリティの枠を超え、多様な価値観を届けるNetflixの代表作へ
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「Next on Netflix 2026」で紹介されたラインナップの中でも、Netflixならではのオリジナリティを象徴する作品の一つが『ボーイフレンド シーズン2』だった。
日本初の男性同士の恋愛リアリティ番組として大きな反響を呼んだシーズン1を経て、舞台を冬の北海道へ移したシーズン2では、新たな10人の"Boys"による共同生活が描かれることが発表された。恋愛だけでなく、友情や自己表現、人との向き合い方を丁寧に描く作風はそのままに、Netflixを代表するリアリティシリーズの続編として期待を集めた。
1月13日の配信開始後は、日本のNetflix週間シリーズランキングで複数週にわたってTOP10入りを維持。配信期間中も安定してランキング入りを続け、恋愛リアリティ作品として根強い支持を集めた。シーズン1ほどの社会現象には至らなかったものの、既存ファンを中心に継続的な視聴を獲得し、シリーズ作品としての定着を印象付けた。
SNSでは、出演メンバー同士の関係性や何気ない日常のやり取りが毎週のように話題となり、「誰かを応援する」という従来の恋愛リアリティとは異なる楽しみ方も広がった。また、MC陣による温かなコメントや、多様な恋愛観・価値観を尊重する番組づくりも引き続き高く評価され、「恋愛リアリティ」というジャンルを超えて、人間ドラマとして支持する声が多く見られた。
『ボーイフレンド』シリーズが残した成果は、視聴ランキングだけでは測れない。シーズン1で築いたコミュニティを維持しながら、新たな参加者と新たな物語を通じて作品の世界観を広げたことで、日本発リアリティシリーズとして確かなブランドを築き上げた。映画やドラマ、アニメとは異なるジャンルでもオリジナル作品を継続的に育てていく――『ボーイフレンド シーズン2』は、Netflixのコンテンツ戦略の幅広さを示す一本となった。
検証結果:期待通り
シーズン1の大ヒットを受けた続編として安定した支持を獲得し、恋愛リアリティの枠を超えた作品としてシリーズのブランド価値をさらに高めた。Netflixがオリジナルのリアリティ番組を継続的なコンテンツへ育てる戦略を裏付ける結果となった。
■「2026 ワールドベースボールクラシック」──ライブ配信は、Netflixの新たな武器になった
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「Next on Netflix 2026」の発表で最も意外性があったラインナップの一つが、「2026 ワールドベースボールクラシック(WBC)」のライブ配信だった。
Netflixといえば映画やドラマ、アニメを楽しむ配信サービスというイメージが強かったが、日本国内で全47試合を独占ライブ配信することを発表。スポーツというリアルタイム性の高いコンテンツへ本格参入する姿勢は、今年のラインナップの中でも特に大きな話題を集めた。配信だけでなく、マルチアングル映像やリプレイ視聴など、Netflixならではの視聴体験も打ち出され、「ライブ配信でも新しい価値を提供できるのか」が注目された。
そして大会開幕後、その挑戦は数字として結果に表れた。Netflixによる日本国内での全47試合の配信は累計3,140万人が視聴し、日本対オーストラリア戦は1,790万人を記録。これはシリーズ作品や映画、アニメを含め、日本におけるNetflixの単一タイトルとして過去最多の視聴となった。また、日本での独占配信は、ワールドベースボールクラシックとしても、野球配信全体としても世界最大規模の視聴を記録している。
視聴データにも興味深い傾向が見られた。ビデオリサーチ社とNetflixの視聴データを組み合わせた分析によると、視聴者の30%超を35歳未満が占め、20歳以上の女性も約48%を占めた。さらに、大会期間中には視聴者の55%が日本戦以外の試合も少なくとも1試合視聴しており、侍ジャパンを入口に大会全体へと視聴が広がったことが分かっている。従来の野球中継ではリーチしにくかった若年層や女性層を取り込みながら、「いつでも、どこでも、好きな試合を楽しむ」という配信サービスならではの観戦スタイルを定着させた。
スマートフォンやタブレットでの視聴も定着し、「いつでも、どこでも、好きな試合を楽しめる」という配信サービスならではの強みも浸透した。SNSではハイライト映像や舞台裏コンテンツも大きな反響を呼び、大会関連動画は累計2.7億回以上再生されるなど、ライブ配信とソーシャルを組み合わせた新たな楽しみ方も定着した。
もちろん、日本代表戦が地上波ではなくNetflix独占配信となったことについては賛否の声も上がった。しかし、その議論も含めて、ライブスポーツがNetflixというプラットフォームの存在感を大きく高めたことは間違いない。映画やドラマを配信するサービスという枠を超え、「国民的イベントをリアルタイムで楽しむ場」として認知を広げたことは、2026年前半のNetflixを語る上で欠かせないトピックとなった。
検証結果:期待以上
ライブ配信への本格参入は、日本におけるNetflix史上最多視聴という結果につながった。オリジナル作品だけでなく、スポーツライブでも新たな視聴体験を提供できることを証明し、Netflixのコンテンツ戦略を大きく広げる転機となった。
■『ガス人間』──Netflixと東宝の大型プロジェクトは、早くも好スタートを切った
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「Next on Netflix 2026」の発表を締めくくる作品として紹介されたのが、Netflixシリーズ『ガス人間』だ。
1960年公開の東宝特撮映画『ガス人間第一号』を原作に、東宝とNetflixが初めて本格的にタッグを組んだ大型プロジェクトとして発表され、日韓のトップクリエイターが集結したことでも注目を集めた。オリジナルストーリーとしてリブートされることに加え、日本映画史上初となる東京駅前の全面封鎖ロケや、『ゴジラ-1.0』でも知られる白組によるVFXなど、日本ドラマの枠を超えるスケール感が大きな見どころとして打ち出されていた。
7月2日に世界独占配信が始まると、その期待は早くも数字となって表れた。配信初週で日本のNetflix週間TOP10(シリーズ部門)1位を獲得したほか、Netflix週間グローバルTOP10(非英語シリーズ)でも7位にランクイン。日本国内だけでなく海外でも好調なスタートを切り、2026年後半を代表する作品の一つとして存在感を示している。
SNSでは、小栗旬さん、蒼井優さん、広瀬すずさんら豪華キャストに加え、霧状に変化する「ガス人間」の映像表現や、白組が手掛けたVFX、大規模カーアクションなど、映像クオリティへの評価が目立った。また、1960年の特撮映画を大胆に現代化しながらも、原作へのリスペクトを感じさせる演出にも注目が集まり、「日本発の大型シリーズ」として国内外で幅広い反響を呼んでいる。
配信開始からまだ間もないため、本作を最終的に評価するには時期尚早だ。しかし、初週から日本1位・グローバルTOP10入りという結果を残したことは、「Next on Netflix 2026」で掲げた期待に十分応える滑り出しと言えるだろう。東宝が長年培ってきたIPと、Netflixのグローバル配信網を組み合わせた本プロジェクトは、日本発コンテンツを世界へ展開する新たなモデルケースとなる可能性を秘めている。
検証結果:期待通り(※配信直後)
配信開始からわずか1週間で、日本週間TOP10首位とグローバルTOP10入りを達成。最終的な評価はこれからだが、「Next on Netflix 2026」の締めくくりを飾った大型プロジェクトとして、順調なスタートを切ったと言える。
2026年1月に開催された「Next on Netflix 2026」は、単なる新作発表会ではなかった。半年後の現在、そのラインナップを振り返ると、Netflixが描いていた戦略が着実に形になり始めていることが見えてくる。
『This is I』や『地獄に堕ちるわよ』では日本発オリジナル作品の存在感を示し、『超かぐや姫!』では完全オリジナル作品から新たなIPが生まれた。『スティール・ボール・ラン ジョジョの奇妙な冒険』や『ONE PIECE シーズン2』では世界的IPの強さを改めて証明し、『ボーイフレンド シーズン2』はリアリティ番組というジャンルの広がりを支えた。そして、「2026 ワールドベースボールクラシック」のライブ配信は、Netflixが映画やドラマの枠を超えたエンターテインメントプラットフォームへ進化しつつあることを印象付けた。
もちろん、すべての作品が同じような成功を収めたわけではない。しかし、それぞれが異なる役割を担いながらラインナップ全体の厚みを生み出していた点こそ、「Next on Netflix 2026」の最大の特徴だったと言えるだろう。
そして、その挑戦はまだ続いている。『ガス人間』をはじめとする2026年後半のラインナップは、配信が始まったばかりだ。半年後に振り返った今回の記事が、さらに半年後にはどのような評価へと変わるのか。Netflixのコンテンツ戦略は、これからも国内外のエンターテインメント市場を占う重要な指標の一つとなりそうだ。
(文 編集部:山岡広樹)
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