
カプコン<9697>は、ゲーム開発技術をテーマとした自社テックカンファレンス「CAPCOM オープンカンファレンス RE:2026」を、10月2日・3日に東京、10月17日・18日に大阪で開催する。8月12日には第二弾情報として、会場で公開する展示コンテンツの一部を先行公開した。
今回の「RE:2026」は、過去最大級の規模で開催。従来の講演形式に加えて、参加者が実際に見て、読んで、触って体験できる常設展示を用意する。
展示では、『鬼武者 Way of the Sword』『プラグマタ』『モンスターハンターストーリーズ3 ~運命の双竜~』『バイオハザード レクイエム』といった最新タイトルに加え、『モンスターハンターワイルズ』『ストリートファイター6』などのAAAタイトル、さらに大阪・関西万博に出展した『モンスターハンター ブリッジ』を題材に、同社が実際のゲーム開発で活用している技術を紹介する。
■シェーダーからホラー演出まで、ゲームの「見た目」を生み出す技術を体験
注目展示の一つが、ゲームのビジュアル表現を支える「シェーダー」だ。
カプコンではゲームタイトルごとにシェーダーを開発しており、会場では『鬼武者 Way of the Sword』『モンスターハンターストーリーズ3 ~運命の双竜~』を中心に、社内で開発したシェーダーを紹介する。
展示では、パラメータを変更しながら実際の挙動を確認できるほか、振ると中身が揺れて見える「疑似液体シェーダー」や、カメラや設定を変更することで見え方を確認できる「疑似内装シェーダー」なども体験できるという。
さらに、カプコンのゲームエンジン「RE ENGINE」におけるセルルックシェーダーや、不透明オブジェクトを光が透過するように見せる表現なども取り上げる。
ゲーム画面で何気なく目にしている「質感」や「光の表現」が、どのような技術によって作られているのかを体験できる展示となる。



■『バイオハザード レクイエム』で「怖い廊下」を自分で作る
『バイオハザード レクイエム』を題材にした「怖い廊下」の展示では、ホラーゲームにおける空間設計を体験できる。
来場者は同作のアセットを使い、RE ENGINEを実際に操作しながら、何気ない普通の廊下を恐怖を感じる空間へと変化させていく。
作成した空間はRE ENGINEのRuntimeビューで実際にプレイできるほか、『バイオハザード レクイエム』の制作者が持つホラー空間設計のノウハウや、オブジェクトの配置などに関するテクニックも紹介する。
単に完成したゲームを見るだけではなく、「なぜこの場所が怖く感じるのか」を開発者側の視点から体験できる展示となりそうだ。

■『モンスターハンターワイルズ』のサーバー負荷を可視化
オンラインゲームを支えるサーバー技術にも焦点を当てる。
『モンスターハンターワイルズ』を題材に、実際に「タルコロチャレンジ」をプレイしながら、サーバー側でどのような処理が発生しているのかを確認できる展示を用意する。
通信量やCPU負荷、メモリ消費などをダッシュボードで可視化し、ゲームプレイの裏側でサーバーがどのように動いているのかを体験できるという。
ゲーム開発ではグラフィックスやゲームシステムに注目が集まりやすい一方、大規模タイトルを支えるサーバーやネットワークも重要な技術領域だ。「RE:2026」では、こうした普段は目にすることのないインフラ部分にもスポットを当てる。

■万博『モンスターハンター ブリッジ』を支えた約1000万円の専用PCも展示
そして今回、特に目を引くのが大阪・関西万博に出展した『モンスターハンター ブリッジ』の技術展示だ。
『モンスターハンター ブリッジ』は、大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオン「XD HALL」で展開された体験型コンテンツ。カプコンは今回、そのシアター映像の一部を公開するほか、万博開催期間を支えた専用PCを初めて展示する。
この専用PCには、「NVIDIA RTX 6000 Ada」を4台搭載。高画質かつ4K解像度で、12画面をリアルタイムに描画するために使用されたもので、価格は約1000万円に達するという。
会場では、この専用PCと大型モニター4台を使った疑似360度パノラマデモも実施する。
また、『モンスターハンター ブリッジ』向けに開発した専用ARデバイスを使い、目の前に現れるアイルーと触れ合える「モンスターハンター ブリッジ mini ~アイルーとあそぼう~」も体験できる。
ゲーム開発技術だけでなく、ゲームIPを活用したリアル空間での体験設計まで含めて、カプコンの技術開発の広がりを見せる展示となる。


■「ゲームを作る技術」を前面に出すカプコン
今回の「RE:2026」で興味深いのは、最新ゲームの紹介そのものよりも、「そのゲームをどう作っているのか」に焦点を当てている点だ。
シェーダー、RE ENGINE、ホラー空間の設計、オンラインゲームのサーバー、リアルタイムレンダリング、ARといった技術を、実際にカプコンのタイトルやコンテンツを題材として紹介する。
しかも、単なる技術講演にとどまらず、来場者自身がパラメータを変更したり、RE ENGINEを操作したり、サーバー負荷を確認したりできる体験型の展示を用意する。
カプコンでは近年、RE ENGINEを自社のゲーム開発基盤として活用し、『バイオハザード』『モンスターハンター』『ストリートファイター』など複数の大型タイトルを継続的に展開している。「RE:2026」は、こうしたタイトルを支えている技術基盤を外部に見せる場という意味でも注目される。
今回は第二弾として一部の展示が公開された段階で、カプコンによれば、まだ「RE:2026限定公開の技術や裏話」を含む未公開展示も多数用意されているという。
「CAPCOM オープンカンファレンス RE:2026」は、東京会場が10月2日・3日、大阪会場が10月17日・18日に開催。参加エントリーの締め切りは8月31日となっている。なお、18歳未満および高校生以下は参加できないので注意してほしい。
■関連サイト
▼CAPCOM オープンカンファレンス RE:2026
https://www.capcom-games.com/coc2026/ja-jp/
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会社情報
- 会社名
- 株式会社カプコン
- 設立
- 1983年6月
- 代表者
- 代表取締役会長 最高経営責任者(CEO) 辻本 憲三/代表取締役社長 最高執行責任者(COO) 辻本 春弘/代表取締役 副社長執行役員 兼 最高人事責任者(CHO) 宮崎 智史
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1953億6500万円、営業利益752億9500万円、経常利益741億3400万円、最終利益545億8700万円(2026年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9697
