
Fictionsより2026年8月4日に発売される新作アクションRPG『Beast of Reincarnation(ビースト・オブ・リンカネーション)』(PS5パッケージ版はハピネットより発売)。
開発をゲームフリークが担当する本作は、西暦4026年の「文明崩壊後の日本」を舞台に、記憶と感情を持たない主人公・エマと、白い犬の姿をした「腐蝕体」のクゥによる、過酷な旅路を描いた作品である。
「穢れ」に浸食された荒廃した世界において、本来は敵対するはずの一人と一匹はどのような結末を迎えるのか。今回、本作の発売に先駆けて先行プレイする機会を得た。本稿では、リアルタイムアクションとコマンド選択が融合した独自のバトルシステムや、美しくも恐ろしいフィールドの探索要素を中心に、実際のプレイ体験を通じて感じた本作の魅力をお届けする。
”受け流し”、そしてクゥとの連携がカギ

本作の戦闘の基本は、エマによるリアルタイムアクションだ。刀を振るい、敵を斬り伏せていく、と言葉にすると単純に聞こえるが、実際にコントローラーを握ってみると、そう甘くはないことがすぐに分かる。ただ攻撃を連打するだけでは、敵を倒すことは難しい。相手の攻撃をよく見極め、"受け流す"ことこそが本作の戦闘の肝となる。
受け流しとはタイミングよく防御することで、敵のダウンゲージが少しずつ蓄積していく。このゲージが最大まで溜まると、敵は「絶」状態となり、一撃で仕留めることが可能だ。つまり、敵の激しい猛攻に防戦一方になっていたとしても、実はその防御こそが最大の攻撃の伏線になっている、というわけ。攻めているようで実は守られ、守っているようで実は攻めている。このあたりの駆け引きが、本作の戦闘を単調にさせない大きな要因だろう。

もちろん、すべての攻撃を受け流せるわけではない。敵の攻撃が赤く光った場合、それは強力な一撃の合図だ。この攻撃は受け流すことができないため、タイミングを見極めて回避する必要がある。ここで最適なタイミングの回避、いわゆる"見切り"を決めることができれば、相手に大きな隙が生まれ、一方的に攻撃を叩き込むチャンスとなる。受け流しと回避、二つの選択を常に見極める緊張感が、単純なアクションゲームとは一線を画す手応えを生んでいる。

そしてもう一つ、本作の戦闘を語るうえで欠かせないのが、相棒クゥの存在だ。エマが受け流しを行うことで、クゥの"開花技"発動ポイントが蓄積していく。このクゥの攻撃はエマのリアルタイムアクションとは独立しており、感覚としてはコマンド選択式のRPGに近い。忙しなく動き回るエマの操作から一転、クゥの技を選ぶ瞬間だけはどこか落ち着いた気持ちで戦局を見渡せるのも面白いところだ。

開花技にはいくつも種類があるが、多くの技に共通しているのが、敵にダメージを与えつつエマの体力も回復するという点である。本作は回復手段が決して多くないため、個人的にはこのクゥによる回復の恩恵をかなり大きく感じた。受け流しに気を取られ、夢中になって敵の猛攻をしのいでいるうちに、いつの間にか体力がじわじわと削られている――なんてこともよくある。だからこそ、クゥの開花技は温存せず、意識的に、そして積極的に使っていきたいところだ。

広大なフィールドの探索…道なき場所に道を作る「穢れの植物」

本作は広大なフィールドを冒険する形式ではあるものの、いわゆるオープンワールドではない。中規模な箱庭がいくつも連なっているようなイメージで、ストーリーの進行に合わせて新たなエリアを訪れていくことになる。
舞台は西暦4026年の日本。フィールドを見渡せば、かつて田園だったであろう風景や、田舎の農村を思わせる廃墟、そして人の気配のない無人駅といったスポットがそこかしこに広がっている。ポストアポカリプスというジャンルが好きなプレイヤーにとっては、たまらない光景と言えるかもしれない。

フィールドには宝箱はもちろん、装備強化に必要な素材や強敵が随所に配置されており、探索しがいがあることは間違いない。ここで頼りになるのが、相棒クゥの鼻だ。周囲に何があるかを教えてくれるので、探索の効率が段違いに良くなる。
また、探索に夢中になりすぎて次にどこへ向かえばいいのか分からなくなった、ということもあるだろうが、そんなときもクゥが活躍する。知覚した匂いを辿れば、自然と目的地へたどり着ける仕組みで、目的地が遠い場合は青、近い場合は赤で表示されるので、ぜひ目安にしてほしい。

もう一つ、高低差のある立体的な地形も、本作のフィールドを語るうえで欠かせない。ここで役立つのがエマの能力「穢れの植物」。エマは自由に植物を生やすことができ、たとえば遠く離れた崖と崖の間に橋を架けることも可能だ。さらに、ジャンプ中にもう一度ジャンプボタンを押すと、植物を上方向に伸ばし、頭上高くまで自身を運ぶことができる。いわば、二段ジャンプの発展系とでも言うべき能力だ。
そして、この「穢れの植物」は探索だけでなく戦闘でも活用できる。敵の頭上に植物を張り巡らせ、そこから狙いを定めてジャンプすれば、相手を一撃で仕留めるステルスキルが可能になる。ただし、敵の索敵能力もなかなか侮れない。正直なところ、遭遇した敵全員をステルスキルだけで片付けるのはほぼ不可能に感じた。とはいえ、確実に敵の頭数を一人減らせるのだから、挑戦しない手はないだろう。
ちなみに、地上戦でも草むらに身を隠し、背後から敵を仕留めることは可能だ。ただしこちらは見つかるリスクが高く、より慎重な立ち回りが求められる。植物を駆使した空中からの奇襲か、それとも地を這うような潜伏か。プレイスタイルに応じて選べる幅の広さも、本作の探索を飽きさせない一因と感じた。
手に取る価値は十分にある作品
ファーストインプレッションとしてまず目を奪われるのは、退廃的でありながらどこか美しい世界そのものだ。筆者はどちらかというとストーリーを最短距離で進めたい派なのだが、気づけば自然と色々な場所へ足を運んでしまっていた。オープンワールドではなく、ある程度コンパクトにまとまったフィールド構成であることも、寄り道を苦にさせない要因なのかもしれない。
一方でバトルは、かなり骨太な印象を受けた。当然ながら、敵によって攻撃のタイミングやルーチンはまったく異なるため、受け流しには相応の慣れが必要になる。そして、上述したクゥとの連携を上手く活用できるかどうかで、体感する難易度は一気に変わってくるだろう。かくいう筆者も、目の前の敵とのバトルに夢中になりすぎるあまり、気づけば体力がわずか……というケースが度々あった。熾烈なバトルの最中こそ、冷静に状況を見極める視野の広さが問われる、というわけだ。
ゲームフリークが手掛ける新進気鋭のアクションRPG『Beast of Reincarnation』。手に取って試す価値は十分にあると感じた。
Beast of Reincarnation © 2026 GAME FREAK inc. All rights reserved. Published by Fictions, Inc.
Licensed to and Published in Japan and Asia by HAPPINET CORPORATION.
会社情報
- 会社名
- 株式会社ハピネット
- 設立
- 1969年6月
- 代表者
- 代表取締役会長兼最高経営責任者 苗手 一彦/代表取締役社長兼最高執行責任者 榎本 誠一
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高4390億5200万円、営業利益155億9000万円、経常利益157億0100万円、最終利益100億9600万円(2026年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 7552




