
企業の決算発表シーズンになると、「上方修正」「コンセンサス予想を上回る」「進捗率80%」「営業利益が過去最高」といった表現を目にする機会が増える。
決算は株価を大きく動かす要因の一つであり、ニュースに登場する用語を理解しているかどうかで、その内容の読み取り方も大きく変わる。
第7回となる今回は、決算発表や業績ニュースで頻繁に使われる基本用語をわかりやすく解説する。
■決算・業績に関する基本用語
・決算
企業が一定期間の業績をまとめて公表すること。
・決算発表
売上高や利益などの業績を公表すること。
・本決算
1年間の業績をまとめた決算。
・四半期決算
3カ月ごとに公表される決算。
・第1四半期(1Q)
年度開始から最初の3カ月間の業績。
・第2四半期(2Q)
年度開始から6カ月間の業績。
・第3四半期(3Q)
年度開始から9カ月間の業績。
・通期
1年間を通した業績や業績予想。
■業績予想に関する用語
・業績予想
会社が見込む将来の売上や利益。
・上方修正
業績予想を従来より引き上げること。
・下方修正
業績予想を従来より引き下げること。
・据え置き
業績予想を変更しないこと。
・会社予想
企業自身が公表している業績見通し。
・コンセンサス予想
アナリスト予想を平均した市場予想。
・予想上振れ
実績が市場予想を上回ること。
・予想下振れ
実績が市場予想を下回ること。
■利益に関する用語
・売上高
企業が商品やサービスの販売で得た収益。
・営業利益
本業で稼いだ利益。
・経常利益
本業以外の損益も含めた利益。
・最終利益(当期純利益)
税金などを差し引いた最終的な利益。
・増収
売上高が前年より増えること。
・減収
売上高が前年より減ること。
・増益
利益が前年より増えること。
・減益
利益が前年より減ること。
■決算分析でよく使われる用語
・進捗率
通期予想に対する現在までの達成率。
・前年同期比
前年の同じ時期との比較。
・過去最高益
過去最高の利益を更新すること。
・着地
最終的な業績結果。
・会社計画
会社が公表した業績計画。
・市場予想
投資家やアナリストが想定する業績。
・サプライズ決算
市場予想を大きく上回る、または下回る決算。
■ニュース記事でよく使われる表現
・通期業績予想を上方修正
会社が年間業績見通しを引き上げたこと。
・営業利益が過去最高
本業の利益が過去最高を更新したこと。
・コンセンサス予想を上回る
市場予想以上の決算内容だったこと。
・進捗率80%
年間計画に対して80%まで達成したこと。
・増収増益
売上・利益とも前年を上回ったこと。
・減収減益
売上・利益とも前年を下回ったこと。
・会社予想を据え置き
業績見通しを変更しなかったこと。
・サプライズ決算を好感
予想以上の決算内容が評価されたこと。
<ニュースや市況解説で頻出の表現例>
「営業利益が市場予想を上回り、株価は急騰した」
「通期業績予想を上方修正したことが好感された」
「売上高、営業利益ともに過去最高を更新した」
「進捗率は第2四半期時点で65%となった」
「コンセンサス予想を下回る決算となり、売りが先行した」
「会社予想は据え置いたものの、来期見通しは慎重な内容となった」
「前年同期比20%の増益となった」
「サプライズ決算を受けて買い注文が集まった」
決算発表は、企業の現在の業績だけでなく、今後の成長性や経営陣の見通しも示される重要なイベントだ。そのため、市場予想との比較や業績予想の修正内容によって株価が大きく動くことも珍しくない。
今回紹介した用語を理解しておけば、決算ニュースや企業の適時開示資料の内容をより正確に読み解けるようになるだろう。決算シーズンには特に目にする機会が多いため、ぜひ押さえておきたい基本用語である。
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