2月7日に発表された主要なゲーム・ネット関連企業の業績ダイジェストは以下のとおり。本日から詳細な記事を書いた会社についても簡易版を掲載することにしたい。
■DeNA<2432>の第3四半期累計(4-12月期)の連結 → 詳細
売上高1034億円(前年同期比28.1%増)、営業利益447億円(同10.9%増)、経常利益432億円(同7.7%増)、四半期純利益237億円(同6.3%増)だった。
ソーシャルゲーム関連の売上が伸びたことが主な要因。代金回収代行手数料やゲーム開発会社に支払うレベニューシェアの増加に加え、人件費や原価、販管費が増加したため、利益面での伸びは抑えられた。
2012年3月期通期は、売上高1440億円(前期比27.7%増)、営業利益615億円(同9.6%増)、経常利益603億円(同7.2%増)、当期純利益326億円(同3.2%増)を見込む。1月の月次コイン消費量と月初5日間の売り上げも良好で、第4四半期は過去最高の営業利益となる見通し。
■セプテーニHD<4293>の第1四半期(10-12月期)の連結 → 詳細
売上高97億1000万円(前年同期比9.9%増)、営業利益3億6600万円(同32.9%増)、経常利益4億0700万円(同53.3%増)、四半期純利益1億2800万円(同0.9%増)だった。
収益性の高いソーシャルゲーム分野で、アクセルマークの運営する「キングダムクロニクル」やサイテックの運営する「乙女転生グリモア伝」などの運営成績が好調だった。
第2四半期の業績は、売上高196億1000万円(前年同期比10.3%増)、営業利益7億6600万円(同31.1%増)、経常利益8億2700万円(同46.7%増)、当期純利益3億6800万円(同25.3%増)を見込む。
■アクセルマーク<3624>第1四半期(10-12月期)の連結 → 詳細
売上高9億2400万円(前期単独3億1100万円)、営業利益7400万円(同200万円の赤字)、経常利益7600万円(同300万円の赤字)、四半期純利益7500万円(同700万円の赤字)となった。
同社では、ソーシャルゲーム「キングダムクロニクル」と「王様ゲーム」の運営成績が良好だっため。12月単月のソーシャルゲームの売上高は1億円を突破した。
第2四半期(2011年9月-2012年3月期)の連結業績は、売上高18億4400万円、営業利益1億3800万円、経常利益1億3800万円、四半期純利益1億3700万円を見込む。
■タカラトミー<7867>、2012年3月期の業績予想を下方修正 → 詳細
売上高710億円(前回予想715億円)、営業利益83億円(同88億円)、経常利益78億円(同88億円)、当期純利益39億円(同68億円)とした。
同社では、欧州や北米の長引く不況の影響で玩具販売が伸び悩んだことや、タイでの洪水により一部商品の供給に影響が出た。またタイの洪水被害で固定資産除却やたな卸資産評価減、一時的な海外拠点再編費用などの損失が発生したため。
■オールアバウト<2454>の第3四半期(4-12月期)連結
売上高20億5400万円(前年同期単独24億8700万円)、営業利益1600万円(同1億3200万円)、経常利益1900万円(同1億3600万円)、四半期純損益7600万円の赤字(同2億1100万円の黒字)だった。
主力のネット広告事業が伸び悩んだことに加えて、金融情報誌「あるじゃん」の販売低迷も響いた模様また、事業撤退損や本社移転に伴う減損なども計上したため、最終赤字となった。
2012年3月期は、売上高27億円(前期単独33億3600万円)、営業利益4500万円(同2億円)、経常利益4800万円(同2億0400万円)、当期純損益4800万円の赤字(同2億1400万円の黒字)を見込む。
■アイ・エム・ジェイ<4305>の第3四半期(4-12月期)連結
売上高98億6000万円(前年同期14.6%減)、営業損益4億2100万円の赤字(前年同期3億6200万円の赤字)、経常損益4億0400万円の赤字(同3億5800万円の赤字)、四半期純損益3400万円の赤字(同2億9200万円の赤字)だった。
エンタテインメントとモバイルアフィリエイト広告が連結から外れたことに加え、一部受注案件で不採算が発生した。IMJモバイルの保有するKLab株式の売却益5億4800万円も特別利益に計上された。
2012年3月期は、売上高140億0500万円(前期比16.4%減)、営業損益7100万円の赤字(前期300万円の黒字)、経常損益6100万円の赤字(同2200万円の黒字)、当期純利益2億1800万円(同5900万円の赤字)を見込む。
■GMOペイメントゲートウェイ<3769>の第1四半期(10-12月期)連結 → 詳細
売上高10億6100万円円(前年同期比18.5%増)、営業利益4億2000万円(同22.7%増)、経常利益4億3300万円(同29.9%増)、四半期純利益2億4700万円(同35.4%増)だった。
主力のオンライン決済サービスの加盟店数と処理件数がともに順調に伸長したことに加え、スマートフォン決済・認証プラットフォーム「mopita」がスマートフォンの普及にともなって着実に拡大した。
2012年9月期は、売上高48億1700万円(前期比24.6%増)、営業利益17億5300万円(同21.6%増)、経常利益17億5000万円(同22.3%増)、当期純利益9億5400万円(同24.9%増)を見込む。
■インタースペース<2122>の第1四半期(10-12月期)の連結 → 詳細
売上高24億4900万円(前年同期比10.9%増)、営業利益8100万円(同1.1%増)、経常利益7900万円(同1.6%減)、四半期純利益3100万円(同25.2%増)となった。
スマートフォンへの対応強化や広告提供商材の多角化、ソーシャルアプリの新タイトルリリースに注力した、としている。売上の増加に伴い、売上総利益が伸びたものの、販売管理費が増加し収益を圧迫した。
2012年9月期は、売上高102億6900万円(前期比8.4%増)、営業利益4億1900万円(同15.8%増)、経常利益4億1000万円(同10.3%増)、当期純利益2億2100万円(同49.3%減)を見込む。
会社情報
- 会社名
- 株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
- 設立
- 1999年3月
- 代表者
- 代表取締役会長 南場 智子/代表取締役社長兼CEO 岡村 信悟
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上収益1367億3300万円、営業損益282億7000万円の赤字、税引前損益281億3000万円の赤字、最終損益286億8200万円の赤字(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 2432