マンガ翻訳のMantra、ゲームローカライズサービスに進出 第一弾は『ゆんゆん電波シンドローム』10言語ローカライズを担当

マンガをはじめとするエンターテインメント作品の翻訳とAI技術の研究開発を行うMantraは、2026年に入って、ゲームローカライズ(翻訳)サービスに進出し、本格的な事業展開を進めると発表した。第一弾として、アライアンス・アーツが発売した『ゆんゆん電波シンドローム』の10言語のローカライズを担当したとのこと。

Mantraは、マンガや小説などのエンターテインメント作品で培った作品理解と、AIとネイティブ翻訳者が協働するワークフローをゲーム分野へ拡張する。AIを下訳や誤り検出、用語の一貫性チェックに活用しつつ、全言語でネイティブ翻訳者が文脈や文化的な自然さを確認して修正を加えることで、効率化と品質向上を両立する。さらに、開発中のテキスト追加・変更の差分追跡や、文字数・表示領域といったゲーム固有の制約にも柔軟に対応する体制を整えている。

2026年4月24日に発売したリズムアドベンチャー『ゆんゆん電波シンドローム』では、約12万文字のテキストをフランス語やドイツ語、タイ語など10言語へ約3ヶ月で翻訳した。2026年8月31日時点で、同社が担当した10言語のSteamユーザーレビューは合計1,202件に達し、うち1,156件(好評率96.2%)を獲得した。特にポーランド語(62件中62件)とタイ語(20件中20件)では100%の好評率を記録したほか、フランスやタイなど6カ国・地域のSteam地域別トップセラーランキングで上位100位以内へのランクインを確認した。

アライアンス・アーツは、「『ゆんゆん電波シンドローム』では、ユーザーの皆様からのご期待を受け、10言語以上への展開に挑戦しました。弊社としても例の少ない規模での多言語対応であり、不安もありましたが、Mantra社のサポートもあって実現することができました。スピード感のあるご対応に加え、デモ版に寄せられたユーザーフィードバックへの対応も主体的に進めていただき、感謝しております。リリース後はストアにも温かいレビューが多く寄せられており、嬉しく思っております」とコメントしている。

同社は現在も複数タイトルのローカライズを進めており、2027年以降は年間数十タイトル規模のローカライズを目指して対応言語と制作体制を拡充する方針だ。

 

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