ベクター、2012年3月期の業績予想を修正…不正アクセス問題で1億1000万円の損失計上

ベクター<2356>は、本日(4月17日)、2012年3月期の業績予想を修正し、当期純損益を5600万円の赤字から2億55000万円の赤字に引き下げた。 同社では、顧客の個人情報が存在していたサーバーに不正アクセスされたことを受け、各種調査や再発防止、顧客の損失補償、顧客対応などに必要と見込まれる費用として、特別損失に情報セキュリティ対策費1億1000万円を引当計上するため、としている。税効果会計を見直し、法人税等合計が見込みよりも9000万円増加したことも一因。 同社が発表した2012年3月期の業績予想は、営業収益36億3500万円(前回予想36億3800万円)、営業利益5100万円(同3400万円)、経常利益5500万円(同4000万円)、当期純損益2億5500万円の赤字(同5600万円の赤字)だった。     営業収益については、ほぼ直近予想どおりに推移し、営業利益と経常利益は直近の予想を上回ったことによる。代金回収手数料が予想より低い水準で推移したことに加え、広告宣伝費などの費用削減に努めたため、としている。