「仕事は会社に行ってするもの」
そんな考え方を持っている人は、今でも少なくないだろう。特に、昭和から平成にかけて社会人生活を送ってきた世代の中には、「毎日会社に出社するのが当たり前」「顔を合わせて仕事をすることが大切」と考える人もいる。筆者もそう。出社して仕事するのが当たり前だったよ。
一方、コロナ禍をきっかけにリモートワークが広く普及したことで、自宅など会社以外の場所で仕事をすることも珍しくなくなった。筆者もそう。コロナ禍で在宅ワークになったらなったで、問題なく仕事できたし、何なら満員電車のストレスから解放されて心が軽やかになったりしたものだ。筆者も3年前から愛猫と暮らしているので、ずっと一緒にいられる在宅のほうがいいんだよなぁ。
とは言え……
「通勤時間がなくなるから、リモートワークのほうが効率的!」
という若い世代もいれば、
「直接顔を合わせたほうが、コミュニケーションが取りやすい!」
というひと昔前の人もいるわけで。
じゃあ実際のところ、出社とリモートワークは、どちらのほうが仕事を効率的に進められるのだろうか?
本稿では、出社とリモートワーク、それぞれのメリット・デメリットを比較しながら考えてみようと思う。
今回も、“あの2人”に登場してもらいましょうかね。

エンタメ業界で働きたい人々の転職を後押しする宿命を背負った令和のニューヒーロー。好きな寿司ネタは芽ネギとえんがわ。8歳の小学生が転職の応援をしている理由には触れないでもらいたい。
「満員電車が我が人生!」「家に帰るまでが業務時間!」「8センチCDも知らない若造が!」と、過去の基準・栄光を若い世代に押し付ける昭和後期生まれの独身貴族。世界征服とかはとくに企んでいない。

【目次】
- 「仕事は会社でするもの!」……本当にそうなの?
- リモートワークはもう珍しくない?現在のテレワーク事情
- 出社して働く4つのメリット
- 「その通勤時間、本当に必要?」リモートワークのメリット
- 「在宅にかこつけてサボってるだろ?」リモートワークのデメリット
- 「出社=効率的」「リモート=効率的」とは限らない
- 「出社かリモートか」ではなく「ハイブリッド」という選択肢も
- 結局、出社とリモートワークはどっちが効率的?5つのポイントで比較
- 第二新卒の転職では「仕事内容」だけでなく「働き方」も確認しよう
- 第二新卒の転職で大切なのは「自分に合った環境」を探すこと
- エンタメ業界への転職を考えるなら「仕事内容+働き方」で会社を探そう
■「仕事は会社でするもの!」……本当にそうなの?
まずは、老害伯爵に話を聞いてみますか。

……いきなり始まりましたな。
ちなみに老害伯爵は昭和後期生まれで、過去の常識を若者に押し付けることに定評がある。
エン太くん、伯爵の言葉を聞いてどう思う?



……どうやら今回も、老害伯爵とエン太くんで意見が真っ二つに分かれそうな予感。
■リモートワークはもう珍しくない?現在のテレワーク事情
まず押さえておきたいのが、現在のテレワーク事情だ。
国土交通省が2026年3月に公表した「令和7年度テレワーク人口実態調査」によると、直近1年間にテレワークを実施した人の割合は16.8%。
また、これまでにテレワークを経験したことがある雇用型就業者の割合は25.2%。コロナ禍後にいったん減少傾向にあったものの、令和7年度調査では増加に転じ、安定基調で推移しているとされている。
つまり、テレワークは「コロナ禍だけの特殊な働き方」というわけではないというわけ。
一方で、誰もがリモートワークをしているわけでもないようだ。仕事内容や会社の方針によっては、現在でも出社が基本という企業もある。
では、出社とリモートワークには、それぞれどんなメリットがあるのだろうか。
■出社して働く4つのメリット
出社して働くメリットについて、老害伯爵に問うてみよう。


▲老害伯爵直属護衛組織のメンバー。小中高と皆勤賞だったこともあり、働き出してからも出社すること自体に価値があると思い込んでいる。たまに在宅ワークするとお嫁さんに嫌な顔をされるため、出社したほうが気が楽なのだ!

①コミュニケーションを取りやすい
出社する大きなメリットの一つが、上司や同僚と直接コミュニケーションを取れること。
ちょっとした確認なら、その場で声をかけることができる。
「この資料について確認したいのですが……」
「この仕様って、こういう認識で合っていますか?」
といったやり取りも、相手の状況を見ながら行いやすい。
もちろんチャットやオンライン会議でもコミュニケーションはできるが、文章だけでは細かなニュアンスが伝わりにくいこともある。
②分からないことを質問しやすい
特に若手社員や第二新卒にとっては、これは大きなメリットだろう。仕事を始めたばかりの頃は、分からないことがたくさんある。
「こんなことを聞いていいのかな?」と迷ってしまうことも。出社していれば、近くにいる先輩や上司に質問しやすい環境を作ることができる。
厚生労働省のテレワークガイドラインでも、新入社員や中途採用社員、異動直後の社員は上司や同僚に聞きたいことが多く、不安も大きい場合があるため、テレワーク時にはコミュニケーションの円滑化に特段の配慮が望ましいとされている。
③チームで仕事を進めやすい
複数人でアイデアを出したり、議論したりする仕事では、対面でのコミュニケーションが役立つ場面がある。
例えば、
・新しいゲームの企画会議
・プロジェクトの方向性を決める打ち合わせ
・問題が発生した際の緊急対応
・複数部署をまたぐ調整
など。もちろんオンラインでもできるのだが、対面ならではのテンポや空気感が活きるケースもある。
④仕事とプライベートを切り替えやすい
自宅で仕事をすると、「仕事を終えたのに、なんとなくパソコンを開いてしまう」ということも。
一方、出社する場合は、
自宅=プライベート
会社=仕事
という物理的な区切りを作りやすい。

■「その通勤時間、本当に必要?」リモートワークのメリット
出社のメリットをすらすら話すとは怪人フルシュッシャー、恐るべし。負けるなエン太、リモートワークのメリットを老害伯爵たちにぶつけるんだ!

①通勤時間を削減できる
リモートワーク最大のメリットとして挙げられるのが、通勤時間の削減だろう。
例えば片道1時間かけて通勤している場合、
1日2時間 × 月20日=40時間
もの時間を通勤に使うことになる。
もちろん通勤時間が無駄だとは限らない。
読書をしたり、音楽を聴いたり、仕事の準備をしたりすることも可能。
しかし、リモートワークなら、その時間そのものをなくすことができる。
厚生労働省のテレワーク関連資料でも、テレワークのメリットとして「通勤時間の短縮及びこれに伴う心身の負担の軽減」などが挙げられている。
②集中して作業しやすい
オフィスでは、同僚から声をかけられたり、電話が鳴ったり、会議が入ったりすることがある。
もちろん、コミュニケーションは大切。しかし、資料作成やプログラミング、デザインなど、1人で集中したほうが進めやすい仕事もある。
そうした業務では、リモートワークのほうが集中できる人もいるのは事実だ。
③自分に合った環境を作りやすい
自宅で仕事をする場合、机や椅子、室温、照明など、自分に合った環境を整えやすいというメリットもある。
「静かな環境のほうが集中できる」
「音楽を聴きながら作業したほうが仕事が進む」
など、人によって集中しやすい環境は異なる。
④ワークライフバランスを取りやすい
通勤時間がなくなれば、その分を睡眠や趣味、家族との時間などに使うこともできる。仕事と生活の両方を大切にしたい人にとっては、大きなメリットと言えよう。



■「在宅にかこつけてサボってるだろ?」リモートワークのデメリット
怪人フルシュッシャー曰く、リモートワークは便利な一方で、課題もあるようで……
❶コミュニケーションが取りにくい
先ほど出社のメリットとして紹介した内容と、表裏一体。
チャットやオンライン会議でコミュニケーションを取ることはできるが、対面よりも意思疎通に時間がかかるケースがある。
実際、労働政策研究・研修機構(JILPT)が各種調査をまとめた記事では、テレワークの課題として「社内のコミュニケーションに支障がある」が47.6%で最も高い割合となっている。


ここはエン太くんの言う通り。「コミュニケーションが必要な仕事」と「1人で集中する仕事」を同じ働き方にする必要はないのである。
❷仕事とプライベートの切り替えが難しい
自宅が仕事場になると、「仕事が終わった!」という感覚を作りにくいことがある。
特に仕事用の部屋や机がない場合、生活空間の中に仕事が入り込んでしまうこともあるだろう。
❸自己管理が必要
リモートワークでは、周囲に上司や同僚がいない環境で仕事をすることになる。
そのため、
・スケジュールを管理する
・仕事の進捗を報告する
・集中力を維持する
・勤務時間を適切に管理する
といった自己管理能力が求められる。
厚生労働省も、テレワークでは自律的・自己管理的に仕事を進めることが求められるとしている。
❹新人や第二新卒は「聞きたいけど聞けない」状態になることも
これは第二新卒にとって特に注意したいポイント。
仕事を覚えたばかりの段階では、「これってどうすればいいんだろう?」という疑問が次々と出てくる。
しかし、リモート環境で先輩が忙しそうにしていると、「わざわざチャットを送るのも申し訳ない……」と質問をため込んでしまう可能性が。
だからこそ、リモートワークを導入している企業では、質問・相談のルールや定期的な1on1など、コミュニケーションの仕組みを整えることが重要になる。厚生労働省も、テレワーク利用者とオフィス勤務者が連携しやすいよう、コミュニケーション方法を決めることや、上司・同僚への教育・研修を行うことを示している。
■「出社=効率的」「リモート=効率的」とは限らない
ここまで出社派の老害伯爵&怪人フルシュッシャーと、リモートワーク派のエン太くんのプレゼンを読んで、
「結局どっちなんだい!」
と思った人もいるだろう。筆者もそう思う(筆者は個人的にはリモートワーク派だけどね)
しかし、ここで一つ重要なことがある。それは、
出社とリモートワーク、どちらが優れているかを決める必要はない
ということ。なぜなら、仕事内容によって適した働き方が違うから。
例えば、
・出社が向いている仕事
・チームで頻繁に相談する仕事
・対面での打ち合わせが多い仕事
・新人教育を重視する仕事
・現場での対応が必要な仕事
・リモートが向いている仕事
・1人で集中する時間が長い仕事
・PCを使って完結する仕事
・成果物が明確な仕事
・通勤時間を減らすメリットが大きい仕事
といった具合。もちろん、これはあくまで一例である。同じ職種でも、会社によって仕事の進め方は異なるのだ。
■「出社かリモートか」ではなく「ハイブリッド」という選択肢も
そして現在は、出社とリモートワークを組み合わせる「ハイブリッド型」という働き方もある。
例えば、
月・水・金 → 出社
火・木 → リモート
という働き方だ。
あるいは、
会議やチーム作業の日 → 出社
集中して作業する日 → リモート
という使い分けも可能である。
国土交通省の調査でも、テレワークを実施している人の働き方には出社とテレワークを組み合わせる形が多く見られているという。
つまり、
「出社かリモートか」という二択そのものが、少し古い考え方なのかもしれない。




■結局、出社とリモートワークはどっちが効率的?5つのポイントで比較
エン太くん、伯爵とフルシュッシャー、ありがとう。それではここまでの内容を整理してみよう。
こうして見ると、どちらにもメリットとデメリットがあることが分かる。
だからこそ、
「出社だから効率的」
「リモートだから効率的」
と決めつけるのではなく、
「自分の仕事内容や性格、キャリアに合っているのはどちらなのか」
という視点で考えることが重要なのである。
■第二新卒の転職では「仕事内容」だけでなく「働き方」も確認しよう
ここで、第二新卒として転職を考えている人に、ひとつ教えておこうか。
転職先を探すとき、
「ゲーム業界に行きたい!」
「エンタメ業界で働きたい!」
というように、仕事内容を重視するのは当然。しかし、それだけでなく、
「どんな働き方をする会社なのか」
も確認してみよう。
例としては、
・出社とリモートの割合は?
・フルリモートなのか、ハイブリッドなのか?
・リモートワークは入社直後から可能なのか?
・新人研修は出社して行うのか?
・若手社員が質問・相談しやすい環境なのか?
・オンラインでのコミュニケーション方法は整備されているか?
・評価制度はどのようになっているか?
などなど。
特に第二新卒の場合は、「リモートできるかどうか」だけで判断しないことが大切だ。リモートワークができても、質問や相談がしづらければ、仕事を覚えるのに苦労するかもしれないのでね。
逆に、出社が多い会社でも、先輩から仕事を学びやすく、成長できる環境なら、自分にとって良い職場になる可能性がある。覚えておこう。
■第二新卒の転職で大切なのは「自分に合った環境」を探すこと
結局のところ、今回のテーマに絶対的な正解はない。
出社にもメリットがあるし、リモートワークにもメリットがある。そして、両方を組み合わせた働き方もある。
大切なのは、
「出社かリモートか」ではなく、「自分がどんな環境なら仕事で力を発揮できるのか」を考えること。
例えば、
「人と話しながら仕事をするほうが得意」
「先輩から直接教えてもらうほうが成長しやすい」
という人なら、出社のメリットが大きいかもしれない。
一方、
「1人で集中して作業するほうが得意」
「通勤時間をなくして、その分を仕事やプライベートに使いたい」
という人なら、リモートワークのほうが合っているかも。
そして、
「仕事内容は好きだけど、働き方が自分に合っていない」
という場合には、転職によって環境を変えるという選択肢も。
■エンタメ業界への転職を考えるなら「仕事内容+働き方」で会社を探そう
ゲームやアニメなど、エンタメ業界の仕事はさまざま。ゲームプランナー、プログラマー、デザイナー、マーケター、営業、ライセンス・MD、宣伝・プロモーションなど、仕事内容によって求められるスキルも働き方も異なってくる。
「エンタメ業界で働きたいけれど、自分の経験を活かせる仕事が分からない」
「第二新卒だけど、未経験からゲーム業界に転職できるの?」
「今の会社を辞めてから転職活動をしたほうがいい?」
「仕事内容は魅力的だけど、働き方が自分に合っているか不安……」
そんな場合は、一人で悩まず、転職のプロに相談してみるのも一つの方法だ。
エンタメ業界への転職を考えているなら、ゲーム・アニメ・IPビジネスなどに詳しいキャリアアドバイザーに相談できるエンタメ業界特化の転職支援サービス「エンターエンタ」もある。
仕事内容だけでなく、
「自分の経験がどんな仕事につながるのか」
「第二新卒としてどんな選択肢があるのか」
「今の会社を辞めるべきなのか、もう少し経験を積むべきなのか」
といったことから相談してみるのもよいかもしれない。
【エンターエンタ|エンタメ業界特化の転職支援サービス】
「仕事は会社に行ってするもの」という考え方は、かつては当たり前だったのかもしれない。一方で、現在はリモートワークという選択肢も広がっている。
出社には、
・コミュニケーションを取りやすい
・分からないことを質問しやすい
・チームで仕事を進めやすい
・新人教育を受けやすい
といったメリットがある。
リモートワークには、
・通勤時間を削減できる
・集中して作業しやすい
・自分に合った環境を作りやすい
・ワークライフバランスを取りやすい
といったメリットがある。
どちらが優れているということではなく、仕事の内容やチームの状況、そして自分自身の働き方によって、適した環境は変わる。
特に第二新卒として転職を考えるなら、「どんな仕事をするか」だけでなく、「どんな環境で働くか」まで考えて会社を選ぶことが大切。
「出社かリモートか」という二択に答えを出すよりも、「自分はどんな環境なら、もっと力を発揮できるのか?」を考えてみてはいかがだろうか?
それが、転職先を選ぶときの一つの判断材料になるはず。
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