12月の国内PC出荷台数はモバイルノート中心に伸長【JEITA調査】

電子情報技術産業協会(JEITA)は25日、2011年12月のPC国内出荷実績を発表し、出荷台数はプラスとなった一方、出荷金額はマイナスとなった。個人向けは好調な年末商戦に支えられ、法人向けは買い替え需要が堅調となるなど出荷台数が伸びたものの、価格低下の影響もあり、出荷金額はマイナスとなった。12月は全体的に伸びているが、出荷台数・金額ともに2ケタの伸びを示したのがモバイルノートだった。

出荷台数は前年同月比13.6%増の116万9000台と2ヶ月連続で前年同月比2ケタの伸びとなった。このうち、デスクトップは、7.7%増の29万6000台、ノートは15.8%増の87万2000台となり、ノート型の比率は74.6%だった。

ただ、出荷金額は3.1%減の873億円。このうち、デスクトップは13.0%減の232億円、ノート型は1.0%増の641億円だった。

同時に、第3四半期(10~12月)の出荷実績も公表し、前年同期比0.4%減の271万6000台とほぼ前年同期並みの水準だった。このうちデスクトップは、9.3%減の76万9000台、ノートは3.6%増の194万7000台で、ノート型比率は71.7%となった。

デスクトップが前年同期割れの一方、ノート型は着実に増加した。JEITAでは、「ノート型比率の上昇は、ノート型の価格対性能比の向上や、震災以後、顕著になったユーザの節電志向の高まり等が要因として考えられる」としている。

出荷金額は、85.3%増の2043億円だった。このうち、デスクトップが23.1%減の603億円、ノート型が10.7%減の1440億円となった。