角川GHD、2012年3月期の営業益予想を33%減額…雑誌販売と映画興行収入の不振で

角川グループホールディングス<9477>は、本日(4月23日)、2012年3月期の連結業績予想を下方修正した。営業利益を33.5%、当期純利益を44.6%引き下げた。 同社では、書籍関連でライトノベルやコミックスのメディアミックス作品を中心に販売が好調に推移したものの、雑誌関連で東日本大震災以降続く市場環境の悪化により販売部数が急減し、返品率が上昇したため、としている。さらに映画興行界が入場人員と興行収入がともに過去10年間における最低水準となった中、シネコン事業では興行収入が大幅に減少し、公開映画作品も興行収入が予想を下回ったとのこと。 また、売上高については、メディアファクトリーが連結に加入したこともあり、従来予想を上回ったという。 なお、同社の発表した業績予想は、売上高1473億円(前回予想1420億円)、営業利益56億5000万円(同85億円)、経常利益59億円(同88億円)、当期純利益36億円(同65億円)とした。従来予想との比較では、売上高3.8%増、営業利益33.5%減、経常利益33.0%減、当期純利益44.6%減となる。