上場ネット関連企業の11月10日に行われた主要な決算発表は以下のとおり。
■メンバーズ<2130>
第2四半期累計(4-9月期)の連結は、売上高21億6900万円(前年同期比0.1%減)、経常利益1億1300万円(同99.5%増)、四半期純利益1億0900万円(同29.2%増)だった。
広告出稿自粛による広告売上は減少したものの、Facebook関連サービスを筆頭としたソーシャルメディア関連サービスの売上が増加した。制作運用案件の収益性改善も寄与した。上半期としては過去最高益。
2012年3月期連結は、売上高47億0200万円(前期比2.9%増)、経常利益1億6900万円(同56.4%増)、当期純利益1億6600万円(同22.9%増)を見込む。
■駅探<3646>
第2四半期累計(4-9月期)の決算は、売上高13億4400万円(前年同期比5.9%増)、経常利益3億1900万円(同3.3%増)、四半期純利益1億8500万円(同2.5%増)だった。
乗換案内サービスのASP提供について、機能追加の案件を幅広く獲得し、ロイヤリティ収入が堅調に伸びたことが主な要因。主力の駅探モバイル事業は従来型携帯電話の会員が減少したものの、スマートフォン向けのユーザーが拡大した。
2012年3月通期は、売上高27億8100万円(前期比4.0%増)、経常利益6億8000万円(同6.3%増)、当期純利益4億0300万円(同7.8%増)を見込む。
■オールアバウト<2454>
第2四半期累計(4-9月期)の連結は、売上高13億3000万円(前年同期単独16億4200万円)、経常損益6800万円の赤字(同9200万円の黒字)、四半期純損益1億1900万円の赤字(同8500万円の黒字)だった。
同社では、「All About」の強化や、「cailinet」や「Facebook navi」の開設を行ったが、企業からの広告出稿の自粛や手控えが続いたとしている。また本社移転に伴う特別損失も計上したとのこと。
2012年3月通期の見通しは非開示。
■ドリームインキュベータ<4310>
第2四半期累計(4-9月期)の連結は、売上高28億9400万円(前年同期比214.6%増)、経常利益3億8700万円(同200.1%増)、四半期純利益3億5100万円(前年同期1億2100万円の赤字)だった。
コンサルティング事業が堅調に推移したことに加え、買収したペット医療向け保険を展開するアイペットが連結に寄与したため、としている。
■ソースネクスト<4344>
2012年3月期の業績予想を上方修正し、売上高50億1500万円(前回予想45億9000万円)、経常利益1億8100万円(同1億6200万円)、当期純利益1億6800万円(同1億6000万円)とした。
「ウイルスセキュリティZERO」や既存のウイルスセキュリティユーザーに対するバックアップ機能などの追加販売が好調だったため。また販売管理費の効率化も奏功した。