東京証券取引所は、モブキャストの東証マザーズへの新規上場を承認した。上場予定日は6月26日で、市場コードは「3664」。主幹事証券は、三菱UFJモルガン・スタンレー証券で、公募株式数は35万株、売出は33万8500株、オーバーアロットメントによる売出は8万株となる。
モブキャストは、2004年3月に株式会社モバイル・ブロードキャスティングとして設立され、2004年12月に現在の商号となった。主力は、2010年2月より提供を開始したモバイルゲームプラットフォーム「mobcast、旧「ゲムッパ」)」で、その会員数は2012年3月現在、226万人となっている。
「mobcast」では、様々なモバイルゲームやソーシャルゲームを提供している。実名・実写の選手が登場するプロ野球カードゲーム「モバプロ」をはじめ、「Webサッカー」「モバダビ」などスポーツソーシャルゲームが人気だ。特に「モバプロ」は、プロ野球チーム球団とのタイアップや冠スポンサー、CM展開、野球にちなんだイベント、チャリティーを積極的に実施している。
こうした施策が奏功し、業績が急成長している。2011年12月期の決算は、売上高が前期比402%増の20億2200万円、営業利益が同1332%増の5億2100万円、経常利益が同1504%増の5億1000万円、当期純利益が同2776%増の4億8400万円となった。「モバプロ」と「モバダビ」の利用者数と売上高が順調に伸びたとのこと。過去の業績推移は以下のとおりだが、急成長したことがわかる。
2012年12月期も順調なスタートを切っており、急成長した前期を上回るペースで推移していることが伺える。第1四半期(1-3月期)の決算は、売上高10億8100万円、営業利益2億4800万円、経常利益2億4800万円、四半期純利益1億4300万円となった。
なお、上場に伴う公募増資で、総額約2億5260万円を調達する。調達した資金については、モバイルプラットフォーム事業に係る開発者を中心とする人材関連費に1億5000万円、新規顧客獲得のための販売費に1億0260万円を充当する予定。後日紹介記事としてまとめたい。
おめでとうございます!
会社情報
- 会社名
- 株式会社モブキャストホールディングス
- 設立
- 2004年3月
- 代表者
- 代表取締役CEO 藪 考樹
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高33億7100万円、営業損益4億2800万円の赤字、経常損益4億3600万円の赤字、最終損益3億8000万円の赤字(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3664