AQインタラクティブ<3838>は、11月18日、「第2四半期決算説明会資料」を開示しました。同社の2010年3月期の連結業績は、売上高69億円(前期比4.1%減)、経常利益10億円(同15.8倍)、当期純利益3億9000万円(同6.9倍)と大幅な増益となる見通しですが、その中核は、ブラウザゲームを中心とするネットワークコンテンツ事業です。
「重点分野」であるネットワークコンテンツ事業の上期の業績は、売上高15億9400万円(前年同期比41.9倍)、部門利益9億2200万円(同7700万円の赤字)と急成長を遂げており、同社の業績拡大のけん引役となりました。下期以降も拡大が見込まれており、通期では売上高29億円(前期比3.3倍)、部門利益13億6000万円(同4.1倍)となる見通しです。
今回、AQインタラクティブの発表した資料をもとに、今後のネットワークコンテンツ事業の戦略をまとめてみました。
■『ブラウザ三国志』
まず、主力タイトルである『ブラウザ三国志』については、下期も継続強化を図っていく、としています。上期では、アイテム要素の追加や新規チャネリングを推進したことが奏功したとしており、引き続きこの施策を進めていくようです。11月19日現在、10のゲームポータルやSNSで配信しておりますが、今後もチャネリング展開=プラットフォームの多面展開を行い、新規ユーザー層の拡大に努めていく、とのことです(下図)。
『ブラウザ三国志』については、上期は月商2億5000万円を超える水準で推移しており、下期は徐々に低下し、月商2億円程度で推移すると予想しているようです(下図)。当初は、月商5000万円程度まで落ち込むという保守的な見通しでしたが、上期の実績を踏まえて上方修正されています。

会社情報
- 会社名
- 株式会社マーベラス
- 設立
- 1997年6月
- 代表者
- 代表取締役社長 執行役員 兼 デジタルコンテンツ事業本部長 佐藤 澄宣
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高294億9300万円、営業利益24億1500万円、経常利益30億200万円、最終損益5億1700万円の赤字(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 7844