上場ネット関連企業の11月10日に行われた主要な決算発表は以下のとおり。本日はネット関連は少ないが。
■フェイス<4295>
第2四半期(4~9月期)の連結は、売上高297億円(前年同期比21.8%減)、経常利益11億円(同6.6%増)、四半期純利益61億円(同985.1%増)だった。
連結子会社であったウェブマネーが連結から除外されたことが主な要因。ただし、ウエブマネー株式の譲渡に伴い、69億円の特別利益が発生したため、純利益は大幅増となった。
2012年3月通期は、売上高335億円(前期比60.1%減)、経常利益12億円(同42.2%減)、当期純利益63億円(同433.1%増)を見込む。
■フューチャーベンチャーキャピタル<8462>
第2四半期(4~9月期)の連結は、売上高1億2100万円(前年同期比43.4%減)、経常損益4億6500万円の赤字(前年同期11億8700万円の赤字)、四半期純損益5500万円の赤字(同1億4900万円の赤字)だった。
同社では、投資管理事業組合業務による売上高や、営業投資有価証券の売却高の減少が続いたものの、投資損失引当金の新規繰入額の減少や経費削減が奏功し、経常損益、四半期純損益の赤字幅が縮小した。
■エン・ジャパン<4849>
第3四半期(1~9月期)の連結は、売上高89億0200万円(前年同期比34.3%増)、経常利益15億3300万円(同76.4%増)、四半期純利益6億8600万円(同68.1%増)だった。
新卒採用関連は引き続き苦戦したものの、主力の中途採用事業での転職情報が好調に推移したことが主な要因だった。
2012年3月通期は、売上高155億8000万円、経常利益26億8500万円、当期純利益13億8400万円を見込む。15ヵ月の変則決算となるため、前期との比較はない。
■葵プロモーション<9607>
第2四半期(4~9月期)の連結は、売上高90億9100万円(前年同期比27.9%増)、経常利益1億7700万円(同50.7%減)、四半期純利益7200万円(同64.0%減)だった。
広告制作事業で原価率の高い映像作品やアプリの売り上げが伸びたことや、オフィス整備の費用が収益を圧迫したほか、メディア関連や写真スタジオ事業の赤字が継続した。
2012年3月通期は、売上高195億円(前期比22.0%増)、経常利益13億2000万円(同38.7%増)、当期純利益5億8000万円(同60.7%増)を見込む。
■ジャストシステム<4686>
第2四半期(4~9月期)の連結は、売上高62億2500万円(前年同期比4.8%増)、経常利益8億8500万円(同227.4%増)、四半期純利益8億7100万円(同89.5%増)だった。
「ATOK」や「一太郎」など主力商品の販売力強化を行ったほか、経費削減を行ったことが奏功した、としている。
2012年3月通期の予想は非開示。
■ウェッジホールディングス<2388>
2011年9月期の連結業績予想を下方修正し、売上高37億2700万円(前回予想40億円)、経常利益9億2300万円(同9億5000万円)、当期純利益1億7500万円(同2億円)とした。
売上高については売上計上基準の解釈が変わったことによる。利益ノ減額修正については、海外売上高(タイ)が好調だったものの、円高の影響を受けたほか、貸倒引当金、出版事業の在庫評価損などを計上したため。