12月9日付けの新聞記事

 

■公取委、DeNAへの立ち入り検査 今後のカギはソフト会社との協調路線

 12月9日付けの日経新聞朝刊は、公正取引委員会が8日、独占禁止法違反容疑でディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>を立ち入り検査したことを報じています。公取委は、DeNAがゲーム開発会社に対し、競合するグリー<3632>にゲームを提供させないよう圧力をかけた疑いがあることを問題にしているとのこと。DeNAは同日、「公取委の調査に全面的に協力する」とのコメントを発表しています。

 日経産業新聞は、1990年代の任天堂とSCEの間で起こったゲームソフト会社の囲い込みの事例を引き合いに出し、携帯電話やPCゲームなどの登場をきっかけに協調路線に転換した点を指摘。両社の目指す海外市場では、AppleもGoogleもこうした過度の囲い込みは通用しないとの指摘しています。今後、両社が成長を維持するには、ソフト会社との協調路線と、いかに自社開発のキラータイトルを育成できるかがカギとしています。

 

■ソフトバンク、低価格クラウド提供でグーグルと提携

 12月9日付けの日経産業新聞は、ソフトバンクテレコムが8日、「クラウドコンピューティング」分野で米グーグルと提携したと報じています。報道によれば、2011年2月より、ソフトバンクテレコムの企業向けクラウドサービス「ホワイトクラウド」のメニューに、グーグルの低価格サービス「Google Apps」を追加し、販促やサポートなどを共同で展開していく、とのこと。料金は年額6300円または月額525円の予定。また、グーグルの基本ソフト「Android」搭載のスマートフォンとのセット販売も計画しているそうです。

 

■クリエイティブM、Android搭載の携帯音楽プレーヤー発売

 12月9日付けの日経産業新聞は、クリエイティブメディアが「Android」を搭載した携帯音楽プレーヤー「クリエイティブ ゼン タッチ2」を12月下旬に発売する、と報じています。報道によれば、無線LANに対応しており、ゲームや電子書籍などのソフトをインターネットからダウンロードできる、とのことです。NECビッグローブやベクターなどが運営する配信サイトからソフトをダウンロードできるものの、「アンドロイド・マーケット」には対応していない、としています。なお、発売するのは、内蔵メモリーが16ギガバイトと8ギガバイトの2機種で、価格はそれぞれ2万4800円と1万9800円前後だそうです。