【内覧会レポート】30周年展で『バイオハザード』の世界が現実に! 恐怖や事件を追体験できる没入型の展示が展開

山岡広樹 gamebiz編集者
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「バイオハザード」シリーズの30周年を記念した展覧会「THE WORLD OF BIOHAZARD 30周年展」が、10月30日より東京・渋谷BEAMギャラリーで開催されている。

本展では、1996年に発売された初代『バイオハザード』から現在に至るまで、シリーズが描いてきた数々の事件や登場人物、クリーチャーたちを、空間・映像・造形を通して紹介。作品の歴史を振り返る展示に加え、レオン・S・ケネディやアルバート・ウェスカー、オルチーナ・ドミトレスクといったキャラクターの等身大立体造形、貴重な設定資料なども見ることができる。

また、映像演出やフォトスポットなど、来場者が「バイオハザード」の世界に入り込んだかのような体験ができるコンテンツも用意されている。


▲渋谷BEAMギャラリー1Fのエレベーターも「THE WORLD OF BIOHAZARD 30周年展」仕様に。会場に向かう来場者をシリーズの世界へと誘う。

なお、開催に先立って行われた発表会の模様は[こちらの記事]で、ゲストとして登壇した狩野英孝さんへのインタビューは[こちら]で紹介している。また、展覧会の企画意図やシリーズの魅力について、カプコンの川田将央プロデューサーに聞いたインタビューも掲載しているので、あわせてご覧いただきたい。

・【レポート】『バイオハザード』30周年展の発表会で狩野さんの「クレイジージャパニーズ」秘話が再び! 森川さんがレオンの名台詞を披露

・【インタビュー】狩野英孝さんが語る『バイオハザード』の魅力 カプコン社員と展示会を巡って聞きたい裏話も

・【インタビュー】『バイオハザード』はなぜ30年愛され続けるのか? 川田Pが語るサバイバルホラーの魅力と展覧会の意図

本稿では、会場内の展示を順に巡りながら、その見どころを紹介していく。

THE WORLD OF BIOHAZARD

30TH ANNIVERSARY

REPORT / CONTENTS

初代『バイオハザード』の洋館から世界へ――シリーズ30年の歴史をたどる「恐怖の系譜」 3つの大画面に映し出されるシリーズの記憶――「THE WORLD OF BIOHAZARD」シアター 「始祖花」から生まれたウィルスの脅威――「恐怖のエビデンス」で見る惨劇の記録 ウェスカーの存在感とレーザートラップに注目――「寄生生物との対峙」 特異菌がもたらす幻覚と恐怖――ドミトレスク夫人の巨大造形が来場者を待ち受ける 数々の死地をくぐり抜けた主人公たち――レオンの等身大造形も展示 『バイオハザード レクイエム』の展示も――グレースの造形やヴィクター・ギデオンのヘッドギアを公開 最後に待ち受けるのは「アンブレラ検疫所」――無事に会場を出られるか? 展示の余韻とともに楽しみたい30周年記念グッズ――一部商品は事後通販も予定 キャラクターをイメージしたコラボクレープ&ドリンクも販売!

CAPCOM / THE WORLD OF BIOHAZARD 30TH ANNIVERSARY

■初代『バイオハザード』の洋館から世界へ――シリーズ30年の歴史をたどる「恐怖の系譜」



最初のエリア「恐怖の系譜」では、初代『バイオハザード』で描かれた洋館での事件から、ラクーンシティ、そして世界へと広がっていったシリーズの歴史を振り返ることができる。

各タイトルのパッケージが並ぶほか、シリーズに登場する主な事件や舞台を世界地図上に配置したモニターも設置。作品ごとに、どの場所でどのような事件が起きたのかが分かりやすく示されている。

30年にわたって描かれてきた「バイオハザード」の世界。その歩みを、印象的なシーンとともに辿っていこう。



■3つの大画面に映し出されるシリーズの記憶――「THE WORLD OF BIOHAZARD」シアター

続いて訪れるのは、現実から「バイオハザード」の世界へと来場者を引き込むシアターコンテンツ「THE WORLD OF BIOHAZARD」。

これまでに起きたさまざまな事件を時系列で振り返りながら、歴代作品のシーンが3つの大画面に映し出される。複数の画面を使った映像演出によって、シリーズが積み重ねてきた物語や恐怖を一挙に体感できる。

その演出は、最後に向けて大きく変化していく。詳細は実際に会場で確かめてほしいが、映像を見終えた後には、まるで自分自身が作品の世界に足を踏み入れたかのような感覚を味わえるはずだ。

さらに、シアターを抜けた先にも、映像体験の余韻を引き継ぐ印象的な演出が待ち受けている。スクリーンの中で描かれた世界が、目の前に広がる展示空間へとつながっていく感覚も、本展ならではの見どころだ。



■「始祖花」から生まれたウィルスの脅威――「恐怖のエビデンス」で見る惨劇の記録

ここからは、「恐怖のエビデンス」と題された展示エリアへ。最初に登場するのは、アンブレラ社が開発したシリーズの原点ともいえる「t-ウィルス」をはじめ、ウィルスに関連する展示だ。

「始祖花」から生み出された一連のウィルスについての資料を通じて、シリーズの根幹にある設定を振り返ることができる。ウィルスによって変貌したクリーチャーたちの姿も展示されており、「バイオハザード」がもたらした惨劇と、その影響を改めて目にすることができる。



▲敵として立ちはだかる「タイラント」に関する資料や造形に加え、「リッカー」の貴重な設定資料も見逃せない。


▲さらに、多くのファンに知られる初代『バイオハザード』の「飼育係の日誌」も展示されている。作品をプレイした人なら、思わず足を止めてしまうのではないだろうか。

また、展示エリアだけでなく、会場内の通路にもこだわりが見られる。クリスやジルが所属する特殊部隊「S.T.A.R.S.(スターズ)」の集合写真が飾られており、細部まで作品の世界観が作り込まれている。



■ウェスカーの存在感とレーザートラップに注目――「寄生生物との対峙」

続くエリアでは、『バイオハザード4』や『バイオハザード5』に登場する寄生生物「プラーガ」に焦点を当てている。



さまざまな画策に利用されたプラーガや、寄生されたクリーチャーたちの姿を目の前で見ることができる。シリーズの中でも印象的な敵の一つであるプラーガが、どのような脅威をもたらしたのかを改めて感じられる展示だ。


▲また、展示の先には思わぬ仕掛けも。幕を開けた先で、突如として天井にレーザートラップが現れる。シリーズのゲームプレイを思い起こさせる演出にも注目してほしい。

そして、エリアの最後には、本展で初公開となるアルバート・ウェスカーの等身大立体造形が登場。トレードマークのサングラスとコートを身にまとい、正面から対峙すると、その存在感に圧倒される。

単にカッコ良だけでなく、そこに立っているだけで「只者ではない」と感じさせる迫力やプレッシャーがある。さらに、会場では『バイオハザード5』のウェスカー戦で使用された楽曲「Wind of Madness」が流れており、キャラクターの印象をより強く引き立てている。発表会でも宇内梨沙さんが触れていたように、楽曲と造形を合わせて楽しみたいポイントだ。



■特異菌がもたらす幻覚と恐怖――ドミトレスク夫人の巨大造形が来場者を待ち受ける

次のエリアは、特異菌に侵され、幻覚を見ているかのような感覚を味わえる空間となっている。

そこで来場者を待ち構えるのは、『バイオハザード ヴィレッジ』に登場するマザー・ミランダに仕える四貴族の一人、オルチーナ・ドミトレスクの巨大な立体造形だ。本展のために制作された造形は、座った状態でも見上げるほどの大きさ。全高290cmという圧倒的なスケールで、その姿を目の前にすると、ゲーム内での存在感を改めて実感できる。

細部に目を向けると、豪華絢爛なだけでなく古びてくすんだ装飾品から年月の経過も感じられる。手にした巨大なワイングラスも印象的で、ドミトレスク夫人が持つ優雅さと恐ろしさを表現した展示となっている。



さらに、このエリアには壁から出現するジャック・ベイカーと一緒に撮影できるフォトスポットも用意されている。


▲『バイオハザード7 レジデント イービル』をプレイした人なら、思わず「お前も『家族』だ!」という声が聞こえてきそうな、作品らしい演出を楽しめるだろう。

■数々の死地をくぐり抜けた主人公たち――レオンの等身大造形も展示

クリーチャーやヴィランに立ち向かう主人公たちに焦点を当てた「対峙する者たちの記憶」では、初登場から最新作まで、幾多の死地をくぐり抜けてきたキャラクターたちの姿を豊富な情報量で紹介している。



なかでも目を引くのが、かつての「ラクーン事件」を経験し、その後も数々の事件を生き抜いてきたレオン・S・ケネディの等身大立体造形だ。これまでの歩みを重ねてきたレオンの姿を、間近で見ることができる。



もちろん、展示されているのはレオンだけではない。クリスやジル、クレア、エイダなど、シリーズを共に歩んできたキャラクターたちも紹介されている。作品ごとに異なる彼らの姿や情報を見ていると、これまでの物語やプレイしたときの記憶がよみがえってくる。

シリーズを代表する人気キャラクターたちが集うエリアだけに、ぜひ一人ひとりの展示をじっくり見て回りたい。レオンとの記念撮影も忘れずに。

■『バイオハザード レクイエム』の展示も――グレースの造形やヴィクター・ギデオンのヘッドギアを公開

シリーズ最新作『バイオハザード レクイエム』に関連する展示も用意されている。

主人公の一人であるグレース・アッシュクロフトの立体造形は、彼女の人物像を感じさせる仕上がりだ。背後には、作中でプレイヤーを苦しめた「ザ・ガール」の手が迫っており、緊張感のある展示となっている。

グレースの立ち姿からは、最初から強さを備えているわけではない、おどおどとした彼女の雰囲気も伝わってくる。キャラクターの特徴を造形で表現している点にも注目したい。



そのほか、作中に登場する人物の相関図も展示。さらに、アメリカ各地で発生する連続変死事件の容疑者、ヴィクター・ギデオンが身につけていたヘッドギアも本展で初公開されている。ゲーム内の設定に関わるアイテムを実物として目にできる貴重な機会だ。

■最後に待ち受けるのは「アンブレラ検疫所」――無事に会場を出られるか?

さまざまな展示を巡った来場者を最後に待ち受けるのは、「アンブレラ検疫所」だ。

ウィルス培養装置からウィルスが会場内に漏洩していることが発覚。知らないうちにウィルスに感染してしまった可能性のある来場者も、検査を受けることになるという。



ここまで「バイオハザード」の世界を体感してきた来場者にとって、最後まで気の抜けない展開が待っている。果たして、あなたは無事に検疫所を通過し、会場の外へと生還できるのだろうか。

展示を見て終わりではなく、最後まで作品の世界観に沿った演出が用意されているのも本展の特徴。ぜひ、自分自身の身に何が起こるのか、会場で確かめてほしい。

▲質問に答えていくと、現在の自分の姿が……。

■展示の余韻とともに楽しみたい30周年記念グッズ――一部商品は事後通販も予定

展示を存分に楽しんだ後は、公式グッズショップにも立ち寄りたい。会場では「THE WORLD OF BIOHAZARD 30周年展」を記念したオリジナルグッズを多数取り揃えている。

ラインナップには、ニューエラとのコラボキャップやスリングボディバッグ、Moleskineのカスタムエディションノートブックのほか、インクリボン型サウンドキーホルダーなど、シリーズの世界観を取り入れたアイテムが並ぶ。

なお、オリジナルグッズは一部商品を除き、事後通販も実施される予定。会場に足を運ぶことが難しい人も、今後の続報を楽しみに待とう。販売商品や通販に関する最新情報は、公式サイトや公式Xを確認してほしい。




■キャラクターをイメージしたコラボクレープ&ドリンクも販売!

会場となる渋谷BEAMの1階にある「ディッパーダン 渋谷BEAM店」では、期間限定でコラボクレープとドリンクを販売している。



「バイオハザード」シリーズ30周年アートに登場するキャラクターたちの個性や特徴をイメージしたメニューで、見た目や味わいにもこだわった特別なラインナップとなっている。


▲こちらは「ジルのチーズキャラメルミルフィーユ」。爽やかなレモンの香りと、カプセルに入った「ブルーライチシロップ」が作品の世界観を引き立てる。

【コラボフードメニュー一覧】
クレープ(全3種)各1,300円(税込)
・クレアのストロベリーショコラ
・レオンのブルーベリーティラミス
・ジルのチーズキャラメルミルフィーユ

ドリンク(全3種)各1,100円(税込)
・エイダのミックスベリーサングリア
・グレースのキャラメルエスプレッソ
・クリスのチョコ抹茶ミルク

コラボメニューを1商品購入するごとに、オリジナルコースターを1枚プレゼント。なお、コラボメニューの購入に展覧会の入場チケットは必要ないため、展示を見に来た人はもちろん、フードを目当てに立ち寄ることもできる。

【ディッパーダン 渋谷BEAM店】
営業時間:11:00~21:00(ラストオーダー21:00)
電話番号:03-6416-3773

また、本展の来場者には、「バイオハザード」30周年を記念した新アートを使用したステッカーをプレゼント。こちらはなくなり次第終了となるため、来場の際はぜひ手に入れたい。

■「THE WORLD OF BIOHAZARD 30周年展」開催概要

名称:「THE WORLD OF BIOHAZARD 30周年展」
期間:2026年10月30日(金)~12月24日(木)※会期中無休
時間:10:00~21:00(平日)/9:00~21:00(土日祝)※最終入場19:59
場所:渋谷BEAM 4F BEAMギャラリー(東京都渋谷区宇田川町31-2)
主催・演出・制作:株式会社東北新社
協力・監修:株式会社カプコン

1996年の第1作発売から30年。シリーズが描いてきた恐怖や物語、キャラクターたちの歩みを、映像や造形、貴重な資料を通じて振り返ることができる「THE WORLD OF BIOHAZARD 30周年展」。作品を長く楽しんできたファンはもちろん、近年のタイトルからシリーズに触れた人も、その世界をより深く知るきっかけになるはずだ。

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(取材・文 編集部:山岡広樹)



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株式会社カプコン
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会社情報

会社名
株式会社カプコン
設立
1983年6月
代表者
代表取締役会長 最高経営責任者(CEO) 辻本 憲三/代表取締役社長 最高執行責任者(COO) 辻本 春弘/代表取締役 副社長執行役員 兼 最高人事責任者(CHO) 宮崎 智史
決算期
3月
直近業績
売上高1953億6500万円、営業利益752億9500万円、経常利益741億3400万円、最終利益545億8700万円(2026年3月期)
上場区分
東証プライム
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