日本エンタープライズ<4829>が3月30日に発表した2012年5月期第3四半期(2011年6月~2012年2月期)の連結決算は増収増益での着地となった。
売上高19億6000万円(前年同期比11.4%増)、営業利益1億9800万円(同2.2%増)、経常利益2億1200万円(同0.7%増)、四半期純利益1億2700万円(同17.7%増)だった。
携帯電話のコンテンツサービスでは、連結に加わった交通情報サービスや女性向けの情報サイト、前年より開始した電子書籍系のサービスが収益に寄与したことに加え、スマートフォン関連の大型の受託案件が寄与したようだ。スマートフォンの普及に伴い、生活に密着する便利な「情報系」コンテンツの価値とニーズが一層高まっている、としている。
中国向けサービスの伸びが見込まれるとのこと。同社では中国事業については、3G回線とスマートフォンの拡大を見据え、電子コミックの配信サービスを事業ドメインと位置づけている。現地の作家や出版社と連携し、電子コミックを配信しているが、特に国営総合出版社「中国軽工業出版社グループ」との業務提携は、今後の電子コミック配信サービスの拡大に寄与するとみている。
なお、セグメント別の状況では、コンテンツサービス事業の売上高は10億6500万円、セグメント利益は3億5100万円だった。また、ソリューション事業の売上高は8億9400万円、セグメント利益は2億2900万円だった。
■2012年5月期の見通し
2012年5月期は、売上高28億3000万円(前期比19.4%増)、営業利益2億8000万円(同4.9%増)、当期純利益1億7000万円(同0.6%増)を見込む。従来予想からは修正なし。
会社情報
- 会社名
- 日本エンタープライズ株式会社
- 設立
- 1989年5月
- 代表者
- 代表取締役社長 植田 勝典
- 決算期
- 5月
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 4829