ミック経済研究所は、本日(1月23日)、SNSやブログなどソーシャルメディア広告の2011年度の市場規模は、前年度比110.5%の665億円となる見込み、と発表した。2012年度以降、年率7%成長で推移し、2014年度には815億円規模に拡大すると予測している。
広告市場については、2011年3月11日に起こった東日本大震災をはじめ、タイの洪水被害による新製品発売の延期など、2011年度は自然災害による経済活動の遅延の影響により、大手広告主によるブランディング系の広告出稿が手控えられた関係上、伸び率は前年度の20.9%増を下回った。
また、モバイル市場は、デバイスの転換期であることで、フィーチャーフォンからスマートフォンへのユーザー行動の移行が加速している。これに伴って、スマートフォン向けの広告市場が徐々に立ち上がってきているが、フィーチャーフォン向け広告出稿が当初予想を上回る速さで減少しつつあることから、伸び率に大きく影響している。
この調査は、ソーシャルメディアを5つの分野(SNS、ブログ、Q&Aサイト、動画・画像共有サイト、クチコミサービス)に分類し、それぞれの参入プレイヤーに面接取材を中心に調査を実施したほか、主要企業の個別実態をベースに、ソーシャルメディア市場の広告収入と課金収入について、2009年度及び2010年度の実態と2011年度の見込み、更に2014年度までの予測と詳細分析を行った。
なお、調査の詳細については、「ソーシャルメディアの市場展望と事業戦略 2011年度版」で確認できる。価格はハードコピー版19万9500円、CD-ROM版は39万9000円、ハードコピー版とCD-ROM版のセット56万7000円となっている(いずれも税込)。