
株価ニュースや投資解説では、「NISA経由の買いが流入」「信用買い残が増加」「損切り売りが膨らんだ」など、実際の売買や投資手法に関する用語も数多く登場する。
これらの言葉は、投資家がどのような方法で売買を行っているのか、市場ではどのような取引が行われているのかを理解するうえで欠かせない。
第8回となる今回は、株式の売買方法や代表的な投資手法に関する基本用語をわかりやすく解説する。
■注文方法に関する用語
・成行注文
価格を指定せず、その時点で成立する価格で売買する注文方法。
・指値注文
売買したい価格を指定して注文する方法。
・逆指値注文
一定価格に到達したら売買注文を出す方法。損失拡大を防ぐ目的でも利用される。
・約定
売買注文が成立すること。
・約定価格
実際に売買が成立した価格。
・注文取消
発注済みの注文を取り消すこと。
■投資手法に関する用語
・長期投資
数年単位で保有し、企業の成長を期待する投資方法。
・短期売買
数日から数週間程度で売買を行う投資方法。
・デイトレード
1日のうちに売買を完結させる取引手法。
・スイングトレード
数日から数週間保有して値幅を狙う手法。
・積立投資
一定額を継続的に投資する方法。
・分散投資
複数の銘柄や資産へ投資し、リスクを抑える手法。
■売買でよく使われる用語
・利確(利益確定)
利益が出ている株式を売却して利益を確定すること。
・損切り
損失が大きくなる前に売却すること。
・ナンピン
保有株が下落した際に追加購入して平均取得価格を下げること。
・買い増し
保有している銘柄をさらに購入すること。
・利食い売り
利益確定を目的とした売り注文。
・塩漬け
含み損を抱えたまま長期間保有すること。
■制度・信用取引に関する用語
・NISA
一定額までの投資利益が非課税となる制度。
・新NISA
2024年から始まった恒久的な非課税投資制度。
・信用取引
証券会社から資金や株式を借りて行う取引。
・信用買い
借りた資金で株式を購入する信用取引。
・信用売り(空売り)
借りた株式を売却し、値下がりを狙う信用取引。
・信用買い残
返済されていない信用買いの残高。
・信用売り残
返済されていない信用売りの残高。
■ニュース記事でよく使われる表現
・NISA資金の流入
個人投資家の非課税投資による買いが増えること。
・信用買い残が増加
信用取引で買いポジションが積み上がったこと。
・損切り売りが広がる
下落によって売却が相次ぐこと。
・利食い売りに押される
利益確定売りによって株価が下落すること。
・買い増しの動き
追加購入する投資家が増えること。
・分散投資が有効
複数銘柄への投資でリスクを抑える考え方。
・成行注文が集中
価格を指定しない注文が多く入ること。
・指値注文が並ぶ
一定価格での注文が多く出ている状態。
<ニュースや市況解説で頻出の表現例>
「新NISAを通じた個人投資家の買いが相場を支えた」
「利益確定売り(利食い売り)が優勢となり株価は反落した」
「下落局面では損切り売りが膨らんだ」
「信用買い残の増加が上値の重しになるとの見方もある」
「押し目では買い増しの動きが見られた」
「成行注文が相次ぎ、株価は一時急騰した」
「長期投資を前提とした積立投資への関心が高まっている」
「リスク分散のため複数銘柄へ分散投資する投資家が増えている」
株式投資では、企業分析やチャートだけでなく、「どのように売買するか」も運用成績を左右する重要なポイントとなる。ニュース記事には注文方法や信用取引、利益確定など実際の売買行動を表す用語が数多く登場するため、それぞれの意味を理解しておくことが大切だ。
今回紹介した用語を覚えておけば、株価ニュースだけでなく証券会社のマーケットレポートや投資解説動画の内容もより深く理解できるようになるだろう。
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