【NUBEE後編】拠点開設と人材投資でスピードアップを目指す!…来年には東京オフィス開設

今回は、 「代表作「Japan Life」は海外累計300万ダウンロード超、20万件レビューが入り平均★4.5と絶好調!」の続きとなります。 

 

6. さて資本政策についてですが、ソーシャルゲーム業界では、Pokelabさん以来の10億円調達。使い道を教えてください。

スピードアップのため、人材に投資します。今、ジャパンライフというソーシャルゲームが中国などアジア各国でトップセールスで1位を獲得するなど、順調に伸びてきています。この成功を早くあらゆる地域で再現させるために開発拠点を増やしていきます。まずは、来年1月に東京オフィスを開設してどんどん新しいソーシャルゲームを出していきます。

 

7. 福岡発、シンガポール経由、東京展開。例えば、gumiさんは最近マネジメント層を強化したり、福岡拠点を作っていますが、御社の体制はどうなっていきますか

急激に組織を拡大していくわけですからマネジメントが強くないといけないのは前からわかっていてしっかりと準備してきていますので全く問題ありません。

 

8. 1年で9つのゲームをリリースということですが、そのスピード感はすごいですね。国内で言えば、gloopsさんが1年で12本のゲームをリリースしていずれも大ヒットを飛ばしています。これはガラケーアプリということもあって開発運用が張り付きでゴリゴリ止まらずに進めて来た現場の空気があったからという感じがします。日本人はのめり込んだら止まらないという感じで(笑) 御社のシンガポール拠点では、ほぼ非日本人メンバーでの開発ということですが、御社自身はゲームやアプリ開発はやってこられなかった中で、どうやって現場の開発チームビルディングや、プロジェクトマネージメントを進められたのでしょうか。

みんな本当にゲームが好きだし、自分たちのゲームをたくさんの人が楽しんでくれている事に大きな喜びを感じているし、そういう意味ではゲーム開発は日本もシンガポールもあんまり違いはないのではないかと思います。

 

9. 今後、グローバルマーケットを狙う上で重要視している点、キーワード3つ頂けますか

ゲームは音楽のように文化による違いが非常に大きいですよね。全く文化や言葉の違う人たちに自分たちのゲームをやってもらうわけなので文化に対する理解は必要だと思います。

たとえば今ここで僕のとっておきの中国語ジョークを言ったって笑ってくれる人なんてほとんどいないわけですよね(笑) 当たり前ですけど、自分の面白いと思うものが本当に面白いのかという事だけでなくて本当に通じるのかというところを考えていかないといけないと思っています。

コンテンツ自体だけでなく、チームのメンバーの考え方についてもそうですし、運営・サポートなどすべての面においてこれは大事な事だと思います。

 

10.ECで培った「オンラインでモノを売る部分に絶対的な強み」について掘り下げてどのような捉え方なのか教えてください。gamification meets social commerce(ゲーム→EC)な世界観を持っている人は多いと思いますので、逆にEC側からの目線でソーシャルゲームをどう捉えているのかとても気になります。

Gamificationはどのように、買い物・ゲームを楽しんでもらうのか?の共通点を活かすという事かと思いますので、ゲーム→ECもEC→ゲームも本質的な部分ではそんなに変わらないのではないかと思います。

お客様に買い物をしてもらうには、その商品がどれだけ素晴らしいのかという事を理解してもらう必要がありますよね。アイテムの見せ方や購入を決めるのに十分な情報は何か?そのあたりをノウハウとしてもっているという事です。

 

11. 「面白さ」が「通じるのか」ですね。これは現場で積み上げて行くしかない気もします。市場や御社の今後の課題となってくる点があれば教えてください

これからはどんどん競合が増えてくると思います。とはいえ、もうしばらくの間はレッドオーシャンにはならないと思いますので、それまでに世界的な有力ディベロッパーと同等の位置に立てるようにしておく事が重要だと考えています。

 

12. なるほど、明確なイメージですね。ずばり次の1年のシナリオを教えてください!

圧倒的なクオリティとスピードでどんどん面白いものをリリースしていこうと思います。東京スタジオではシンガポール本社との技術やノウハウは共有しつつも独立したかたちで新しいものを作っていこうと考えています。

採用はかなり力を入れて行なっています。他では出来ない経験をしてもらえる自信があります、一緒に世界を獲りましょう!

 

NUBEE桑水さんとHatchUp八反田はともに鹿児島出身同い年。HatchUpは、NUBEE社東京拠点構築をサポートしています。NUBEE社で世界を狙っていきたい方は、こちらまでお問い合わせください。

 

■著者紹介

株式会社HatchUp 八反田智和

1980年鹿児島県生まれ。慶応義塾大学卒。楽天リサーチ、外資広告代理店でのインタラクティブプロデューサーを経験した後、2009年より、ソーシャルゲーム業界に入る。2010年より「ソーシャル業界盛り上げ企業HatchUp」を設立、現在に至る。ソーシャル系イベント【STR】およびブログ(http://socialtoprunners.jp/)を運営している。取材企業への就業ご相談はお気軽に!