ngi group<2497>は、本日(5月9日)、2012年3月期の連結決算を発表し、減収となったものの、本業の儲けを示す営業利益は、前期比43.4%増となった。スマートフォン向け広告関連サービスが伸びたことに加え、売上高が低いものの、利益率の高い自社商材を積極的に販売したため、としている。
同社の発表した決算は、売上高が同4.2%減の51億9300万円、営業利益が同43.4%増の4億4600万円、経常利益が同60.5%増の4億3300万円、当期純利益が同340.7%増の8億0100万円だった。
■インターネット関連事業は、売上高が同1.9%減の41億8100万円、セグメント利益が同17.7%増の2億6800万円だった。「AdStir」や「Bypass」を中心とするスマートフォン向け広告サービスの充実を図るとともに、モバイル広告の子会社アルトビジョン、Fringe81も順調に推移した、としている。
■インベストメント&インキュベーション事業は、売上高が同9.0%減の10億1100万円、セグメント利益が同26.2%減の4億4900万円だった。営業投資有価証券の売却を抑制した。運営する投資事業組合の投資先株式譲渡による収益が計上されたことや、子会社ソーシャルワイヤーが提供する「@Press」、レンタルオフィス事業が順調に推移した。
なお、純利益が大幅に伸びているが、これは、子会社アルトビジョン株式の売却益2億7200万円を特別利益に計上したことによる。
■2013年3月期の見通し
2013年3月期は、売上高が前期比5.9%増の55億円、営業利益が同34.4%増の6億円、経常利益が同39.0%増の6億0300万円、当期純利益が同32.0%減の5億4500万円を見込む。純利益がマイナスの予想だが、上記の子会社売却などの特別な増益要因がないため。