
シリコンスタジオ<3907>は、本日(8月27日)、9月1日付で「官公庁事業推進室」を新設することを発表した。
同社はこれまで、ゲーム・エンターテインメント分野で培ってきたリアルタイム3DCG技術を基盤に、デジタルツイン、シミュレーション、AI開発・検証環境などの技術を産業分野へ展開してきた。
今回の官公庁事業推進室の新設により、官公庁・公共分野における事業開発・提案活動を強化し、防衛・防災、社会インフラ、エネルギー、海洋、宇宙など、公共性の高いさまざまな領域において、同社の技術を活用したソリューションの展開を推進していく。
■官公庁事業推進室新設の背景
近年、社会インフラの維持管理、防災・災害対応、教育・訓練、研究開発など、さまざまな公共分野において、現実空間をデジタル上に再現し、状況の把握やシミュレーション、訓練、AIの開発・検証などに活用するデジタルツインへのニーズが高まっている。
また、防衛・防災、海洋、宇宙などの分野では、無人機・ロボット等の活用や自律化に向けた技術開発が進んでおり、現実の環境を再現した仮想空間でのシミュレーションやAIの学習・検証、実機との連携を可能にするSim2Real環境など、リアルタイム3DCG技術を活用した開発基盤への需要も広がっている。
同社はこれまで、リアルタイム3DCG技術を活用したデジタルツインやシミュレーション環境の構築に取り組み、製造、自動車、建設・インフラなどの産業分野へ技術を展開してきた。こうした技術・ノウハウを官公庁・公共分野にも本格的に展開するため、専門組織として官公庁事業推進室を新設する。
■官公庁事業推進室の取り組み
官公庁事業推進室では、官公庁・公共機関、研究機関、訓練施設、関連企業などとの連携を強化し、各分野の課題やニーズに応じたソリューションの企画・提案および事業開発を推進する。
同社が提供可能な主な技術・ソリューションは以下の通り。
・デジタルツイン構築
点群、フォトグラメトリ、3D Gaussian Splatting(3DGS)などを活用し、施設・地形・環境などの現実空間をデジタル上に再現
・無人機・ロボット等のシミュレーション環境
ゲームエンジンをはじめとした3Dプラットフォームを活用し、リアルタイム3DCG技術によって無人機・ロボット等の開発・検証環境を構築
・AI学習・検証およびSim2Real環境
仮想環境を活用したAIの学習・検証や、ROS 2などとの連携によるシミュレーションから実機への展開を支援
・シミュレーション・教育・訓練環境
実際の施設や地形、環境などを再現した仮想空間によるシミュレーション、教育・訓練環境を構築
・情報可視化・XR UI/UX
多様な情報をリアルタイム3DCG上に統合し、状況把握や意思決定を支援する情報可視化、XRを活用したインターフェースを開発
これらの技術を組み合わせることで、施設・地形の可視化からシミュレーション、AI開発・検証、教育・訓練まで、用途や課題に応じたデジタル環境の構築を支援する。
■これまでの実績と今後の展開
同社はこれまで、防衛・防災分野を含む公共性の高い領域において、デジタルツインやシミュレーション環境の構築に取り組んできた。防衛分野においても、デジタルツイン環境の構築に関する受託開発を複数手掛けており、同分野における開発実績と知見を蓄積している。
また、2026年7月には、30年以上にわたり海上自衛隊での任務に従事した経験を有するAEROSALVA代表取締役の澤谷範之氏を顧問(アドバイザー)に招聘した。澤谷氏の公共分野における知見と、AEROSALVAが有するAI・XR・自律運用・マルチセンサー・衛星通信などの技術と、同社が培ってきたリアルタイム3DCG・デジタルツイン技術を組み合わせることで、官公庁・公共分野における新たなソリューションの企画・提案を進めている。
今後は、防衛・防災に加え、社会インフラ、エネルギー、海洋、宇宙など幅広い領域において、無人機・ロボット等の自律制御AIの開発・検証基盤、シミュレーション・訓練環境、施設・地形の可視化、捜索・救助支援など、現場の課題に応じたソリューションの企画・提案を進めていく。
会社情報
- 会社名
- シリコンスタジオ株式会社
- 設立
- 2000年1月
- 代表者
- 代表取締役社長 梶谷 眞一郎
- 決算期
- 11月
- 直近業績
- 売上高43億300万円、営業利益1億4700万円、経常利益1億4800万円、最終利益2億600万円(2025年11月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3907




