イーブックイニシアティブ、2012年1月期はスマホ向け電子書籍配信が伸び営業益224%増

イーブックイニシアティブジャパン<3658>は、本日(3月14日)、2012年1月期の業績を発表し、売上高82.4%増、営業利益224%増と大幅増収増益を達成した。主力の電子書籍配信事業で、パソコン向けのほか、スマートフォン向けの配信が好調に推移したことが主な要因だった。 同社の発表した業績は、売上高は21億7600万円(前期比82.4%増)、営業利益3億0900万円(同224.7%増)、経常利益2億9500万円(同209.1%増)、当期純利益3億7300万円(同296.8%増)だった。     主力の電子書籍配信は、売上高20億2600万円(同105.1%増)だった。パソコン向けで配信を行っている作品のうち、約94%以上がスマートフォンでも閲覧できるようしたことで、新しい会員の獲得に成功した。品揃えの面では、マンガ作品のラインナップの拡充に努め、白泉社や角川グループ各社などとの契約の締結や、月平均で1000冊前後のリリースを行ったことが奏功した。会員数は、下図のように大きく伸びている。  

  ■2013年1月期の見通し 2013年1月期の業績予想は、売上高29億6000万円(前期比36.0%増)、経常利益3億5000万円(同18.6%増)、当期純利益2億0500万円(同45.0%減)を見込む。     スマートフォンやタブレット端末などの新しいプラットフォームが電子書籍市場の成長を牽引していくものと想定され、マンガを中心に一般書籍の品揃えも拡充するとともに、ラインナップ数の増加に努めていく予定。また、顧客満足度を高めるためにサイトやブックリーダーなどのユーザーインターフェースの改善も行う。