三菱UFJモルガン・スタンレー証券、サイバーエージェントの目標株価を16万円から15万円に引き下げ

 三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、11月29日付けレポートで、サイバーエージェント<4751>の今後12ヵ月の目標株価を16万円から15万円に引き下げました。レーティングは、「Neutral」の継続。

 同社では、目標株価の変更について、オンラインサービスのバリュエーション対象期とEPS成長ををあげています。前回予想では、EPS成長率について、2009年9月期から2012年9月期までの3期間の年率平均と、2010年9月期から2012年9月期までの2期間の年率平均の単純平均(47.6%増)としていましたが、今回予想では、2011年9月期のEPS成長率(29.8%増)を用いた、とのことです。今期からソーシャルゲームに注力するため、今期の利益成長率の評価が重要と判断したためです。

 同証券では、「モバゲータウン」や「GREE」などへのシーシャルゲームの提供については、2010年10-12月期以降、増収増益を想定しているものの、「綺麗な右肩上がり」で伸ばしていくのは容易ではない、としています。ソーシャルゲームのタイトル当たりの売上規模は、本塁打でも月商1億円程度で、類似タイトルが増加している競争環境を考えると、収益を伸ばすのは容易ではないと見ているようです。さらに開発費も上昇しており、500-1000万円だった開発費は、夏から秋には1500-2000万円になったようです。

 また、Amebaについては、モバイルARPUをプラットフォーム特性やユーザー属性から同業他社のモバイル・ソーシャルゲームよりも低く想定している、としています。同証券は、2010年9月のARPUは、PCで1455円、モバイルで1043円で、2011年7-9月にはPCで2000円、モバイルで1149円に伸びると予想しており、モバイルについては、同業他社のモバイル・ソーシャル(1500-3000円)を下回るとのこと。ARPUが伸びない要因として、ソーシャルグラフ要素の強さやPC中心のコンテンツ、女性ユーザー比率の高さ等があるとみているようです。

株式会社サイバーエージェント
http://www.cyberagent.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社サイバーエージェント
設立
1998年3月
代表者
代表取締役 藤田 晋
決算期
9月
直近業績
売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
4751
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